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RENT 2017

今年もシアタークリエのRENTに行ってきた。

村井くんちょっと老けたなーとか、ベニー役のNalawくんがめためた上手いぞとか、堂珍くんは上手だったけどモテ感が隠しきれてないので前にみたユナクくんのほうが引きこもりのロッカーのイメージには合ってたかもとか、感想はあれこれありますが、やっぱりSeasons of Loveでは泣いてしまう。

演じている若いキャストの大半は1990年代の若者カルチャーのことはリアルでは知らないし、お客さんも半分ぐらいは留守番電話はともかくポケベルは知らんだろうなとか、HIVがこんなにも絶望的な病だったことなんか、10代にはフィクションにしか見えないだろうなとか、諸々考えると再演を繰り返すうちに演出的には徐々に難しくなっていく作品だろうな、とは思う。少しずつ、説明なしにはすべてを理解できない古典になっていってしまう。

それでも、自分らしい生き方を探してもがく若者の姿というのは今も昔も変わらないし、私ぐらいの年齢だとHIVでなくても確実に死は近づいてくるので、生きたことの証を何に求めるか、みたいなテーマが一周まわってリアルになってくるみたいなとこがある。そういうものが、この極めて『同時代的な』作品を普遍的な作品にさせている力なんだろうな、と思う。

写真はロビーに貼られていたお客さんたちのメッセージです。感想とか大切な人への言葉が沢山書かれていたけど、やっぱり、この言葉だよね。サンキュー、ジョナサン・ラーソン

去年の暮れに見た20周年記念バージョンも思い出しつつ、また映画版みるかな。ちなみに映画版はオーディオコメンタリーもすごくいいのです。オリジナルキャストが出演してるし撮影時の裏話もきけて二度美味しい。とてもおすすめ。


#RENT #舞台 #ミュージカル #201707 #シアタークリエ #映画

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