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卒業論文の構成と書式

 
 ここでは,体裁の整った卒業論文を書くために必要な卒業論文の構成(章立て)と,書式の設定の仕方について記載します。

卒業論文の構成

 繰り返しになりますが(「卒業論文作成の心得」参照),卒業論文は人に評価されて価値のあるものになります。そのため,読む側に対して必要な情報を必要なだけ適切に伝える必要があります。

 論文の内容を読む側に適切に伝えるためには,その箇所に何が書いてあるのかを明示すること,つまり見出しをつけることが効果的です。卒業論文では一般的に見出しは,問題,方法,結果,考察となります(図1)。大見出しに加えて,小見出しを追加することで,読み手にとってより内容が伝わりやすくなります。必要に応じて,小見出しを追加するのがよいでしょう。


さまざまな見出しの例

図1. さまざまな見出しの例。大見出しはゴシック体,太字で記してある。


 このような章立ては卒業論文の執筆を始める前にあらかじめ考えておくことがおすすめです。すなわち,最初にどのような流れで論文を構成するかを決め(「箱」を用意する),その後に実際の中身を記載していくという風にすると論旨も明確になり,読み手にも伝わりやすくなります。

以上が卒業論文の構成です。続いて書式について述べていきます。

卒業論文の書式

 書式として最低限設定する必要があるのは以下です。

・余白
・文字数と行数
・ヘッダーとフッター
・フォント
・文字の大きさ
・文字の位置
・全角か半角か

 その他には必要に応じて書式の変更が必要になる場合があります。その場合は適宜,自分で判断することになります。

 ここでは最低限設定する必要があることについて説明します。

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