「歴史とは何か」を読む8ー歴史とは今日の社会と過去の社会の対話であるー

(ここの部分は名言の嵐)
偉人をどう考えるか。302字

ヘーゲルの古典的表現が優れている
「時代の偉人とは、時代の意志を言葉にできる者。時代にその意志は何か、を告げてそれを実現できる者のことである。偉人のなすことはその時代の心であり本質である。偉人はその時代を現実にする」

歴史とは現在と過去のあいだの対話ですが、これは抽象的で孤立した個個人のあいだの対話ではなく、今日の社会と過去の社会の対話です。

過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分に理解できるようになるのです。

人が過去の社会を理解できるようにすること、人の現在の社会に対する制御力を増せるようにすること、これが歴史学の二重の働きです。

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