見出し画像

鴨川、定点観測

私の行動パターンをご存知の方なら薄々気づいているかと思いますが、私はしょっちゅう鴨川に行きます。特に用もないのに。いや、何も用事がないからこそ鴨川に行くんですよね。

とある日の鴨川

でも、それだけ鴨川には人を集める何か不思議な力があるのかもしれません。特に冒頭の写真の場所である鴨川デルタや、四条近辺は年柄年中人が多いイメージです。誰が何をしていてもいい、そんな都合のいい場所があることがどれほど幸せなことなんだとつくづく思います。

とある日の鴨川 その2

最近ちょっと興味深いツイート見かけました。

たしかに、特に京都近郊の学生にとって、鴨川という居場所はとても重要な役割を果たしているとも思うのです(私自身、学生時代は関西に居なかったのでこの辺は感覚でしかありませんが)
誰にも邪魔されずに、ただ川の流れや鳥が行き交う姿をぼけーっと見ることができる、お金のかからない場所。北海道大学の中央ローンみたいな。

とある日の鴨川 その3

そして通い続けているうちに、鴨川の水の綺麗さにも気がつくと思います。魚が丸見え。こうした綺麗な川になったのも、さまざまな取り組みがあってのことなのでしょう。

とある日の鴨川 その4

東華菜館に日が当たっていることから、この写真が朝早くの写真であることが推測できます。どなたか忘れましたが、とある写真家が撮影した誰もいない京都の風景写真に寄せられた「京都がこんなに人が居ないはずがない、どうやって撮ったんだ?」という海外からのコメントに対して、「Get up early」と返した話を思い出します。最近の京都はオーバーツーリズムが問題となりつつある中、「人混みが嫌なら早起きすればいいじゃない」というマリーアントワネット的思考に至りがちですが、結局人間は皆考えることが一緒なので、近頃は朝早く起きても居るところは人が居ますw

誰もいない京都を満喫したい、そんなあなたには正月の午前中がオススメ、と言いたいところでしたが、京都は初詣需要があるのでこの法則は成り立たず。一番人が少ない日、いつなんでしょうね。

とある日の鴨川 その5

そんな京都、盆地気質なので夏は蒸し暑く、冬は底冷えするため環境的にはなかなか過酷です。特に夏。猛暑日の日数が日本で一番多いとかなんとか。関西に住む沖縄出身の方と話をした時、「沖縄の方が涼しい、関西の暑さは耐えられない」と言っていました。

とある日の鴨川 その6

なので「涼」を求めて人々は川沿いにやってくるのかもしれません。鴨川デルタもそうですし、下鴨神社近くの糺の森もそうです。涼を求めた人間活動は昔からきっと変わっていないでしょう。まあ今の時代は川より大丸に行くほうが100倍涼しいですが・・・

とある日の鴨川 その7

今は暑くてたまらないですが、もう少し涼しくなったら、もしくはちょっと風が心地よい日の夕方、鴨川沿いを歩いてみてください。きっとあなたも虜になるはず。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?