とある日常

想いは言葉にするまで伝わらない
伝える努力もしていないのに、気づいて欲しいなんておこがましいことだ。

けれど、言えるはずもないのだ。
今のこの関係を続けることが、僕の最優先事項。
選ぶ隙間などないのだ。

世間体とか、相手を困らせたくないとか。
理由なんて後付だ。

自分自身が傷つきたくないから。
この気持ちを伝えることで、不愉快をぶつけられたら。
僕はもう、生きてはいられないだろう。

今はまだ、死にたくなるだけで。
かろうじて命を繋いでいる。

これは全て、僕自身の頭の中の物語。

毎日笑って過ごす日々。
何も知らない君は、残酷にも笑いながら恋の話を僕にする。

報われるはずもないのだ。

2人の恋の話を聞きながら、僕は泣きながら笑う。

本当のことは、誰にも知られてはいけない。

僕が守るべき、最優先事項。

彼と僕の、平凡な日々。

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