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創業5年の歩み
はじめに
2021/12/5に、創業5年を迎えたので個人的にも振り返りをしておこうと思い書きました。
今後当社に興味を持って頂き一緒に働くかもしれない方や、シード・アーリーステージの起業家・これから起業をしようとしている方の参考なんかになればなと思っています。
改めて株式会社Carat CEOの松本です。詳細なプロフィールは下記をご覧下さい。
会社と事業について
会社について
“すべての人をより輝かせる”というビジョンの元、特定のイシューをテクノロジーの力で解決しようと現在はHRTech領域の仕事探しにおけるイシュー解決を目指しています。
メンバーは副業・業務委託の方を入れて約10名、2020年3月〜フルリモートで事業開発〜運営を行なっています。
事業について
”一人一人が求める求人情報を適切に届け、仕事探しの不合理を解消する”というプロダクトミッションの元、求人・仕事探し・HRの領域でアプリをメインで開発〜運営をしています。
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約30サイト・70万件程の求人を集約し、AIが自動でレコメンドしてくれる機能をUVPにこれまでに約10万人・月に約1万人の方が利用をしてくれています。
GLITの保有するアセットを転用した事業も水面下で行なっており、どちらもそれなりに大きなトラクション・売上を立てれるようになってきました。更に2022年には、アセットを活用した別の事業をリリースする予定です。
事業アイデアがないままに起業
※創業1期目の話
元々25歳に起業をしようと考えていて、そのタイミングが来たので仲間に声を掛け会社を辞めることにしました。
その当時はSHIFTというベンチャー企業で朝から深夜までひたすら働いていたので、週末起業・リーンスタートアップ・MVPなどを含めた起業に関する知識にについては本当に無知でした。。
そもそも起業とはリスクを取ることであり、サラリーマンをやりながら並行してやるもんではないとすら思っていた部分もありました。
そんな背景もあり起業を先にし、後から事業アイデアを考えることになった。そもそもプロダクトの立ち上げに携わったこともなく、思い付くアイデアと言えば自分か周りの知人の困りごとぐらいで、なかなかこれだ!と思えるアイデアに行きつきませんでした。
結局のところ起業してから半年間ぐらいはコミットしたいと思える事業アイデアが決まらず、複数の事業アイデアを少しやってみては止めてを繰り返していました。(チャットボット×旅行・出張手配、CtoCのカメラ撮影サービス)
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そうこうしているうちにGLITの原型となる事業アイデアを思い付き、アイデアの検証やMVPの開発などを行なっていきました。
アイデアの検証はパワーポイントにUI/UXっぽい内容を記し、知人に見てもらい感想を貰ってみたりしていました。
並行でCTOにMVPを開発してもらい、Push通知が届き・求人が見れ・ただスワイプができるという機能だけを載せたものが出来上がります。
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このMVPを知人などに配りどれぐらい使ってくれるのかみたいなテストをしました。当然誰にどの求人を配信するかは、裏側で自分がWantedlyやGreenの求人を拝借しCSVで入稿するというアナログな処理だった。(ちなみにこのアナログな処理は一般リリース後1年ぐらい続くことになり、毎日とても面倒だった。笑)
MVPの検証も悲観する・撤退する程のものでもなく(詳しくは覚えてないが)、一般リリースに至った。しかし機能としてはMVPとさほど変わらず、当然企業とマッチングもしないしスカウトも来ない、そんな状態でリリースしたが少しの人たちが割と毎日求人をチェックしてくれていた。(「企業と全然マッチングしないんだけど」なんて言われたりしたが、当然そんな機能は実装されていない。)
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そんなこんなで企業向けサービスもリリースするのだが、マッチング〜採用までに至るKPIやそもそも利用してくれる企業がなかなか集めれなかったりと事業は難航していく。。
マッチング型・マーケットプレイス型の事業の難しさ
※創業2-3期目の話
GLITは求職者と採用をしたい企業をマッチングする両サイドにユーザーを有するタイプの事業です。よく事業アイデアで「XXとYYをマッチングさせたら良いよね」みたいな事が散見されますが、シンプルに見えて非常に難易度の高い事業形態だなと痛感させられました。
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リクルートが最も得意とするこのモデルは、単純に両サイドにユーザーがいるため何をするにも単純計算2倍のリソース(ex:ヒトモノカネ)が必要になります。実際にはそれぞれのユーザーが求めることが微妙に異なったりするので、2倍以上の難しさになります。
かくいうGLITもこの難しさを突破することが出来ず、ユーザーターゲットをピボットすることになりました。
上場企業との提携による事業レバレッジ
※創業3-4期目の話
求職者ユーザーと企業ユーザーをバランスよく獲得していくことが難しかったGLITにとって渡に船でした。シード・アーリー段階で大手・上場企業との提携は実現自体が難しい中、双方のメリットが合致しリリースし成果を出すところまで至る事が出来ました。
ただそれも簡単な話ではなく、当社側でグランドビジョンのようなものをまとめ提案し合意を取り付け、開発を当社主導でゴリゴリ進めて行くような形で何とか大きな問題もなくリリースする事が出来ました。
これも必ずしも良い話だけという訳でもなく、スタートアップのと大手・上場企業との提携の場合、明らかに力関係の差などもありデメリットやリスクというのも当然あります。なので必ずしも大手・上場企業との提携が一概に良いという話でもありません。
GLITの場合、求職者ユーザーと企業ユーザーどちらかの獲得を解決し、片側のユーザーにフォーカスしたいというのがあり提携〜リリースを行いました。このリリースにより、企業ユーザーから求人メディアにユーザーターゲットをピボットすることで、求人数が一気に10万件まで増え・ビジネスモデルが確立し不安定だった収益に関しても安定させる事が出来ました。
コロナ襲来
※創業4期目の話
上記のリリースを2019年11月に行い、そこから月次で収益が順調に成長していましたが一気に逆風が吹き始めました。HR業界のリーマンショックを経験した諸先輩方がステークホルダーにも多く、今後の先行きを見据え最大限のリスクヘッジを取ることにしました。
全体のコストやキャッシュフローを見直し、フルリモートに移行したこともありオフィスもすぐさま撤退&縮小。
ちょうど1回目の緊急事態宣言が出ていたこの頃に第一子が生まれました。リモートで早朝まで出産に立ち会った日に融資のため金融機関との面談があったりと、会社・プライベートともに大変になるぞと覚悟したのを覚えています。
幸い事業にそこまで大きなマイナス影響はなく、数ヶ月は業績も停滞しましたが夏頃にはGLITのアセットを転用した別事業もリリースし、更にスケールすることが出来ました。フルリモートということもあり、子育てをしながら上手く働く事ができ結果的に良かったなと思うことが多かったです。
過去の自分のトラックレコードを超えた5期目
※創業5期目の話
前職SHIFT時代に部署を立ち上げ売上予算責任を持っており、その時のトラックレコードを超えることが出来ました。本当に何もないゼロから数字をつくるというのは大変な事で、起業してスケールしている起業家・経営者の先輩方は須く凄いなと思わされます。
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「成長は全てを癒す」というようなスタートアップ・ベンチャーの神話のような言葉がありますが、まだまだ課題感は満載だし他のスタートアップのリリースなどを見る度に焦燥感に駆られています。
と一見順調そうに見える5期目もAppleからリリースされたATTの影響により、一時的に業績が悪化し頭を悩ませる日々もありました。
この影響を受けた6-8月頃は先行きが見えなくなり本当に苦しい中でしたが、プロダクト・広告運用などの本質的な改善に改めて注力する事ができ、結果としてチーム・プロダクトともに強くなったなと思います。
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これから
いよいよ日本のHRマーケットもアフターコロナを感じられるようになって来ました。顧客からのニーズや予算も戻り・ないし増え、一層再成長に向かうんではないかと思います。
そんな中で当社では、改めて”一人一人が求める求人情報を適切に届け、仕事探しの不合理を解消する”というミッションの元、仕事探し・求職体験のDXを推し進めて行きます。
具体的には、ネット上に公開されている求人情報の集約×AIによる求人推薦をUVPにより良いプロダクトをつくっていきます。
会社全体で見ても業績自体は成長しているものの黒字化には今一歩だし、組織やチームはまだまだつくれていないしと、やらなければいけない事がたくさんあります。サービス・プロダクトとしての土台は一定できつつあるので、会社・組織をつくってスケールさせて行くことに一層コミットしていければなと思っています。
終わりに
下記のポジションを絶賛採用中です!!
少しでも興味を持って下さった方はHERPでのエントリーまたは松本のTwitterなどから気軽にご連絡を頂けると嬉しいです。
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