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流浪の月

汝、星のごとくの文才に圧倒され次の日に本屋に駆け込み、流浪の月を購入。その日に読破。
完全に凪良ゆうワールドに浸かってます…笑

今回読んだ、流浪の月は本屋大賞受賞、実写映画化されているなど知っている方も多いかと、?

何か急展開があるわけではないのに続きが気になって気になってあっという間に読了しておりました、、笑

少女誘拐事件の被害者で可哀想と同情の目の中生きる主人公の更紗(当時小学生9歳)と少女を誘拐した犯罪者として冷たい目で世間から罵倒される文(当日大学生19歳)の2人が、大人になり再会するまでの物語。

世間からは、被害者と加害者、善と悪、弱いものと強いもの、そういうレッテルを貼られてるこの事件だが、この事件は本当に真実なのか。

父が死に、母に蒸発され、伯母に預けられた更紗が、従兄弟に性的な嫌がらせを受けてもがき苦しみ、それを救ってくれたのが文という大学生。
文は、性腺機能不全という病気を患っており、女性に対して性的な感情が湧かない。その為、文は女性に恋愛感情を持てない自分を隠そうと自分は幼児性愛者であると…周りとズレていて、いわゆる外れの自分から、自らの意思で外れていると思い込むのです。
2人は2ヶ月の生活を共にし、お互いに必要な存在になり、新たな自分の居場所を見つけます。

つまり
2人は、世間が思っているような関係ではなく、お互いに必要として一緒に過ごしていたのです。

しかし、世間はそういう目では見ません。
事実として、2ヶ月間も家に返さなかったことは誘拐とも言えるでしょう。同じ事実を見ても見る人によって解釈は異なります。本当の真実を知っている人は、当事者だけなのです。

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 事実と真実は異なる。

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事実があり、世間はそれを自分の思いたいように解釈する。理解できないものは受け入れない。
そんな世間に苦しめられた2人の話。

とても深く刺さりました。

是非。

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