リキ日記_砂場
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
年末になって。リキが、砂浴びでもするかと思い、砂場を購入した。
そして、リキに限って、そんなに行儀の良いことなどないと思いつつ、一縷の望みを持って、トイレをここですることがあろうかと思い、砂場を置いてみた。
結論から言うと、砂場には、時々、入るものの、砂浴びや、まして、トイレなどは、するはずも無く。無為に月日が流れていっている。
家内が、呆れたように、言った。
犬や猫でも、きちんとしつけないと、トイレの癖は、つかないのよ。
また、無駄遣いをするんだから。
いや、わかっては、いたけれど。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジの、ダメなところは、そういうところだな。
うむ。わかっては、いたのだよ。
年末に帰宅した長男は、何度となく、リキに、エサをあげて、可愛がってくれた。
だが、砂場については、一言も、触れなかった。
砂は、汚れることもなく、ただ、そこに存在する。
ここに、100年分くらいの、予備の砂が、ある。
心の中の、リトルkojuroが、珍しく追い打ちをかけるように失笑した。
こればっかりは、ショートショートを無理矢理書いても、減らないぜ。
ふふふ、ふふ。
私は、いたたまれなくなり、家内に、自主トレ(注1)を申し出た。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。
いつも、磯貝さんが作ったGIFをお借りしている。磯貝さんは、ネズミを描いているらしい。だが、我が家の女王陛下(注1)が、リキだ、可愛い!と、言い続けるので、リキ、ということにして、使わせて頂いている。使用する許諾を得ているとは言え、リキではない。が、リキということにしておきたいと思う。笑
(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。
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