「歴史とは何か」を読む4 ー歴史家は歴史を書き出す前から歴史の産物であるー

「第2講社会と個人」途中から。277字

第1に歴史家の仕事を十分に理解し、その価値がわかるには、そもそも歴史家本人のアプローチの立脚点をつかまなければならない。

第2にその立脚点はそれ自体が社会的・歴史的な背景に根ざしている。

かつてマルクスは「教育者自身が教育されねばならない」と言った。これは現代的には「洗脳者の頭脳そのものが洗脳されている」となる。歴史家は歴史を書き出す前から歴史の産物である。

つまりどんな歴史家が書いた文章も、著者自身がおかれた環境、過ごしてきた時代の影響を受けている。歴史書を私たちが読む際にも、著者自身について知った上で読む必要がある。と。


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