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人事異動を重ねる度に忙しくなる不思議

 世の中、人材不足が叫ばれていますが、私の職場でも、人が足りなくなって、私のような中高齢者は、以前だったら、閑職に付いて、プープー言っているような身分だったはずなのに、この10年ほどは、人事異動する度に、より忙しいところに移って来ており、あこがれの“閑職”に付けないかしら、と夢見る日々です。

 もう今いる職場には、“閑職”とやらは、存在しないのかもしれません。

 「使えるモノは、誰でも使え。」

 もう年齢云々なんて言っている余裕はほとんどないのでしょうね。

 それでもなぁ、明らかに繁閑差が人によって異なるんだよなぁ~と、自分よりも余裕がありそうな人を見て、ちょっと妬ましく思います。

 他の人よりも、自分は、ある種の専門技能を有しており、そのため、おそらく自分から辞めると言わなければ、辞めさせられることはないだろうという観測が、自分の中にはあります。

 それは何の技能もないばかりに、リストラに遭うよりは、ずいぶんマシなことではあるものの、その分、その専門技能に関する仕事がどんどん飛んで来てしまい、やってもやってもこなしきれないほど…。トホホ…。

 周りを見て、余裕がありそうなご同輩がいると、確かに要領が良いのかもしれませんが、“仕事はあまりやりませんムード”を醸し出している人もいて、何だかズルいなと思ったりします。

 私は、仕事を通じて、周りを支援していきたいと、ずっと思っているフシがあって、自分が役に立てるならと、ついちょっと頑張ってしまって、なのに、もう少しラクしたらいいのになと、何だか後悔してしまいます。

 「“まんもす・うれぴー”さんは、60歳以降も働くの?」と、よく聞かれるようになりました。

 私は、来年の3月末で、60歳の定年を迎えるのですが、翌4月1日からの人事制度の改訂により、瞬間タッチで、定年が65歳に延びてしまうのですね。

 そのため、辞めると言わなければ、65歳まで働くことになります。

 報道によると、ある生命保険会社は、近く定年を65歳から70歳に延長する方針であるとのことですが、こういう流れは、同種の業界に勤める自分としては、無縁ではいられまいと感じます。

 つまり、来年度、定年が65歳に延びたものが、その5年後には、人事制度がまた変更され、定年が70歳になるのではないか、そんな予感がいたします。

 もちろん、辞める選択肢はいつだってあるのですが、周りからの“辞めないでオーラ”を感じると、お人好しなんでしょうね、辞められないんじゃないかなと、ついうっかり感じてしまいます。

 いいんですよ。60歳以降には、今の仕事に人のやりくりができて、余裕ができるのならば、こんなに迷ったりはしないのです。

 既に先行する諸先輩方には、調子良くやっている人も結構いますが、私の職務の特殊性を考慮すると、次世代を育成しない限り、ラクになることはあり得ないような気がいたします。

 だって、年度末に60歳を迎える人に対して、「7to8」勤務が常態化し、時には「7to11」勤務になったりするんですよ。
 ※私は、ワンオペのコンビニか?って話。

 と、グチを言ってばかりでも仕方ないので、自分の部署の活躍ぶりの宣伝、かつ、ひどい目に遭っているアピールを行い、それと同時並行で、次世代の育成を、できるところから着手したいと思っています。

 もう少し、ちょっとだけは頑張れるような気もしているので。「ちょっとだけよ~♡」

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