キャプテン地球【ショートショートnote_88/創作】
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、長男に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
長男のお題から。本編、「キャプテン地球」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
ある科学者がいて。
彼女の言葉には、人を静める何かがあり。あらゆることを、少しずつ解決に向かわせる。
内紛に明け暮れていた国では、独裁者が敗北宣言をして世界が驚嘆した。
立て籠もったテロリストも人質を開放して投降し。
高致死率のパンデミックウイルスのワクチンを無償で開発し、しかも副作用も全く無く。収束した。
功績は、枚挙に暇がない。
彼女は日本の田舎に住まい。淡々と行動する。与えるだけで、見返りは欲さず。独りでに共感者が多数続き、出資し、知恵を出し合い、手伝う。
彼女は、世界中で、キャプテンと呼ばれた。
だがある日、彼女は天寿を全うし。世界は、悲しみに暮れた。
数年後、世界を統べるAIが暴走したとき、それを制したのもAIで。自ら、キャプテン地球と名乗った。
彼女が創り出したのだと噂されたが、定かではない。
彼女の記念館には、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」が、飾ってある。
死してなお、貫く。
世に偽善は大かれど。一縷の希望も、あるのである。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこさの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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