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エッセイ:レコードの日なのでレコードの話をするという直情的感情の適当な発露

加入して数ヶ月…
平穏なspotifyに早くもアキバ・ポップの猛毒を混ぜてやることに成功しました、藤吉なかのです。

"異様"の二文字

初回のエッセイは緊張もあってか、いかんせん気合とオタク度合いが入りすぎていたような気が…ここは少し真人間っぽい話をして落ち着こうと思います。
以下、本日(12/3)がレコードの日だということにちなんだ音楽の話。


レコードって、案外お金なくてもいいのね


オタクのみなさーーーーーーん!!!!「音楽」、聴いてますかーーーーーー!?!?!?

私は1年前までアニソンと筋肉少女帯くらいしか聴いていなかったのですが、今年の初め頃から古めの邦楽を聞くようになりました。
そんな私が意を決して買ったのが、「レコード」です!!!!そう、あの黒いドーナツ状のやつ。

オシャレな青山在住のブルジョアジーにしか縁がないと思っていたレコード趣味ですが、いざ始めてみると意外とイケるもの。現代日本在住プロレタリアート特有のルサンチマンにまみれた私でも非常に楽しむことができる趣味です。

そして音楽ライフのほとんどをサブスクと共に送ってきた世代である我々にとって、レコードって新鮮な楽しみに溢れすぎてるんですよね。

オタクの趣味の在り方として頑なに電子書籍を拒むオールドタイプと、案外サラッと電子書籍に移行できるニュータイプがいると思うのですが…
頑なに電子書籍を拒むコレクター気質の人たち(精一杯のフォロー)は絶対楽しめる趣味。オタク向けなんですよ、基本的に。

というわけで音楽にハマりたてのオタクがレコードを買い始めて、個人的に感激したポイントを幾つか挙げていきたいと思います。


ポイント1・存分に凝視できる

名盤んん!!御礼!!

失礼しました、NHKの名バラエティ「着信御礼!ケータイ大喜利」と全く同じテンションで名盤を紹介してしまいました。

こちら私が初めて買ったレコード、YMO2枚目のスタジオ・アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』!RYMでも評価の高い歴史的名盤ですが、当時から売れに売れまくっているためかなり安めで手に入ります。

ちなみに自分は「オリジナル盤だよ(本でいう初版。1番音が良いとされる。)」と言われてこの黒いドーナツ盤を買ったのですが、後々調べたところオリジナル盤はそもそもの盤がイエローに塗装されているとのことで完全にしてやられた感がありました、畜生がよ

このアルバム、内容は勿論のことジャケットもカッコいいんですよね。
まさか誰もこの3人の中で1番まともにインタビュー受け答えするのが1番胡散臭そうなグラサンだとは思うまいて。

ですがコレだけかっこいいジャケットも、配信だとこのサイズ感。

まぁこのサイズでも楽しめるっちゃ楽しめるのですが…サブスクでは表示の都合上、机の上の細かいところや裏ジャケットは表示されません。

でもこれがレコードを手に入れると一気に変わるんですよね…

裏ジャケにてベースの握りでめちゃくちゃマネキンの睾丸を握りしめている細野さんとか……

ジャケのこの女マネキンがゴリゴリに乳首が透けてることに気づいたりとか……(なんでこのエッセイは2週連続でマネキンの乳首の話をしてるんだ)

名盤の名ジャケット率の高さなんて話はよくネットでもされていますが、最高の曲で興奮するだけでなくこのような細かいところも追加で楽しめるのがレコードの良いところ。

他にも細野晴臣『S・F・X』のジャケットがいかにして加工されたかの過程や大滝詠一『GO!GO!NIAGARA!』のユーモアに溢れた「ラジオができるまで」のシート、買ったおまけにすごろくが付いてくるレコードなんてのもあってそのサービス精神には驚き。

最近の新品レコードは帯もなくおまけ要素もあまりない真面目な作りが多いですが、こういった古い作品は品質の差こそあれど遊び心のあるレコード独特の風情が楽しめます。
(エロマンガだったら前者はギャルに弄ばれるもやしっ子竿役タイプ、後者は貧乳地味メガネなんだけど性技がすごいタイプ)


ポイント2:対面で買うと、楽しさ数倍


服屋も美容院も若干苦手なオタクのみなさん(自己紹介)にはあまり発想がないと思うのですが、レコード屋に立ち寄って買うとアホほど楽しいです。

自分は特に音楽ファン歴が浅かったこともあり、「こういうのがオススメなんだ〜」とラインナップから推測できることがまずめちゃくちゃ良い経験になりました。
お店の今イチオシのレコードが壁にかけてある(通称・壁レコ)ので、単純に眺めているだけでもかなりオタク・スマイルが漏れ出てくる。

また、レコード屋の利点として店員さんにあらゆることが聞けるのが大きい。
それこそ私がレコードプレーヤーを買う前から針を落とす事が容易にできたのは、お店で試聴する際に店員さんに教えてもらったから。これ怖いんだよなぁ〜と思ってるど素人にも優しく教えてくださるので、マジで助かります。

他にもアットホームなお店ならお会計の際に音楽の趣味の話なんかができるところもありますね。自分にとって趣味のコミュニティの多くはインターネット上で進むものだった為、人と人の会話によって趣味の世界が広がる体験はかなり新鮮でした。これがヒトとの触れ合い…これがオデの…感情……!?(オタク・ゴーレム)

お店で買う際の唯一の注意点は、ちゃんと値札を見てから買うことくらいでしょうか。
ディスクユニオンさんなんかは在庫の多さからか、数百円のレコードの隣にウン万円のレアレコードが置いてあったりするので肝が冷えます。勘弁してくれ〜!!!!!

あと棚に並んだレコードを物色するお客さんが複数人並んでいると、必ずレコードを確認するスピードの非公式レースのようなものが当人同士の間で始まります。
よくわかんねーし想像つかねぇなぁ…というオタクの皆さんはカードショップのストレージをオタクが爆速で漁りあってるヤツ想像してくださいね。オタクの君なら完全に頭にサンプル映像出てきたでしょ?アレ、アレ。

都内住みの方はココナッツディスクさんがお勧めです。ちょうど先日スカートのMVのロケ地になってたことでも話題でしたが、とてもアットホームで雰囲気のある店舗。
買ってるこっちがドン引く位のスピードでポイントカードが貯まっていく(貯まると1000円引きクーポンになる)ので、得したい!というスピリットをお持ちの方はぜひ。

あとがき

いかがでしたか?(クソ記事並感)

本日はレコードの日ということで、新品や中古のレコードが全国をを我が物顔で闊歩することでしょう。実際のところこの記事の筆者もシティポップ名盤、『Feeling like a child』を予約済み。PUNPEEの『MODERN TIMES』とか人間椅子の諸作品が新品で、中古セールだと細野晴臣・山下達郎あたりがガンガン出てる印象。マジ豪華ぁ…!

風呂上がりに思いつきで書いた記事なのでこれといったオチも何も無いのですが、前回のアニメオタクらしいエッセイとはまた違う側面が出たからこれはこれでアリ。毎回あんなに狙い澄ましたエッセイ書けたら良いんだけど、とりあえずは「継続」が目的なので一旦ここで筆を置かせていただきます。

藤吉なかのの趣味趣味エッセイ…
終わるまで、続きます。

この次はモアベターよ!!


ちなみに漏れが今1番レコード化して欲しいのは、『放課後ティータイムⅡ』。
アニソンon vinyl またやってくれ…

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