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利用頻度が上がる!中国APPの秘密

中国発の有名APPと言えば何があるだろうか。
中国で働いた経験のある方がまっさきに思い浮かべるのは
・支付宝
・微信
であろう。

現在、中国国内でも数多くのAPPが乱立し、ひしめきあっている。
1人あたりのインストール済みアプリの本数を調べてみると日本も中国も100前後、その中で利用しているAPPの数は40本前後と半分にも満たない。(2017年 App Annie社調べ)
各社ともに自社アプリの使用頻度や使用時間をいかに上げるか、という競争が激化している。

その競争の中で近年よく見かけるのがアプリ内ミニゲームである。
上記の2大APPをはじめ、タオバオ、京東、瓶多多等の有名APPはこぞってミニゲームを採用している。
各社ともに色々な内容のゲームがあるが、上記目的の通りやはり利用頻度をあげる、利用時間を増やす、という観点で導入しているせいか「育成型ゲーム」が目立つ様な気がする。

その中で筆者自身もまさに上記企業の狙いにハマり見事に利用頻度と利用時間が向上しているAPP内ミニゲームを少しご紹介したいと思う。

それは支付宝の「蚂蚁森林」「蚂蚁庄园」「蚂蚁农场」という育成型ミニゲームだ。
これらは名前は違うがゲーム自体はリンクしている。
ここではそれぞれの詳しい機能はここでは割愛するが筆者自身が使用している感覚としては非常に巧妙な設計になっていると感じる。
以下は「蚂蚁庄园」のキャラクター(小鸡)である。

可愛い…╰(*´︶`*)╯♡
キャラクターの衣装(※ちなみに今回の衣装は夏版。皆さんへのご紹介の為に衣装替えしましたw)を変えたり、餌をあげたり、一緒に遊べたりする。また面白いと感じるのは友達の餌を盗んだり、また友達の小鸡に餌を与えることもできる。(※下の図は友達の餌を盗んでいる場面)

キャラクターの可愛さはもちろん、心くすぐられる設定を感じるため、筆者はAPP利用頻度、利用時間ともに大幅にアップし、支付宝の意図通りに動かされているのだ。。。。

以下は「蚂蚁森林」の画像。
これは1人でも育てられるが友達同士、カップル同士でも育てることができ、一定のポイントがたまると実際に植樹されその照明番号も付与される様になっている。(※以下は実際に筆者の植樹証明)

上記のゲームが継続できる理由として、ゲーム内で貯めたポイントで貧困地域の子供達への寄付や植樹等の社会貢献ができるというところも強調したい。そもそもゲームをやらない、という人でもハマる要素となるのではないか。
(※以下は寄付先を選定する画面)

また常にゲーム内の機能もアップデートされている為飽きることもない。
今や個人の携帯に100個程度インストールされているとされるAPP。
プッシュ通知は個人の設定でいかようにもコントロールされてしまう為、どの程度APP
の利用頻度、利用時間に寄与するのかは不明である。
今後のAPP開発の中で勝ち残る為には機能はもちろんのこと、この様なコミュニケーションポイントの構築だけでもなく、その中にある意義までもが求めらる。

ライター:Taro Nozawa

KEMBOホームページ:http://kembo-net.com

お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com

※画像はいずれも支付宝より引用

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