替え芯
彼の、流行病になる前。私は、A5のバインダーを持っていて。仕事のメモ、備忘録、雑記帳兼、プライベートのノートとして使っていた。
毎日、かなりの枚数に書く。すぐにバインダーはパンパンになり、一週間に一度、見直しつつ、スキャナで読み込んでデータとして格納していた。
その時に使っていた筆記用具が、多色ボールペンである。
私の場合、4色ボールペンで。黒、赤、青、緑。そして、シャープペンシルの複合型を使っていた。
かなりのメモを残すので、ボールペンも、ガンガン、インクが無くなり、次から次へと替え芯が必要になる。
実は最初、多色ボールペンが嫌いだった。というのは、減るインクに偏りがあり、替え芯を投入するタイミングが全く違うので、結局はその多色ボールペンを放り出してしまうのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
単に、替え芯をバランス良く準備していれば良いんじゃん。
まあ、そうなんだが。
同じ理由で、多色ボールペンが嫌いだという記事を見つけて、懐かしく思った。
バムさんは、大学院生で。今は毎日投稿をされているが、この春社会人になるタイミングで毎日投稿をやめようと決意されている。
それに対して、勿体ないと唱える人もいて。
ダーキさんは、Xで、バムさんの、note毎日投稿をやめさせないような企画を立ち上げるなんて呟いていたりした。
私は、こう思う。毎日投稿をすることも、それをやめて適度な距離感を持ってnoteと付き合うというのも、両方とも尊い。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ダーキさんは、ほんと、時間が無い中で、よく、いろんなものをやり続けている。凄い人だ。
で、何の話だったか。
そうそう、多色ボールペンの是非について、だ。
私の場合、長年使っている間に、替え芯をストック持ちすることを覚え、突然のインク切れに困らなくなった。
だが。あの流行病に乗じて、事務所のスキャナが出社禁止期間というのがあったときに使えなくなり、思案した結果、iPadのGoodNotesというアプリを日々、使うようになった。
手書きは手書きだが、データはデジタルとして書き出せばすぐに残るようになった。
だが、メインでは使わなくなったものの、紙に印字してメモを取ったり、何かをプランしたりするのに紙を使うことも時にはあり、多色ボールペンを1本、常に持ち歩いている。未だに。
そんなこんなを語らおうとしてソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑って言った。
手書きってさぁ、iPadを使っているくせにアナログなんだね。
……。
でも、それが、一番良いのだよ。
さて、夜ごとのミッション発動だ。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。