親は子供に育てられる

私は、結婚するまで実家ぐらし、結婚してからもキャリア志向だったので、ガツガツ残業していました。そんな私も、子供がいることでようやく少しずつ『母親』になれてきたような気がします。

新婚生活

実家ぐらしは快適すぎた

実家の立地が良すぎて、私には一人暮らしの経験はありません。
通勤電車こそ辛いです。が、勤務先の近隣なんか家賃が高すぎて住めません。
たったの5分でも激混みで潰されそうになるのなら、40分程度たまに運が良ければ座れる方が良いです。
母親は当時半日だけのパートタイム、父親はまだ現役でした。
それなりの役職、大手に勤める父親はは定時退社で、私は父が眠る頃に帰宅。そんな訳で、家事はほとんど母親に任せっきりでした。

とはいえ、家事ができない訳ではありませんでした。
大学時代、母親が利き手首を骨折した時はアルバイトの日以外は料理もして、その他の家事も私が主体でしていました。
その時に料理を叩き込まれたので、母からしたら怪我の功名かもしれません。

大学時代の件があったこと、元来の性格も相まってか、結婚が決まった時も親は家事についての心配は一切してきませんでした。

夫婦二人での生活

結婚しても、当時主人はシフト勤務の仕事で、私はカレンダー通り。定時に帰宅できるのは主人だけれども、あまり料理が得意ではない主人。
結果として、料理は私、その他の家事は気付いた人が気付いた時にするようになりました。
帰宅時に私が食材買って帰って、ご飯だけ炊いておいて貰ったり、臨機応変にできてはいましたが、掃除は最低限でした。

当時は、日々仕事で日中ほとんど不在、休日もあまり家にいなかったので、掃除がそんなに頻繁に必要だと思っていなかったのです。
もちろん台所やお風呂のような箇所はしていましたが、掃除機の頻度はかなり低かったです。

そうしている間に、長男を妊娠しました。

妊娠中の想定外

お腹が大きくなった頃はさすがに残業してまでの仕事こそしていませんでしたが、それでもフルタイムで働く日々。
有給で一月程前倒しで産休に入ったら、そのまま切迫早産の診断で薬を飲むことに。
基本的に自宅で絶対安静が2週間ほど続いたら、同じ市内に住む実家へ里帰り。
この間、家事もほとんどやれませんでした。

実家に戻ってから産後自宅へ戻るまで、家のことはもちろん何一つできません。
実家ではお腹が大きいから大人しくしていろと叱られ、産後は子供のお世話以外寝たきりで2ヶ月。
ようやく動けるようになってきてから、すぐ自宅へ帰りました。

子供との生活

寝ない子、辛い

長男は日中大人しく一人で眠れる子供でした。
畳の部屋に大人用の敷布団を敷いて、そこが日中の定位置。
近くにウォーターサーバを置いた上、間取り的にも料理していようが何していようがしっかり様子を見られる場所です。

フローリングの部屋もありましたが、日中私もあまり行かない部屋だったので、何もできなくなると思ってそこを寝室にしていました。
ベビーベッドも一人目ならいらないだろうと、完全に布団敷き。
万年床にならないようにだけは気をつけていました。

日中はのんびり過ごせていましたが、夜18時を過ぎるとしんどい時間となります。
お風呂も授乳も終わり、部屋も暗くして寝室へ移動。抱っこしているとすやすや眠っているのに、布団に下ろそうとすると泣き出す。
酷いときは日付が変わるまでずっとそんな調子でした。
実は実家にいた頃からその気配はあり、夕食後18時から21時まで母が抱っこしていたり、私がだっこしていたり。
最後にミルクを飲みながら何とか寝付く、が毎日でした。
段々とリズムがついて眠れるだろうという楽観思考も、交代要員がいないと言う現実で一月程で打ち砕かれました。

改善策を模索

当時はネントレという言葉が出てきた頃でしょうか。
私もジーナ式のネントレを見つけて、とりあえずやってみて、合わなければ別の方法を考えようと試してみました。
当時長男は4ヶ月、定着には時間もかかるだろうと思っていましたが、日中ゆるく試してみた結果、一日目にして18時にミルク飲んでそのまま寝てくれました。
そこからは睡眠の改善は早く、体調不良の言い訳もできなくなってきました。

それまでは夕食を午前中に作って冷蔵庫へ入れておいて、主人が帰宅したら温めて食べて貰っていましたが、なるべく常備菜を作っていつでも軽く食べられるようにしました。
生活リズムが整った頃に離乳食も始まったので、午後はその調理と復帰後について考えていました。
また、仕事を少しだけ始めたのもこの頃です。

入園と引っ越し

保育園へ入園してからはやはりバタバタと毎日が過ぎていき、家事も最低限でした。
年度末に引っ越しをすると言うことで退去前が楽になるようにと掃除を徹底的にしてみれば、そこで初めて不在でも部屋がよごれることを知りました。
タイミング良く引っ越し。ひたすら掃除をするようになりました。

料理も効率よく考えるようになりました。
離乳食が進んだ頃は大人の料理から取り分けたり、常備菜のレパートリーを増やしたり。
自宅では子供がいるので、あまり時間を費やせません。なので、お昼寝中にちゃちゃっと作れるように、手際も良くなりました。

今現在

今は男の子二人、やはりフルタイムなので毎日掃除機はできません。
ですが、気付いた時には箒等を使って掃除しています。
子ども達もその姿を見ているので、おもちゃの片付けや床掃除など、お手伝いする時は徹底的にしてくれます。
教えてもいないのに、お風呂場の掃除は壁や床、鏡までスポンジでこすってくれています。びしょ濡れになりながら。

一箇所きれいになると別の所が気になり始めるので、終わりはありませんが、それでも少しずつ家事できるようになったのは子供のおかげかな、と思っています。

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