水
どうしても、長男宅で、しておかねばならないことがあり、このゴールデンウィーク、車で家内と、関西に帰った。
長男宅に、一泊したのだが、長男から要望があった。それは、ミネラルウォーターを、購入してほしいということだった。
長女宅も、我が家も、浄水器が蛇口についている。だが、長男宅には、ついていない。それに、長男は、水ききができるくらい、水の味や匂いに敏感なのである。だから、どうしても、ミネラルウォーターを買うことになる。
普段は、何本か購入しては飲み、を、くり返しているのであるが、私と家内とが長男宅に行くときには、買い溜めを頼まれるのである。
あいにく、長男宅に着いた日は、雨だった。
それでも、私と家内は、長男のために、水を買いに出かけた。
2ℓ入りのペットボトルが、1箱に6本入っている。それを、15箱。1日にだいたい、2ℓ、つまり、1本消費していくというから、90日分である。
家内が、その当日、スーパーで一番安い水を購入するのだが、それを、ひたすら、カートに詰め、運び、車に乗せる。
車は、去年の6月まで、ワンボックスだった。だから、何箱入れても、だいたいは、問題なかったが、既に、車が変わっている。
一度、去年の夏、長男宅で、同じように、ミネラルウォーターを購入したのだが、長男は、それを、どうも、忘れていたようだ。
車に積むと、こういうことになった。
後部座席も、満杯である。
スーパーでの買い物には、長男は、仕事で、付き合えなかった。だが、夜に帰宅してから、自分の部屋へ運ぶときには、ほぼ、自分で運び込んだ。
だが、長男が帰宅するまでのあいだ、女王陛下から、長男宅の、水回りの掃除を仰せつかった。私は、我が家でも、水回りの掃除は、日頃から担当しているので、何の違和感もない。
長男が帰宅する頃には、トイレも、洗面所も、お風呂も、ピカピカに光っていた。
私も、家内も、過保護である。そして、長男は、過保護のカホオである。
家内は、私の掃除のミッションが終わったこともあり、上機嫌である。
我が家も、長男宅でも、家内が上機嫌ならば、平和で、明るい。
あんなに強かった雨が、もう、夜には、上がっていた。
これで、いいのだ。
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