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幸福のパズル:ビジネス仮説とスポーツ観戦の意外な共通点


皆様、こんにちは。

今回は、最近頻繁に耳にする「ウェルビーイング」から始まり、ビジネスにおける仮説構築の重要性、そして最後にスポーツ観戦文化の変容まで、少々脱線気味ではありますが、お付き合いいただければと思います。

1. ウェルビーイングビジネスの行方:多様性の中に潜むビジネスチャンス

「ウェルビーイング」。この言葉、最近よく耳にしませんか?

しかし、少し立ち止まって考えてみましょう。
我々は本当にその意味を理解しているのでしょうか。あるいは、SDGsの二の舞で、単に時流に乗った格好の良い言葉として使用しているだけではないでしょうか。

そういえばSDGsバッチ、息をしているのかしら…


ここ数年、ウェルビーイングをテーマにしたビジネスに携わってきて気づいたことがあります。
「個人差が大きすぎて対応できない」という理由で思考停止に陥っている人が多いのです。確かに、ウェルビーイングは個人によって大きく異なります。しかし、そこで諦めてしまうのは非常に惜しいことです。

例えば、スマートウォッチを考えてみましょう。

一見すると、画一的な健康管理ツールに見えるかもしれません。しかし実際は、高度にパーソナライズされたシステムなのです。
睡眠パターン、運動量、心拍数など、各個人の「ウェルビーイング」を数値化し、個別にアドバイスを提供しています。

ちょっと違う文脈だけど、embr labsすごいですよー

つまり、ウェルビーイングビジネスの本質は、「個別化」と「データ活用」にあるのではないでしょうか。
多様性があるからこそ、そこにビジネスチャンスが存在するのです。この解像度をさらに高めていけば、より興味深い展開が見えてくるかもしれません。

2. 仮説構築の重要性:答えは我々の中にある

次に、仮説構築について考えてみましょう。
最近、思考停止して生きられる世界観が蔓延していないでしょうか。


仮説を立てられないこと自体が問題なのではなく、仮説を立てられないことで問題が生じるケースが多いのではないかと気づきました。

考えてみてください。我々の日常生活は、実は仮説の連続なのです。

  • 「この経路を選択すれば渋滞を回避できるだろう」(運転時)

  • 「今日はこの食事が体調改善に効果的だろう」(食事選択時)

我々は無意識のうちに仮説を立てて生活しているのです。

しかし、なぜかビジネスの文脈になると、突如として仮説構築を放棄してしまう傾向があります。
どこかに正解が存在すると信じ、それを探し求め始めるのです。
もしかして、コロンブス…
しかし、ビジネスに絶対的な正解などありません。存在するのは、仮説を立て、検証し、修正するという循環プロセスのみです。

例えば、Googleも当初から検索エンジンの覇者ではありませんでした。「ページランクというアルゴリズムを用いれば、より優れた検索結果が得られるはずだ」という仮説から始まったのです。

したがって、次にビジネスアイデアを検討する際は、「これが正解だ」ではなく、「このアプローチが効果的かもしれない」という視点で考えてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、予期せぬ機会が見えてくるかもしれません。

3. 変容するスポーツ観戦文化:評論家気質を収益化する可能性

最後に、少し趣向を変えて、スポーツ観戦文化の変容について考えてみましょう。

皆様、こんな経験はありませんか?
球場で観戦していると、周囲から聞こえてくる素人解説。
「ここは直球ではなく変化球を投げるべきだ」
「監督の采配が不適切だ」
といった具合に。

いや、田尾安志のことではないです。

率直に言って、見知らぬ人の解説を聞かされるのは、あまり快適な経験とは言えないでしょう。
特に東京ドームのような場所では、中年男性の比率が高く、まるで素人解説大会のような様相を呈することもあります。

しかし、ここで視点を変えてみましょう。
この熱心な観客たちのエネルギーは、実はビジネスチャンスなのではないでしょうか。

そう、スポーツベッティングです。
日本でも合法化の動きが見られますね。アメリカではすでに大きな市場となっています。

米国を中心に新しいファン層の開拓に大きく寄与しているのがファンタジースポーツとスポーツベッティング。ファ ンタジースポーツは実在の選手を集めた架空のチームを編成し、選手の実際の成績をもとに付与されるポイント 数で競うシミュレーションゲームであり、その市場規模は約 9,700 億円以上(2021 年)。

スポーツDX ファクトブック
https://council-sep.org/resource/pdf/documents/share/bc080a09ec684cff1b2c61da6c4d3076.pdf

想像してみてください。あの熱心な観客たちが「私の戦略理論に基づいて賭けをしてみてはどうだろうか」と提案し始めたら?
彼らの予想が的中する可能性もあります。
たとえ外れたとしても、彼らの独自の理論が有料コンテンツとして価値を持つ可能性があります。これは双方にとって利益のある状況ではないでしょうか。

さらに、この猛暑下では、ドーム球場に中高年層が集まり、開放型スタジアムには若年層が集まるという新しいトレンドが生まれるかもしれません。
そうなれば、中高年向けのベッティングアプリの需要がドーム型球場で異常に高まる可能性も考えられます。

つまり、「やかましい観客」を「収益を生む観客」に変換できる可能性があるのです。これこそ、ウィン-ウィンのウェルビーイングビジネスと言えるかもしれません。

結論:思考停止を避け、仮説を立て、機会を捉える

今回の議論をまとめると:

  1. ウェルビーイングビジネスは、個別化とデータ活用が鍵となる。多様性を恐れず、解像度を上げることで新たな可能性が見えてくる。

  2. 日常生活で無意識に行っている仮説構築は、ビジネスにおいても重要。正解を探すのではなく、仮説検証のサイクルを回すことが肝要。

  3. 一見すると煩わしく思える現象も、視点を変えれば新たなビジネスチャンスとなりうる。発想の転換が新たな可能性を生む。

要するに、思考停止を避け、積極的に仮説を立て、新たな機会を捉えていくことが重要だということです。

さて、明日からは街中の熱心な議論を耳にしたとき、「ああ、ここにもビジネスチャンスがあるかもしれない」と考えられるようになるかもしれません。(冗談めかしていますが、実際にそうかもしれませんね。)

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