株式会社ノーチラス・テクノロジーズ

株式会社ノーチラス・テクノロジーズの公式noteです。 ノーチラステクノロジーズは『…

株式会社ノーチラス・テクノロジーズ

株式会社ノーチラス・テクノロジーズの公式noteです。 ノーチラステクノロジーズは『データ処理に関する問題解決のスペシャリスト集団』です。 導入事例など、詳しくは会社HPをご覧ください。 ▽会社HP https://www.nautilus-technologies.com/

マガジン

最近の記事

劔"Tsurugi" の起動高速化の展望

本日、Tsurugi の初の正式バージョンである 1.0.0 をリリースしました。 劔 “Tsurugi” - https://tsurugidb.com/ 上記コミュニティサイト右上の GitHub リンクよりダウンロードできます。 本記事では、Tsurugi を起動する際に裏側で行われている処理の紹介と、その高速化の展望についてお話しします。 ここで紹介するコンポーネントやその周辺技術については、刊行済みの書籍 (通称「劔本」) に詳しく掲載しています。 併せてご

    • 【イベントレポート】db tech showcase2024 2日目【㊗初デモ】

      皆様、こんにちは。 株式会社ノーチラス・テクノロジーズ、マーケ担当 のむら です。 今回は、2024年7月11~12日に開催された インサイトテクノロジー主催『db tech showcase2024』2日目の講演の様子をお届けします。 2日目は2つの講演を行いました。 1つ目は、12時15分~のプレミアムセッションとなります。 冒頭は弊社の神林から、AIと劔"Tsurugi"について解説いたしました。 その後、ギリア株式会社の増田氏より、 『AIのビジネス活用の現在

      • 【イベントレポート】db tech showcase 2024 1日目(@TKP市ヶ谷カンファレンスセンター)

        皆様こんにちは! 株式会社ノーチラス・テクノロジーズ、マーケ担当 のむら です。 7月11、12日の2日間で開催された『db tech showcase 2024』にて、弊社は3講演を行いました。 ▽3講演の概要はコチラ 今回は1日目のレポートをお届けします。 7月11日に行った講演は、弊社の代表取締役会長かつ、次世代高速RDB 劔“Tsurugi”の開発責任者である神林飛志による『 Tsurugiの現状 ~ GAリリースへ向けて』の1講演となります。 この講演では

        • 【イベントレポート】JJUG CCC 2024 Spring (@野村コンファレンスプラザ新宿)

          皆様こんにちは! 株式会社ノーチラス・テクノロジーズ、マーケ担当 のむらです。 今回は、6月16日(日)に開催された『JJUG CCC 2024 Spring』にて、弊社の劔"Tsurugi"開発エンジニア 菱田真人が行った講演の模様についてレポートします。 今回はオフラインでの開催になります。 菱田は、『次世代RDB劔"Tsurugi"にアクセスするJavaライブラリー・ツール』と題して、劔"Tsurugi"を使用するためのツールを紹介、解説しました。 実際のコード

        マガジン

        • 【次世代高速RDB 劔"Tsurugi"】Tips 集
          1本
        • イベントレポート
          4本
        • 劔"Tsurugi"について
          9本

        記事

          【イベントレポート】Interop Tokyo 2024

          皆様、はじめまして! 株式会社ノーチラス・テクノロジーズ、マーケティング担当 のむら と申します。 今回より、弊社が日頃どのような展示会やイベントに参加しているかをお伝えするため、イベントレポートを配信していく運びとなりました。 記念すべき第1回は、2024年6月12~14日に幕張メッセで開催された、『Interop Tokyo 2024』のレポートをお伝えしたいと思います。 『Interop Tokyo 2024』には、技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA

          【イベントレポート】Interop Tokyo 2024

          Tsurugi 1.0.0-BETA4 について

          βリリースについては、概ね月一ぐらいの間隔で刻んでだす、という方針です。 が、今回については、タフな ブロッカーがタイミングよく enbug したという事情もあり、リリース間隔が空いて、通常想定よりも一ヶ月遅れという運びになっています。 先にキャリーできる issue であればキャリーしてしまって、とりあえず可能なものだけも順次リリース、が本来の「刻んで出す」という方針ではあるのですが、コードフリーズの直前でブロッカーを検出するという流れが3週ほど続いたということもあり、

          劔"Tsurugi"ロードマップ(2024年2月時点)

          下記のロードマップはTsurugiを取り巻く社会状況や、ユーザの利用状況、また実際の開発状況によって随時更新・変更されます。 ロードマップを提示する目的は、「Tsurugiは長期的な視野をもって開発されている」という開発サイドの意思を、ユーザやTsurugiをかかわる直接・間接、顕在・潜在的利害関係に伝えること、それ自体を目的としています。 ロードマップの内容はコミットではなく、「ざっくりとした予定」程度に考えておいてください。したがって予告なく変更されることがあります。

          劔"Tsurugi"ロードマップ(2024年2月時点)

          Tsurugi 1.0.0-BETA3リリース

          リリースノートはこちら。 https://github.com/project-tsurugi/tsurugidb/discussions/33 今回のリリースは、機能的にはApache Arrowの本格的なサポートと、バグ回収になります。 下記のようにSoftware Designの特集記事に合わせるために、Arrowサポートを優先してリリースし、可能な限りバグに対応した、という形になっています。このため、一部パフォーマンス向上策については次回のリリース(β4)に回す判

          Tsurugi 1.0.0-BETA2について(commit levelの変更)

          イマサラですが、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 さて、記事としては遅れてしまいましたが、内容はほぼDBTechShowcaseで話したβ2の内容とそのフォローになります。 β2のリリースノートはこちらになります。 https://github.com/project-tsurugi/tsurugidb/discussions/12 もうすぐβ3が出てしまうので、その前までにということで。 β2の主なポイントはメジャーバグの回収と機能追加

          Tsurugi 1.0.0-BETA2について(commit levelの変更)

          OCCとLTX

          Tsurugiのトランザクション処理は、同時に複数(二つ)のアルゴリズムが動き、それぞれで整合性とりつつ、かつ同時に動かしても整合性をとる、というHybrid Concurrency Controlの仕組みを採用しています。 一つはOCCと呼ばれる軽量のアルゴリズム、他方はLTXと呼ばれる比較的重量級のアルゴリズムです。 この両者のOCCとLTXの「違い」はどういうものなのか?を知ることが、Tsurugiをうまく使う上での重要なポイントになります。 それぞれのトランザク

          【次世代高速RDB】Tsurugiを触ってみる【本日OSS版リリース&解説本発売】

          Tsurugiが正式にOSSとして公開されました。 https://tsurugidb.com/ (劔"Tsurugi"コミュニティサイト右上のGithubリンクよりダウンロードください) 現在の最新の技術で実装されたOSSのRDBです。同時に解説書籍も発売になっています。※Kindleもあり https://amzn.asia/d/gHwrzTl  (Amazonのページが開きます) さて、触ってみたいがどうしましょう?という場合は、「とりあえずinstallして動かす

          【次世代高速RDB】Tsurugiを触ってみる【本日OSS版リリース&解説本発売】

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(後編)

          前編はコチラ。 前回は、Tsurugiの最大の特長の一つであるバッチ処理について、原価計算の実際のバッチ処理のベンチマークを参照しました。 結果としては、バッチ処理はほぼ劣化がなく、オンライン処理については105-120%に収まっています。 今回は「なぜそのようなことが可能か」ということを、できるだけ簡単に説明します。 なぜ、バッチ処理とオンライン処理が整合性をとって、同時実行することが可能なのか従来のRDBであれば、通常はバッチ処理の対象に明示・黙示でlockをとり、

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(後編)

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(前編)

          劔""Tsurugi"(以下、Tsurugi)の最大の特長の一つがバッチ処理に強い、という点です。 以下、Tsurugiのターゲットベンチマークである(株)アンデルセン様の業務系のバッチ処理の内容・実行結果を見ながら、Tsurugiが実際にどの程度バッチに強いのか?どのようにこの処理を行っているのかを2回に分けて解説していきます。 まず、今回は「そもそもバッチ処理に強い」という点を見ていきます。 尚、このバッチ処理は詳細仕様・コード含めてOSSとしてTsurugiととも

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(前編)

          劔"Tsurugi"とは何か

          劔"Tsurugi"とは劔"Tsurugi"は、国産の OSS-次世代 RDB です。5 年間の国(NEDO)の支援を経て、出来上がった RDB になります。 もともと有志の勉強会から始まったコミュニティ活動がベースで、国の予算を受けて、 ・各民間企業(ノーチラス・テクノロジーズ/NEC) ・大学(東京工業大学・慶応大学・名古屋大学・大阪大学) ・研究機関(国立天文台) 等々が主体となって、さまざまな企業・関係者の協力のもとに開発されました。 OSS なので、だれでも自由