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【JICA海外協力隊】#19 241006「英語が公用語の国で現地語を学ぶメリット・デメリットを考えた」

こんにちは。JICA海外協力隊 2024-1次隊のなべみです。

本日もなべみの記事にアクセスしていただきありがとうございます。


今は日曜日の朝。今日は終日ドミトリーに籠ると決めているなべみです。

休みの日ってどうしてこんなにも心地よいのか。

休日は自分の決定権だけでいろんなことが実現できる時間。

自分以外の他者の介在がほとんどなく、自分のやりたいことが存分にできる自由な時間。

ああ、休日って魅力的。

でももし毎日が休日のようになってしまったら?

誰にも邪魔されない自由な時間が永遠に続く。

一見それは幸せそうに見えるけど、そのうち毎日が退屈になってくる。

私の場合、平日には活動という自分だけでコントロール不可能な出来事がある。しかも週5日。

自分でコントロールできない時間がある程度あるからこそ、完璧なる自由を手に入れた休日は心地よいのかもしれない。

でもまあよく考えれば当たり前のことなんだけど。

そんな当たり前のことをぼーっと考えた日曜日の朝です。


さて今日は、英語が公用語の国で現地語を学ぶことについて書き綴ろうと思います。

それはなべみの任国がまさにそうで、公用語として指定されているのが英語と現地語です。

最初任国に赴任してくる前は「英語が公用語の国で現地語ってやる必要なくない? 英語ができればまあいいか」と正直楽観視していました。

ですが任国に赴任したから2ヶ月経った今では「英語だけじゃなく現地語も頑張って覚えたい!」という気持ちに変わり、日々現地の方々から現地語を教えてもらって勉強に励んでいます。

この心変わりは何故。それは、なべみの中で現地語を勉強するメリットが、デメリットを上回ったからです。

今回はなべみの気持ちを整理する意味でも、現地語を勉強するメリットとデメリットの両面を書き綴ろうと思います。

今日も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


本日の一枚。任国では路上で物を売るのが普通です。スプーンやフォーク、本、雑貨、日用品、靴、バッグ、野菜、果物に至るまで、様々なものが路上で売られています。最初は衛生的な観点から路上で物を買うのに抵抗がありましたが、赴任から2ヶ月経った今では路上での買い物が普通になっています。厳密には路上で物を売るのは違法だそうで「今から警察が取り締まりに来る!」と誰かが言えば露店の人たちは一目散に売り物を片付けて走ってどこかに逃げていきます。




現地語を勉強するメリット

まずは現地語を勉強するメリットを4つ挙げ、それぞれ書いていこうと思います。


① 現地のコミュニティ、懐に入ることができる

現地語を話せるようになることで、現地のコミュニティに入ることができます。

私のようにそもそも現地の人と見た目が違う人は、現地語を話せないと思われがちです。

ですがそんな見た目の違う人が現地語を話せることで現地の方々に認めていただける可能性がグッと高まり、現地にこれまで根付いてきたコミュニティにお邪魔させてもらうことができる。

特に海外協力隊員は、現地のコミュニティの中に飛び込んで現地の方々との絆を作っていくことが求められています。

だからこそ、海外協力隊員は訓練所や任国で現地語訓練を受け、現地語を話せるようになることが強く求められているんですね。

現地のコミュニティに混ぜてもらうには、まずは言葉から。


② 現地語を話すと場の雰囲気が良くなる

私のような外国人が現地語を話すことで場が和んだり明るくなったり、現地の方々の間で「あいつ現地語喋れるんだな」「ちゃんと勉強してるんだな」みたいな話のネタになったりします。

皆さんにも想像してみてほしいのですが、日本人のコミュニティの中で、カタコトの日本語を一生懸命話す外国の方がもしいらっしゃったら、その場の雰囲気が和んだり明るくなったりしませんか?

「コミュニティの雰囲気を和ませたり明るくしたりする」ことも、海外協力隊員に求められていることの一つなのでは、と最近ふと思ったりしています。

私のような外国人が現地語を話すことが、その場を明るくする手段の一つになるということ。

自分が配属先や現地のコミュニティの中の笑顔のきっかけになるのは、素直に嬉しいことだと思っています。


③ 現地語のみを話す人とコミュニケーションが取れるようになる

これはなべみが任国に赴任してから驚いたことですが、公式では英語と現地語が公用語と言っておきながら、英語が話せない現地の方々が実はたくさんいらっしゃいます。

その理由としては(私の主観込みですが)、学校に行っていない、もしくは中退している、学校を卒業してから英語を使わなくなった、などが挙げられると思います。

なべみの任国では、小学校の低学年では現地語を使った授業、中・高学年からは英語を使った授業が行われるそうです。

もしかしたら英語を使った授業に行っていなかった、学校を辞めてしまった、などの理由から、英語を話さなくなった人もいるのかもしれません。

もしなべみが現地語を使えるようになれば、英語を話さない人ともコミュニケーションが取れるようになるかもしれない。

現地語がよりたくさんの方と繋がれるきっかけになるんだと思います。


④ 買い物でぼったくられない

個人的にはこれ超大事〜🤘🤘🤘

「現地語を話せると買い物でぼったくられなくなるよ」というのは、先輩隊員から教えていただいた話です。

例えばスーパーマーケットでは英語が話せれば十分なのですが、記事上部で挙げた写真のような路上のマーケットでは、英語だけでなく現地語が話せると有利だなと感じています。

その理由は、現地語が話せない外国人には高値で物を売ってくるから。

正直「ほんとなめやがって〜💢💢」という感じは否めません。

ですが、度々noteでも取り上げていますが現地の人から見れば私のような外国人はお金持ちに見えるそう。

外国人にならちょっと高値を提示しても買ってくれるとでも思っているんでしょうね。

ですが私のような外国人が現地語を話すと「こいつこの国のことよく知ってるんだな」と思われるそうで、ぼったくられる可能性が格段に低くなるそうです。

適正価格で物を売ってもらうには、現地語でコミュニケーションを取れるようになる必要があるなと感じます。


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⑤ 現地語を教えてくれる人との関係性が生まれる

私の任国では特にそうなのですが、マラウイの方々は他の人のために何かを教えたりしたりするのが本当に好きなんだな、とつくづく感じます。お世話好きとも言いますか。

ちょっと聞きにくいようなことや現地語のことなど、私が何か質問すれば必ず丁寧に答えてくれます。言いにくいようなお願い事も快く聞いてくれます。

私はそんなマラウイの方々から、現地語を教えてもらう立場にいます。

教えるのが好きなマラウイの人と、現地語を教えてもらえる立場にいる私との間で、一種の関係性が生まれているように思います。

現地の方々との関係性作りって、こうやってできていくんだなと日々実感しているところです。


現地語を勉強するデメリット

ここまでは、なべみが思う現地語を勉強するメリットをつらつらと書き連ねてきました。

ではここからは、なべみが感じる「現地語を勉強するデメリット」についても書いていこうと思います。


① 習得に時間がかかる

まずはそもそもの話ですが、言語を覚えるのってめちゃめちゃ時間がかかりますね。

この2年間で本当に現地語でコミュニケーションできるレベルに到達できるのか、っていう。

任国に赴任してから2ヶ月経った今の時点では、街中や配属先で聞こえる現地語、ほとんどわかりません。

現地語を覚えるのに時間がかかること、忍耐力が必要なことがデメリットの一つな気がします。


② 任国を離れた後、覚えた言語を使う頻度が圧倒的に少なくなる

これはなべみが思う一番のデメリットかもしれません。

「アフリカの国の現地語って、協力隊としての任期が終わった後使うことあるのか??」とふと思うことがよくあります。

任国にいる今、現地語は生きていく上で必要だから日々勉強している。

でも任国にいる2年間よりももっと長い目で見た時に、果たして今勉強している現地語を活かせるタイミングは来るのか、と思います。


以上、なべみが思う現地語を勉強するデメリット2選でした。

現地語を勉強することにはこのようなデメリットもありますが、なべみにとって現地語の勉強はデメリットを超えるメリットを感じます。

だからなべみは今日も現地の方々に教えてもらいながら現地語を勉強しています。


あとがき

本日もお読みいただきありがとうございました。

今回は、現地語のメリットとデメリットについて綴った記事でした。

ここに書いたメリット・デメリットを踏まえて私が感じていることは「現地の人たちが感じているのと同じくらいの熱量で、私も現地語を大切にしていきたい」ということです。

それはすなわち、現地にこれまで長い年月をかけて根付いてきたコミュニティ・言語・文化をリスペクトすることでもある、と思っています。

現地語を覚えるのって本当に大変だけど、今自分がいさせてもらっているマラウイを丸ごと愛していくためにも、引き続きコツコツ勉強していこうと思います。


いつも自己満な言葉を並べただけのなべみの記事をお読みいただき、本当にありがとうございます!

またあなたにお会いできますように。さよなら〜👋👋👋

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