【JICA海外協力隊】#21 241009「赴任3ヶ月目の葛藤・病み期との戦い」
こんにちは。JICA海外協力隊 2024-1次隊のなべみです。
本日もなべみの記事にアクセスしていただきありがとうございます。
任国に赴任してから2ヶ月ちょっと、活動が始まってからもうすぐ1ヶ月を迎えます。
周りの同期たちが頑張って活動に行っている中、なべみは昨日あたりから活動に行くのがちょっと苦しくなってきました。
今日はドミトリーの近くで市民デモがあると大使館と配属先から連絡あり。
それでも活動に行った同期がいる中、なべみはデモがあるのを言い訳に活動を休んでいます。
一人暮らしの環境ならまだしも、ドミトリーという空間にいると、どうしても他の隊員と自分の行動を比べてしまいますね。
他の同期隊員は頑張って活動に行っているのにも関わらず、かたや私はドミで休んでいる。
休むことに後ろめたさを感じながらもドミでじっとしています。
「活動に行かない」と決めた自分の判断は正しかったのか、今まで「配属先に行くだけでえらい」と思っていたけどそもそも配属先にすら行けていない自分は人としてどうなのか。
配属先に行っても何もできずマンパワーにすらなれていない自分は無力で、何のために活動に行くのかわからない。
ああ、なんかこうやって言葉にすると泣けてくるな。涙止まんないな。ちょっと泣いてきます。
というわけで涙ポロポロタイムから5分ほど経過。
ここからは涙を拭いて気を取り直します。
今回はなべみ病み期突入記念(?)ということで、病みに浸った自分を肯定するために、赴任3ヶ月目に突入した今の葛藤を備忘録として残しておこうと思います。
他の協力隊員のSNSでは、途上国でのキラキラした生活模様などの情報がたくさん手に入ることと思いますが、なべみのnoteはキラキラどころかむしろ少々ネガティブな情報も含めた一協力隊員の裏事情・心模様を書いています。
今回の記事では赴任3ヶ月目に突入したなべみの葛藤の要因を、大きく分けて2つ書いていこうと思います。
今日も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
① 家に入居できていない
まず一つ目の葛藤の要因は「家に入居できていない」こと。
日々のストレスの要因の一つとも言うべきか。
なべみの隊次がそれぞれの家に引っ越すのはちょうど1ヶ月前のはずでした。
ですがなべみはそれから1ヶ月間に渡り、未だに自分の住居に引っ越せていません。
2週間ほど前にJICA事務所よりやっと「住居が見つかりました」との報告がありましたが、なべみの住居は現在建設中につき引越し日の見込みも立たず。
そのため配属先には今いるドミトリーから毎日通勤しています。
なぜ家に入居できていないことががストレスなのか? 自分の気持ちの整理のためにも、以下に書き記してみることにします。
1-1. ドミトリーから配属先に通うのに時間とお金がかかる
まず、ドミトリーから配属先に通うのに、時間とお金がかかっています。
なべみの入居予定の家から配属先までは自転車で10〜20分程度で、ドミトリーから通う場合はミニバス(公共交通機関)を経由して40〜50分ほどかかっています。
今は家から通うのと比べて、倍以上時間をかけて、しかも往復で自費でお金をかけて通勤していることになります。
「自分の家があれば通勤に時間もお金もかからないのにな〜」と思いながら毎日通勤する日々です。
1-2. 家周りでの生活の構築ができない
家周りで生活を構築していくのって意外と時間がかかるって言うじゃないですか。
例えば、買い物をする場所を見つけたり、家周りの建物や住民・治安などをチェックしたり、ご近所さんとの関係を構築したり。
今いるドミトリー周辺での暮らしにもようやく慣れてきたのに、このタイミングで新しい家に引っ越せば、また新たな場所でゼロから生活を構築しないといけない。
まだまだ新しい生活に慣れない中で活動もしながら家周辺での生活も構築していくって大変じゃないですか。
「一刻も早く新しい家の周りで生活を整えたいのに、今はそれができない」という理想と現実のギャップに苛まれ、焦りを感じているのが正直なところです。
1-3. 一人になれない
なべみはまだ活動の初期の段階で、正直毎日活動に行くだけでいっぱいいっぱいです。
そんな中でも帰る場所が一人の空間だと、個人的には安心します。
帰った時に誰かがいる環境は、時にポジティブな効用がありながらも、時にストレスになることもあります。
本当に気持ちが弱っている時は「私には帰る場所がない」と、自分に都合よく拡大解釈してしまうこともあります。
また、なべみは誰にも見られないところで涙を流してストレスを発散したい時があるため、ドミトリーだと一人になれず、涙を流してストレスを発散する場所がありません(本当は「一人になりたいので一部屋貸してください」と断ればいいものを、他の隊員の方々にご迷惑をかけたり気遣わせたりすることが心配で言えていません)。
一人の時間が欲しいなべみにとっては、一人になれない場所に暮らすことがストレスになることがあります。
② 配属先での活動がうまくいっていない
そしてもう一つの葛藤の要因は「配属先での活動」。
なべみは他の隊員に比べて活動がうまくいっているとは言えない状況にいます。
非常に不名誉ですが、ここ最近は毎日暇を持て余している暇人隊員です。
その理由を以下に書き記していこうと思います。
2-1. カウンターパート(上司)と話ができない
暇を持て余している理由として、まずカウンターパートとのコミュニケーションが明らかに不足していることが挙げられます。
一週間のうち一回も会えないこともあれば、配属先にいたとしても他のミーティングが毎日大量に入っていて、なべみとのミーティングの時間が全く取れていない状況です。
活動が始まってからもうすぐ1ヶ月経つのに、自分に時間を作ってもらえていない感じが「カウンターパートにとって私の優先順位ってそんなに低いんだな」って、ちょっと悔しく思うことも。
「まあ待っていればいつかカウンターパートと話はできるだろうし、それまでは他の同僚たちと色々お話して、これからどんな活動をしていくかを今はより具体的にイメージする期間ってことにしておこう」と前向きに考えていた時期もありました。
しかし最近は、この状況が約1ヶ月間続いている現状に疲れてきてしまい、「毎日こんな感じで活動できないなら配属先に行ってもしょうがないな」と、活動に対する気持ちが次第にフェードアウトしてきています。
2-2. 活動内容を詰められていない
上記「2-1. カウンターパート(上司)と話ができない」に通ずるところがありますが、カウンターパートとのミーティングの時間が取れていないことで、配属先での私の活動内容が詰められていない現状があります。
ですが、カウンターパートとのミーティングをいつまでも待っていてはどうしようもないと思い、自分から仕事をもらうべく、先週まで様々なアクションを起こしていました。
例えば、忙しいカウンターパートとのミーティングでスムーズに活動内容の話ができるように、私のこれまでの実績・成果をまとめたりプレゼン資料を作ったり。
あとはカウンターパートではなく他の同僚たちのところに行って、自分の専門分野やどんな活動がしたいかの話をしたり、私の専門分野に関連したプロジェクトについての話を同僚から聞いたりして、これからの活動内容を深めるアクションも起こしていました。
ですが最近は、このような自主的なアクションのネタも尽きてしまい、あとは本当にカウンターパートとミーティングをしないと話が進まないところまで来てしまいました。
ミーティングを開いてもらえる見込みもないため、活動内容についての話し合いができていないことが、活動が進まない要因の一つになってしまっています。
病みの要因を踏まえて:なべみはそれでも前に進むしかない
とまあ、こんな感じでなべみは赴任3ヶ月目に入って、自分の力ではどうすることもできない様々な要因から、ちょっとした病み期に突入しているわけです。
でもこうやって文章としてまとめているうちに、自分の気持ちが整理されてきているような気がしてきました。
「できないことに目を向けるよりもできることに目を向けよ」とはよく言ったものですが、できることに目を向けたりポジティブな気持ちを持ち続けるためには、まずは今自分ができていないことやネガティブな感情を見つめて、あるがままのネガティブな心をまずは受け止めていくことが大事では、と思います。
できることに目を向けていくのは、まず自分の中のネガティブを受け止めてから。
その意味でも、今日は貴重なお休みデーの中、トータル4時間に渡って、時に泣きながらこの記事を書いた時間は、私にとっては決して無駄じゃなかったのかもしれない。
今日のなべみみたいに、人間、前に進めなくなる日もある。
なべみは、今日は思い切って立ち止まって、一日休憩してみました。
今日のお休みは、明日からまた一歩でも前に進んでいくために必要な時間だったんだな。ってことにしておこうと思います。
あとがき
本日もお読みいただきありがとうございました。
今回は、赴任3ヶ月目に突入した一協力隊員の葛藤を、備忘録としてまとめてみました。
SNS見て他の同期隊員の近況を見ると、みんな頑張ってるしキラキラしてるし、自分ほんと何やってんだ〜って思うことばかりです。
だからこそ、なべみは辛さも楽しさも含めたあるがままの自分、あるがままの現実を発信していきたいんです。
苦しい時に「こいつも苦しんでるんだな」ってわかった方が共感できるし、苦しいのは自分だけじゃないんだなって、少なくともなべみは安心します。
だからキラキラしたSNSの世界が眩しくなったら、現実に揉まれたなべみのnoteを見に、いつでも遊びに来てくださいね。
いま活動がちょっと辛いあなたに、また明日からも頑張れる活力とパワーをこれからも送り続けますよ〜💪💪💪
ではまた次回あなたにお会いできることを願って。さよなら〜👋👋👋
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