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【読書記録】月曜日の抹茶カフェ/いつもの木曜日

大好きな青山美智子さんの作品を2冊読みました。

以前読んだ『木曜日にはココアを』の続編とスピンオフです。

2冊とも心地よく読めて、ハッと気づかされることも多かったです。夢中になって読み進めて、どちらもそれぞれ一日で読み終わってしまいました。

『木曜日にはココアを』と同様、新品を買って手元に残しておきたいと思うほどでした。


月曜日の抹茶カフェ

前作で出てきたマーブルカフェの定休日である月曜日に、その日限りの抹茶カフェがオープンされていました。そこから物語は始まります。

前作では章ごとに『色/地名』が書かれてありましたが、続編では『月/地名』で表現されていて、1月、2月と時間や季節が進んでいる感じが物語を想像しやすくしている印象です。

この本の中で好きだった表現があります。

胸の奥でアイスが溶けるみたいな、とろっと甘い感じがした。

『月曜日の抹茶カフェ』「月曜日の抹茶カフェ(睦月/東京)」より

恋に落ちる瞬間を表している文章なのですが、読んだ瞬間にじわ〜っと心に沁みる秀逸な表現で、「これ、良い〜!」となりました。(語彙力!)

そして、以下の文章も心に残りました。

・また会いたいって思うなら、そうなるように行動すればいい。

・「縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたら、あっけなくちぎれてしまうみたいに。」

 

わたしは、これまでの人付き合いを思い出しました。音信不通になってしまった友人、自分から距離を取った友人、そうなると再び会うことって稀だと思います。その人たちとの縁はもうちぎれてしまったんだなぁと改めて感じました。

逆に、そうなってもまた会いたいと思うなら、自分から連絡をすれば良いんですよね。何か行動を起こさない限り何も変わらない、それを改めて思いました。

この本からは、人と人の縁、人と物との縁について考えるきっかけを貰ったような気がします。

いつもの木曜日

絵本みたい

こちらは『木曜日にはココアを』のスピンオフです。同じ登場人物が出てきます。それぞれの何気ないちょっとした日常のお話ですが、読み終えると心が軽くなるような明るくなるような、そんな魔法がかけられていました。

絵本のような見た目と、中身も色鮮やかで読んでいて楽しかったです。眺めているだけでワクワクしました。





続編、スピンオフですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品です。オススメの2冊なので、気になる方はぜひ読んでみてください!

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