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『#死ぬ辞め』を読んで感じたこと(T_T)

 各種報道番組や新聞各誌でも取り上げられた『死ぬくらいなら会社辞めればができない理由ワケ』(汐街コナ著・監修執筆協力 精神科医:ゆうきゆう、あさ出版刊)(#死ぬ辞め)(①)を読みました。

 過労死寸前まで働いた著者が、会社を退職するまでの話を、著者の漫画と精神科医による解説で描いた、共感必至の本です。

 会社勤務をする人であれば、多くの人が過重労働をする経験を、見たり、聞いたり、または、当事者自身だったりで、体感してきたはずですからね。

 精神状態が、いわゆる「うつ」になりやすいときは、いわゆる人生行路が「大きく変化」したときと言われています。

 ですので、残業をめちゃくちゃさせるような職場に当たってしまうという先の本だけでなく、世間的にはおめでたいとされる、結婚、出産、昇進、転勤(栄転を含む)など、「人生が大きく変化するタイミング」でも、「うつ」は発症する恐れがあると、さまざまな本で書かれています。

 人生には、どの人にも、多かれ少なかれ、「慣性の法則」が働いており、「動くものは同じように動き続けるが、止まっているものを動かし始めるのは大変労力を要する」という物理学の一般法則と同じ原理が、人生行路にはあります。

 ですので、「大きく変化したタイミング」というのは、おめでたいときも、そうでない不幸なときも、「うつ」になりやすいと言われているのですね(>_<)。

 この4月、新年度が始まり、入学、新社会人、配置転換、転職など、さまざまな新たな環境変化の場面を迎えている人が多いと思います。

 そういうときは、気分が高ぶっていることも多いので、当初は何とかなるのかもしれないですが、ふと、落ち着いて、考える時間ができたとき、「自分は果たして大丈夫だろうか」なんて考えがちなんですね。

 昨今は、「働き方改革」ということで、あからさまな残業過多やパワハラも、少しずつは改善されては来ていますが、日本全体で、労働力人口が減少し、その中でも、業務内容は年々、複雑化・高度化しており、各働き手に求められる職場からの要求水準が高まっているのは全くの事実です。

 また、最近の若い人は、親や教師から怒られることもなく、育ってきている人が多いので、社会人になって、いきなり厳しい社会の洗礼を受けると、メンタルがやられてしまうケースが増えて来ているような気がします。
 ※あながち、外れていないと思いますよ。事実、20~30年前は、今以上に残業時間は多かったですが、こんなにもメンタルをやられる人は多くなかったです。

 先の本と、それに続く同著者の『仕事がしんどくてヤバいと思ったら』(中央公論社刊)(②)を、続けて読んでみて、ヒントとなる対処方法をピックアップしてみましたので、参考にしてみてください。私も参考にします。

●②のP.71から(著者:汐街コナ)
・世の中の変化についてゆく努力をすること
・何歳になってからでも、自分を変えようとすること
・周囲の人、自分より若い人や立場が下の人にも、助けを求めたり教えをこう勇気を持つこと


●②のP.37から(著者:汐街コナ)
 あと、当然ですが寝るのが本当に効果的です!


●①のP.36から(精神科医:ゆうきゆう)
 がんばり続けてうまくいく人と、プツンと切れてしまう人には、どのような差があるか考えてみましょう。この差は、「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」と「がんばったことの成果が分かりやすいか」というのが重要な要素になります。…
 「自分なりの工夫や変化」を持たせる…だけでも「自分で決めた仕事」になります。


 新しい変化に戸惑う人には、参考になると思います。試しに一読をオススメします!

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