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名張で演劇公演をつくるということ。【2】

こんにちは!
ココカランポのプロデューサーです。

前回の記事では

  • ココカランポ実行委員会

  • 名張という街

  • 乱歩と名張

以上のテーマについて
かいつまんでお話させていただきました。

今回は「ココカランポ」は一体どんな内容なの?
そんなお話をさせていただきます。

まず!

【リーディング公演とは?】


「リーディング公演」
という言葉は日常的に観劇をされたりしない
方々にとって、あまり馴染みの無い言葉ではないでしょうか。ココカランポはその「リーディング」という演劇のひとつのスタイルで上演されます。

では所謂、通常の演劇公演とは何が違うのか?

一番簡単に言えば
役者が脚本などを持って芝居をするスタイルの演劇」です。

台本image

そうなるとそれは「朗読劇」なんじゃないの?
という疑問が出てくると思います。
せっかくなのでその違いや魅力についても少しだけ触れていきますね。

上演される作品を構成する要素として、

朗読だけの場合もあれば
大きく立ち回って全身でお芝居をする場合もある

台本を手に持って読んでいる場合もあれば
台本を手に持っておらず、俳優が本の内容をすべて暗記して演技している場合もある

舞台装置や、音響/照明による演出
もあったりなかったり

と、特徴をあげだしたらキリがないくらい
「読むだけ(といえば語弊がありますが)」の
「朗読劇」とは違い、
多種多様な演出方法が用いられます。

「朗読劇」でも「演劇公演の簡易版」でもない
「戯曲や小説を"読む"」という前提条件、
空間的な制約の中で自由に演出され、
その「テキスト」にあった最大の効果を目指して
創りあげられていく演劇のスタイル

というのがプロデューサーの私の見解です。


今回のココカランポにおける
その「テキスト」にあたるのが、

江戸川乱歩 作 『赤い部屋』です。

赤い部屋

大きなホールや、劇場ではない
限られた空間(今回は集会所です!)を駆使して
制約を逆手に取った演出
それ自体を楽しむことが
リーディング公演の醍醐味だと言えます。

大げさな舞台装置による効果などがない分、
観る側にとって「テキスト」の「素材の味」
をしっかりと感じることができるわけですね。


この記事の内容だけでは
「よくわかんねぇ…」というのが皆様にとっての正直なひとつの感想かも知れません。

そう思った方は是非とも一度体感しにきてください。乱歩の「素材の味」をしっかり感じられる公演になると思います。

では今回はこのあたりで失礼します!

チラシ裏

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