「GE帝国盛衰史」を読む37 ー市場動向も現場も把握していない経営陣ー

「第43章グロース・プレーブック」途中まで。対照的な戦略。376字

長い歴史があったGEとの関係を危険にさらしてまでJPモルガンがGEの株を売り推奨としようとしていた。

トゥサは長い調査の結果、GEは過大評価されており、特にGEパワーの売上の伸びについては長期的効果はないとした。

将来のメンテナンスの必要が減り効率があがる、という売り文句は従来将来のメンテナンスの売上を収益源としていたものを削りながら、今の売上を立てているようなものだからだ。

一方GEはJPモルガンのオフィスで、
・新しいITシステムが売れる(実は現場では実用化できていない)
・今後ガスの時代が来る(間違った市場予測)を自信ありげにプレゼンしていた。

シーメンスのCEOはGEとは逆方向に企業を動かし、天然ガスタービン市場については成長はするだろうが厳しい競争と高いコストがつくだろうと予想した。

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