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今仕事を辞めたら、何か月生活できるか

 「今、仕事を辞めたら、あなたはこれから何か月の間、生活できるのか?」

 これは、極めて重要な「問いかけ」だと思っています。

 仮に、職場にものすごいパワハラやいじめがあったとしましょう。

 本当は、そういうことは、法令違反ですから、あってはならないことなんですが、社会とは理不尽なものであり、往々にして、行われていることがあります。

 そして、その被害者が、“あなた”だったとします。考えたくないことかもしれませんが、読者の中には、おそらく一定数、いらっしゃると思います。

 そのとき、「こんな仕事、辞めてやる!!」と退職願を出して、退職して、新天地を目指す、それはある意味、まっとうな考えでしょう。

 なぜなら、パワハラやいじめは、ひどいときは、突然死や自死など、生命の危険につながりかねないからです。

 ここでは、退職願を出すのは、生存戦術として、まっとうなことだとしましょう。

 ただし、その場合であっても、その後、生きて行くことは続きます。

 「背に腹は代えられない」以上、「先立つもの」つまり、「お金」がないと、退職後、生きて行けません。

 そこで、冒頭の問いかけとなるわけです。

 「今、仕事を辞めたら、あなたはこれから何か月の間、生活できるのか?」

 この何か月の間、生活できるだけのお金は、あなたの「自由」の期間を表します。

 仮に、1か月25万円で生活しているとすれば、
①25万円/月× 6か月=150万円
②25万円/月×12か月=300万円
の蓄えがあれば、①で半年間、②で1年間、あなたは生存できます。

 これは、すなわち、あなたの「自由」の期間そのものです。

 これは、経済的自立(ファイナンシャル・インディペンデンス)の期間が、半年間ないしは1年間あるということに他なりません。

 こういう蓄えがある人は、パワハラやいじめがあったときに、「何かあったら、タダじゃおかないからな。」と心に秘めておくことができますし、また、現実にその行動を実行したとしても、しばらく生存できます。

 で、みなさんの自由のためにも、その力を蓄えるためにも、貯蓄はした方がいいです。

 なぜならば、そういう蓄えのない人は、パワハラやいじめに対し、ただただ「我慢」するしか方法がなくなるからです。

 我慢が高じると、ストレスから精神状態が悪くなり、うつなどになって、ややもすれば、自死につながりかねません。

 そうでなくとも、強いストレスは、心臓病やくも膜下出血などの循環器疾患と強い因果関係があると言われていますから、これも生命に関わる問題です。

 社会に出たら、収入の一定割合は、生命の尊厳を守るためにも、貯蓄しましょう☆彡。

 仮に、収入の20%貯蓄したら、2.5年で半年分、5年で1年分の「生命」が「買える」ことになります。

 この蓄えがあるだけで、「何かあったら、タダじゃおかないからな。」と心に刃を持って、生きて行けます(超・大事です!!)。

 実は、この気持ち(の余裕と言っていいかもしれません)があるのとないのとでは、人生の生きやすさに雲泥の差が出るものです。

 「生命」を守るために貯蓄しましょうね!!

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