「GE帝国盛衰史」を読む43ー業績絶対主義の宿命ー

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イメルトはGEパワーに力を発揮してほしいと考えたがGEパワーCEOのボルツはイメルトに釘を指すことが多く、そのためイメルトはGEパワーの部下に直接声をかけ始めた。当然ボルツとイメルトの間には亀裂が入ることになった。

しかしGEパワーは無理な契約攻勢が祟り、収益源が底をつき始めた。2017年4月GEパワーは第1四半期だけでキャッシュを16億ドルも減らしていた。これは事業の深刻な状態を表しているのではないか?これまでの攻撃的会計処理によるサービス契約の穴が表面化してきたのが原因だった。

過去の章述べられた過度な業績プレッシャーをかけるイメルトの方法が傘下の事業部門を不正ギリギリの会計処理に向かわせたと読める。ずっと前からそうだが、GEのあらゆる層でこの弊害が出ていると思うのだがなぜこのやり方を修正しないのだろうか。それが業績結果主義の企業の宿命なんだろうか。

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