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エンジニア採用の一歩目

エンジニア採用、大変ですよね。

特に、一人人事や、エンジニア採用未経験で行うときは、エンジニアが何言っているのかわからなかったり、ビジネス職との違いが多く躓く要素が盛り沢山です。

今回はこれまでエンジニア採用の立ち上げを行ってきた経験を基に、エンジニア採用担当者目線で感じる課題と、その課題を乗り越えるための最初の一歩目についてお伝えします。

あと、エンジニアに関わるHRビジネスの方にも参考になるかもしれないので、良かったら御覧ください。

# エンジニア採用が難しいポイント

## 「エンジニア」という専門性

エンジニアは現代における専門家であり職人です。その仕事内容、役割分担、業務の実施方法、使用しているツールなどの用語を覚えることがスタートラインとなるため、一定のインプットが求められます。

私たちが日頃使っているシステムは、さまざまな職能を持つメンバーが、チームとして協力し合うことで作られています。いち利用者であればそこまで細かな理解はいりませんが、一緒に仕事をしたり、ましてや採用担当となると多岐に渡る職能についての理解は当然求められます。

「エンジニア」にはどのような「職能」があり、何を「使い」、どうやって「作る」のか。それらを理解しないことには、候補者となる方に伝えるべきことを整理することもできません。

お酒の買い出しで例えると、日本酒=白鶴、松竹梅みたいなCMでやっているブランドしか知らない人にお願いするよりも、醸造・純米・吟醸・大吟醸などのスペックの違いや、生酛・山廃やらの醸し方など、ちょっと詳しいところまで興味を持ってくれたり、飲みやすさなどもしっている人のほうが信頼できる、みたいな感じでしょうか。

あと、ITの中でもWeb業界はドッグイヤーとも言われており、最新の知識もすぐに陳腐化してしまいます。そのため、元々有る概念や枠組みを理解して、新しい技術・サービスのキャッチアップを継続する習慣も大切です

##「採用」業務の専門性

職人であるエンジニアとの対話を通して、情報を整理し、適切な手段で適切なコミュニケーションを取る。それをエンジニア採用の責任者と対話しながら推進していく力が求められます。

ちょっと語弊はあるかもしれませんが、10年前は大手の採用媒体やエージェントへ人材紹介の手数料を払う予算さえあれば、最低限のエントリーも確保できていたように思います。(印象です)

ですが、ここ2〜3年は、そもそもの採用需要の大幅な拡大もあり、2019年9月でIT・通信系職種の転職求人倍率は10.3倍となり(!)、ただ採用媒体に掲載するだけでは埋もれてしまいエントリーを獲得することすら難しくなっています。

そのため、今は候補者目線での会社情報・求人情報の作成を始め、スカウト施策を始めとしたダイレクトリクルーティング、採用広報やSNSの利用など、候補者に向けた情報公開・発信の取り組みの重要度が増し続けています。

つまり、どの会社も待ちの姿勢だけではだめだから発信に取り組んでいるため、なんとなく「やったら成果がでる」のではなく、「やらないと成果が出ない」世界になりつつあります。

更に、単純なKPI管理だけではなく、候補者の体験を改善し、成果につなげるCX(Candidate Experience)を志向する会社が増えてきています。

※追記:会社側の取り組みとして参考になるのでグッドパッチさんの記事

確かにすべてをいきなり求められてしまうと大変ですね。

# エンジニア採用の第一歩を踏み出すためには

## 「エンジニア」に対する理解
まずは、募集枠が多く有るWebエンジニア職を軸に学習していきましょう。その過程でWebシステムがどのように成り立っているかを理解することになり、関連職種の概要も理解することができます。

良い資料を公開されている方がいっぱいいらっしゃるので、今回はそちらを引用させていただきます。

おそらくですが、上から順に読んでいくと比較的わかりやすいと思います。
重複する箇所もありますが、多読と同じで同じ内容を複数のアプローチ知ることで理解できるケースもありますので、ぜひぐっと我慢して読んで見てください。

LAPRASさんの資料:エンジニア採用における技術理解の重要性や、レベル感などを整理されていて、そちらも参考になります。ぜひP.14の力試しにチャレンジしてみてください。
div(TECH::CAMP)さんの資料:プログラミングを勉強したいという方向けなので、技術的にどういったことをしているかもう少し具体的に落とし込まれた形で書かれています。
クックパッドさんの資料:技術基礎研修の資料だけに、網羅的かつ具体的に書かれています。後編は用語も多く混乱する部分はあると思いますが、仕事で聞くことも多いキーワードになるので検索しながら頑張って読んでみてください。

常に新しいサービスも生まれ、廃れていきますので、不明点はすぐググる、そして近くの同僚やエンジニアに話を聞きながら、自分の言葉で喋れるようになるまで理解を深めていきましょう。

そして、エンジニアは努力や学ぶ人を好む方が多いので、熱意が伝わればきっと向き合ってくれます。そうやって仲間を増やしていきましょう。

## 「採用」に対する理解

まずは書籍を読み、基礎的な知識を付けましょう。Webでも良いという話も有るかと思いますが、テーマに沿って一冊で完結しているので、ベースの知識取得をするには書籍派です。

個人的には、下記の分野は理解する必要があると思っています。

・採用業務についての全体像 

・各プロセス(ブランディング / 母集団形成 / 面接・クロージング)

・生の情報の収集(流行、注目のサービス / 採用トレンド)

おすすめは人事・採用業務の全体像や各プロセスについて、古典や売れている書籍を中心に学び、生の情報収集はTwitterや対面でHR系の営業や人事・面接担当の知人の方にヒアリングされることで効率よく情報収集ができるのではないかなと思います。

# いかがでしたでしょうか

エンジニア採用の一歩目のポイントに関するお話をさせていただきました。

noteは未だ目次の使い方もわかっていませんが、ニーズが有ったりメモしたいときがあったらまた書いてみようと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました! コメントやネタなどいただけますと大変うれしいです!