見出し画像

台湾のレンタル自転車事情

 台湾の各都市にはレンタル自転車サービスが存在します。台湾の都市は比較的コンパクトだと個人的には思っていますが、それでもそれなりに市域は広く、なおかつ鉄道などの公共交通機関がいまいち使い勝手が良くないため、その隙間を補完する存在として、公共のレンタル自転車はとても便利です。

 各サービスとも無料ないしはかなりの低料金で利用可能です。しかし、夏場は太陽が照りつける中自転車を漕ぐことになりますのでかなり大変です…

1.YouBike1.0と2.0

 最大手は大手自転車メーカー・ジャイアントの子会社が運営する「YouBike」です。

画像1

 これがYouBike。オレンジの車体が特徴的です。使用するには悠遊卡や一卡通の交通カードと、台湾の携帯電話・身分証が必要です。

 このYouBike、台中では今月YouBike2.0が登場しました。

画像2

 こちらがYouBike2.0。従来(便宜上「1.0」とします)と比較すると、変更点は以下のとおりです。

①車体が白に変更

②ステーションが2台搭載から1台に

③交通カードのリーダーがステーション側➝車体側に搭載

④カードの登録がキオスク➝Web経由に(ただし1.0で登録済みのカードは2.0でも使用可能)

画像3

(写真は1.0カード登録用のキオスク)

⑤一時停車の鍵が物理キー➝電子制御に

画像4

(穴を合わせてキーを挿すと施錠、再度カードを読んで解錠する)

などです。

2.YouBikeの普及状況

 YouBikeは元々北部・中部で発展してきたため、現時点では台北や台中では1.0と2.0が共存している状況です。ですが、1.0と2.0で互換性がありません。台北や台中ではまだ2.0のステーションが少ないため、現段階で2.0を使う場合は予め返す場所を確認してから使用したほうが良いです。

 一方、高雄では元々別のサービスがありましたが、事業撤退となって、今年YouBike2.0が導入されたため、2.0が最も普及しています。

 下図は上がYouBike1.0、下がYouBike2.0のステーションの位置をプロットした地図になります。

画像5

画像6

 ご覧のように、普及状況に大きな差があります。

 見づらいですが、空白となっている台南市や屏東縣はYouBikeではない独自のレンタル自転車サービスがあります。当然、別途同様のサービス登録が必要です。

 以上、最新の台湾レンタル自転車事情でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?