リキ日記_餌箱
9月の3連休のときに、関西に2泊3日で帰省したので、その時は、二晩、リキを置いていくことになった。次女がいるものの、世話は、あまり、できない。エサと水だけは切らしてはならないということで、自動補充用の餌箱を買った。
少し餌の位置が高くなるので、事前にテストをした。リキが、食べられるかどうか、というところを確かめたのだ。
翌朝、餌を見ると、少し減っていた。夜になり帰宅してから確かめると、さらに減っていて。間違いなく食べることは出来るのだと確かめた。
そして、意気揚々と出かけた。
心の中の、リトルkojuroが、残念そうに、呟いた。
餌の補充の現場は、確実には確かめられていないよね。大丈夫かな。
関西から帰宅した夜は、カメラで確かめるとこんなふうにリキが気持ち良く寝ていたので、起こさずにいた。
そして翌日の朝、出勤前に餌箱を確かめると、何と、餌が空っぽになっている。
下の餌受け場のところにも、かなり大量に餌を出していたから大丈夫だと思うが、ひょっとしてひもじい思いをしていたのではないかと気が気ではなかった。
たまたま、家内がその日は、休みだったので、リキの観察を頼んだ。
思い返せば、リキが偏食で。食べやすい乾燥ミルワームだけを食べる。一説によると、固いものをある程度食べないと、逆に歯が弱ってしまって、歯槽膿漏になりやすいとのこともあり、悩んでいたところ、家内が、こう言いだした。
リキくん、ミルワームばかり食べるのは、ワガママだから、固いエサを中心にしたら?しばらく。
ということで、家内のその意見を採用し、帰省の前には、ミルワームを控えて、固いエサばかりにしていたのだ。
お腹が減ると、リキも、そういう餌を食べることは知っていたので、しばらくそのままで過ごし、自動補充用の餌箱を設置して試験をし、そして出かけたのだ。
出発の日。家を出てから家内が私に言った。
ミルワームは、あげたの?
いや。あげてないよ。甘やかしちゃいけないって、さっちゃん(注1)から、指示があったから。
え?可哀想じゃん。しばらく会わないんだから、あげたら良かったのに。
心の中の、リトルkojuroが、悲しそうに、呟いた。
いやいや。甘やかすなと言い出したのは、あなたですよ。
私は、ちょっと不安に思いながら、出発をしたのだ。
だから、ずっと、カメラでリキを観察していた。
リキは、夜走り、昼は寝て。規則正しい生活をしているように見えた。だが、餌箱までは、残念ながら、画像品質の低いカメラでは確認できなかった。
そして、帰宅して翌朝の餌箱が空になった状況。心配だった。
家内から、リキは、元気だよというLINEのコメントが入ってくるまで、気が気ではなかった。
その日、帰宅して。餌箱を普段のものに戻して、ミルワームを大量に入れた。
すると、家内が言った。
甘やかしちゃ、ダメよ。
……。
心の中の、リトルkojuroが、嘆きつつ、呟いた。
いや、ここは、甘やかさないと、可哀想でしょ。
家内は、脚を指さしてにっこり笑っている。
心の中の、リトルkojuroが、嘆きつつ、呟いた。
あなたのことは、甘やかして良いのね。
夜は、家内のマッサージを、少し、した。
翌朝、リキのエサ皿を見ると、見事にミルワームだけが跡形もなく消え去っていた。
心の中の、リトルkojuroが、自嘲気味に、呟いた。
まあ、世の中、こんなもんだろう。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキの関係で「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
【今日のリキ動画、登場人物】
リキの部屋は、リビングの隣にある。私の机はリビングにあって。そして、着替えは、リキの部屋にある。通常、昼間の外出しているときは、リキの部屋の戸は開いている。空調の調節の必要があるかも知れないからだ。だが、この日は、家内が休みをとっていたので戸を閉めていた。
戸を開けているときは、玄関の鍵を開けた時点で、回し車を力走しているリキは、危険を察知して止まる。が、この日は、戸を閉めていたし。家内もリビングのテレビをつけて、音がしていたはずなのだ。だが、戸を開ける前に、私がリビングで家内と話す言葉を聞いて、それで危険を察知して止まった。
その時の動画である。
家内のことは、さっちゃん(注1)と呼んでいる。さっちゃんをさっちと呼ぶこともある。危険を察知=さっちは危険。リキは、我が家で一番危険な人物のことを知っているのだと、A-VOCEさんの、このコメントから、改めて教えてもらった。そして、笑った。
A-VOCEさんは、凄い人である。記事を、毎日投稿しているだけでなく、複数の記事を投稿されている。
A-VOCEさんの記事は、詩だと私は、思っている。詩作が私は、特に苦手で。詩を書く人を、そもそも、尊敬している。
A-VOCEさんの詩のテーマは、多岐に渡り。また、様々な自問の種を与えてくれる。カバー画像や文中で、記事に貼り付けられた写真が、また、綺麗で。澄み渡った青空と海の写真は、私の心を吸い込んで離さない。
私のようなものが書く記事に、毎日スキをくれて。コメントまで入れてくれる。ほんとうに、私にとって、稀有な、有難い、noteの世界の友人なのである。