肩透かし
土曜日の朝、長女が慌てて家を出て行こうとしている。何か今日は予定があり。恐らくは遅刻しそうなのである。
出て行きざまに、私のところに寄ってきて、ミッションを発動した。
コジくん、このアクセサリー、使えるようにしておいて。
私の机の上には、絡まったイアリングとネックレスが置き去りにされ、私は豆鉄砲を食らったハトのように目を丸くしながら発動されたミッションを復唱していた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ミッション、久し振りだな。エージェントコジ。
私の目の前には、いつもの、マイクロテープが置かれている。
お疲れ様。コジくん。
今回のミッションは、アクセサリーの絡まりを解消することだ。
分かっているとは思うが、途中で挫折したり、故意にアクセサリーを廃棄したりして証拠隠滅を図るような、エージェントにあるまじき行為だけは、決してしないように。
例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。
……。
なんのはなしですか。
私は、待ち針とか、ちょっとした道具を持ってきて作業に入った。
ところが、その道具に頼ることなく、すぐに絡まりは解消できた。
ラッキーだった。今日は。
時に、こういう簡単なミッションもある。結果オーライだが、良かった。
少し前の出来事のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
さすが、エージェントコジ。
褒められた。ということは、いつもの倍のミッション、倍返しの刑の発動だ。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
で、
なんのはなしですか。
笑
■追記■
以前、私も参加していた、ヤスさんの企画の66日ライティングランニング。実は、第二弾が発動することが決定した。
66日続ければ、それはその人の習慣となるらしい。
今回の企画は、ちょっと変更点がある。スタート日とゴール日が決まっている。途中参加は不可なのである。だから、事前に広く告知が必要だということで。私もヤスさんの片棒を担ぐことにした。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、参加するかどうかわからないけれどね。「追放」って、コジ、ビビりだもんね。笑
概要は、以下の通り。
無事完走したら、完走者しか入れないマガジンへの招待がくるはずだ。さあ、みんなでこの、66日ライランに参加してみよう。
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