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映画『虎狼の血』が凄すぎるんじゃ

タイトルは役所広司扮する大上の口調に引っ張られている感想です。笑
一言でこの映画の感想を言うとすれば・・

これぞ東映。これぞ邦画。

というわけで、観てきました『虎狼の血』。

私は現代っ子としては珍しいと言われますが邦画と邦ドラマがとても好きで、今回の虎狼の血においては役所広司が以下のようにコメントしているのを知って観ざるを得ないなと思った次第なのです。(男ではないけれど、、、)

公式HP 虎狼の血より


以下ネタバレ入りますのでご注意ください。

昭和の邦画のお家芸と言えば、忘れてはならないのが任侠もの、所謂ヤクザ映画かと思います。

このジャンルをやる上で必要不可欠なのが、凄味のある俳優さんであると私は思っているのですが、虎狼の血は文句のない布陣なわけです。。

画力強すぎるんじゃ、、、(呉弁)

ついつい千鳥のノブっぽくなってしまいますがあくまで呉弁風ですよ、みなさん。

役所広司を筆頭に、江口洋介・竹野内豊・石橋蓮司・伊吹吾郎・嶋田久作・ピエール瀧が各組の頭達として登場。(実力派かつ凄味が強すぎる)
この時点で面白くない作品にならないわけがないのです。
キャスティング担当者に拍手したい。
江口洋介と竹野内豊の色気が溢れすぎてて慌てるレベル。こんなに悪いことしてんのに色気がすごいってどうなってんの、混乱。


そして若い衆たちも傍を連ねます。
中でも中村倫也と勝矢は凄かった、、、
中村倫也が出ないクールは無いほど引っ張りだこですが、彼は色気と演技がすごすぎる。(毎朝正人くんが私の癒しな訳です)
旬どころを抑えてくるキャスティング担当者、、誰なの?!拍手させてよ!!!

そしてヤクザ映画に欠かせないのが美人局要員。(言い方悪い)

真木よう子選んだキャスティング担当者!あんたは偉いよ、、、(だから誰なんだ)
これ程のはまり役は無い気がします。
阿部純子もとと姉ちゃん以来に見たけどすっごい良かったな、、、男だらけのむさ苦しさに彼女の可愛い広島弁が映えるんじゃ(ノブじゃない)

もちろん準主役の松坂桃李をはじめとした警察キャストも最高です。田口トモロヲって凄いよね(語彙力) 滝堂賢一も見ない日がないです、半分青いのパパも良いけどやっぱりこのくらいニヒルな役がハマるんですよね。

松坂桃李は役の幅が広くて毎回好演してて本当に凄いなと思います。松坂桃李と田中圭が共演する作品が見たすぎるな。


さてさて、私は以前「マルサの女」を映画館で見たんですが、やはり当時のヤクザと警察の関係はきっと現代からは想像できないようなものだったのでしょう。マルサの女もヤクザと警察のお話なんですね。

話が飛びますが、マルサの女もめちゃくちゃ良くて、、、。
決してヤクザ映画が好きなわけでも、暴力シーンが好きなわけでもお色気シーンが好きなわけでもないんです!!!!
作品レベルが凄いんです。


映画の評価をつけないとならないとなった時、人によって基準が色々あると思いますが私は3つの観点を基準にしています。

**⑴ 作品の途中で飽きず、ずっと作品の世界観に没頭できること
⑵ いつのまにか俳優のファンになってしまうこと
⑶ 作品で明らかに言及されているわけではないのに色々と考えさせられてしまうこと **

⑴はテンポ感と脚本によるものかと思うのですが、⑵は俳優の演技と演出によるもの、⑶は監督と脚本家の腕の見せ所といったところなのでしょうか。あくまで見終わった時にいつも気になってしまう3つの個人的な観点ですが。

マルサの女は主演の宮本信子と山崎努が本当に凄い。作品の匂わせるテーマもなかなか深いです。大人気シリーズの第一弾映画で、脇役の多かった宮本信子さんの初主演作品。宮本信子さんといえば最近ではあまちゃんのおばあちゃん役やひよっこでも良い味を出しまくってる現役の大女優さんです。
まとめてらっしゃる方がいたのでそちらを参考に。
→ https://www.google.co.jp/amp/s/middle-edge.jp/articles/Xjd5B.amp
そりゃあ日本アカデミー賞総なめにしますわって感じの仕上がりです。


話を虎狼の血に戻しますすみません、、
違法行為もガンガンやりながらヤクザの抗争の中で戦う型破りな刑事とキャリア刑事のお話で話の大筋としては鉄板なわけですが、この作品を見て欲しい理由は、なんといってもこういった映画がきっと消えていってしまうというところにあります。

私は昭和を知らないけれど、邦画は本当に作るのが難しいのだろうと日々思います。ハリウッドばりの予算も組めないからアクションは厳しいし、近年CG使いまくった作品も多くやってるけれど漫画原作が多くて諸々難しい所もあると。ミステリーはやはり原作脚本が命だし、恋愛ものもほとんどのパターンはやり尽くしてるからなかなかヒットが出にくいと。
そんな中でヤクザ映画は昭和の代名詞ではあるものの、現代の人々には慣れ親しんでるテーマではなくなってしまったかつお下品なシーンも多くなるのでまあ難しいでしょう、実際虎狼の血もR15作品です。

でもやっぱり東映さんが配給してるのもありますが、邦画のお家芸の実力は凄いんです。
語彙力が少なくて本当に申し訳ないですがぜひ映画館で見て欲しい。この迫力と重厚感を体感して欲しい。

素敵な作品にまた1つ巡り会えました。

#23歳のもやもや #雑記 #エッセイ #映画 #虎狼の血 #映画ノート #日記

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