悩みが多いときは因果関係を整理してコアの問題を特定しよう【30分でできる整理法】
こんにちは、セーシン(@n_spirit2004)です。
日々の仕事や生活の中で様々な悩みがあると思います。
悩みがシンプルなときは、単純にその悩みをどう解消するかを考えればよいですが、悩みが複数あるときは、「どれから手をつけようか?」「何をすべきだろうか?」と考えてばかりで、一向に悩み解決に向けて進められないということがあります。
しかし、悩みが複数あるときでも、根本にある悩みは1つで、それさえ解決できれば他の悩みも連鎖的に解決できるしたら嬉しくないでしょうか?
実は、複数の悩みがあっても悩み同士の因果関係を丁寧に整理することで、根本的な悩みに集約させていくことができるのです。
今回は、その方法をプロセスに沿って解説していきます。
私も仕事で悩んだときに、仲間と一緒に今回紹介するプロセスを使っていますが、30分ほどでたいていの悩みを解消できるおすすめの方法です。
悩みを全て書き出す
まずは自分の悩みを全部書き出します。
今回は、仕事のことで個人的に悩んでいることを例にあげて説明していきます。
例えば、以下のような悩みがあるとしましょう。
今回は5個ですが、10個でも15個でもあるなら、全て書き出してもらって構いません。
悩み同士の因果関係を明らかにする
次にこれらの悩みにどんな因果関係がありそうか?を考えてみます。
いきなり因果関係を考えろというのは難しいので、何となくこの悩みがあるからこの悩みが引き起こされているのではないか?というくらいの感覚で並べ替えをしてみます。
先ほどの例だと、以下のような構図がありそうです。
・スキル上がらない、だから将来が漠然と不安
・何を勉強すれべよいかわからない、だからスキルが上がらない
・休みにダラダラしてしまう、だからスキルが上がらない
・仕事が忙しい、だから休みにダラダラしてしまう
この時点では完全な因果関係でなくてよいので、順番をラフに並べるみるのがポイントです。
上に書いた構図をベースに左から右に原因と結果で並べていくと、以下のようになりそうです。
その悩みを引き起こしている原因を書き加える
並べ替えが完了したら、それぞれの間を埋める要因が存在するかを考えてみます。
・スキル上がらない、だから将来が漠然と不安
これは、そのままダイレクトに因果関係がありそうです。
・何を勉強すれべよいかわからない、だからスキルが上がらない
・休みにダラダラしてしまう、だからスキルが上がらない
この2つもそのままつなげてもよさそうです。
・仕事が忙しい、だから休みにダラダラしてしまう
仕事が忙しいからといって、ダラダラすることとは直接つながらないので、間に何か要因を置いたほうがよさそうです。
例えば、以下のような感じです。
・仕事が忙しい、だから平日にパワーを使い果たしている、だから休みにダラダラしてしまう
そして、そもそもなぜ仕事が忙しいのだろうと考えてみます。
・与えられている仕事をとにかくこなしている、だから仕事が忙しいのでは?
こんな仮説が生まれてくるので、これも書き加えます。
さらに、与えられている仕事をとにかくこなしているのはなぜだろう?と考えます。
・仕事の目標が明確ではない、だから与えられている仕事をとにかくこなしているでは?
こんな仮説もあるでしょう。
そして、
・将来が漠然と不安、だから与えられている仕事をとにかくこなしているでは?
と考えることもできます。
お気づきかもしれませんが、ここで最初に洗い出した悩みに戻っていることがわかります。
これらを整理してみると、次のように図式化することができます。
根本的な原因を特定する
上の図を改めて見てみると、「将来が漠然と不安」と「与えられた仕事をとにかくこなしてしまう」がつながることによって、因果関係が循環していることがわかります。
これはこの部分で悪循環が起きているということです。
そして、この悪循環の起点となっている要因を見てみると、
「仕事の目標が明確ではない」
という問題に行き着きます。
つまり、この因果関係図が正しいとするなら、「仕事の目標が明確ではない」という問題を解決しない限りは悩みが解消できないことになります。
言い換えると、その問題さえ解決できれば全ての悩みを解消できる可能性があるのです。
悩みの根本原因に集中して解決策を考える
ここまで来ると問題のコアがわかります。
もちろん、「仕事の目標が明確ではないことを解決するなんて、簡単じゃないよ」と思う人もいるでしょう。
しかし、すぐに解決できるかどうかは別として、解決すべき問題が明らかになり今集中して考えるべきポイントがわかるだけでもメリットは大きいのではないでしょうか。
ちなみに、この問題を解決する糸口になるのがTOCクラウドです。
詳しくは上の記事を見て頂きたいのですが、今回のケースに適用すると以下のように考えることができます。
これを見るとわかるように、要求同士は対立していますが、要望同士は必ずしも対立はしていません。
・やるべき仕事とそうでない仕事を仕訳できる
・他の選択肢を消すのが怖い
この2つを両立できる対応方法には、以下のようなものがあるでしょう。
・3年後のありたい姿を仮決めする(途中で変えてもよいことにする)
・まずは自分にとってのロールモデルを3ヶ月で決めてみる
まとめ
以上、私が使っている悩みの解消法でした。
プライベートな問題だと難しいかもしれませんが、仕事上の問題だと因果関係を複数人で議論することで、よりよい解決策を見出すこともできるようにもなります。
冒頭で書いたように、慣れてくると30分くらい(自分1人でやると15分くらい)でできるようになるので、悩みが多いと思う方は、まず全部書き出してみて因果関係を整理してみましょう。
きっと、集中的に考えるべきことが見つかるはずです。
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