きみちゃん
家内と、商品券を手に入れ、街の美化運動に参加し、我が家のミッションをこなしながら、ようやく、きみちゃんに会いに行くために、電車に乗ることになった。
マッサージ4クール(注1)など、宿題がついたものの、2人で、麻布十番に向かう。
麻布十番には、むかし、家族で、美味しい鯛焼きを食べに行こうと、出掛けたことがある。そのことを思い出し、家内と一緒に、電車で会話しながら、向かった。
駅を降り、ネットできみちゃんの居場所を確認しつつ、地図を見る。方向は、定まった。そして、ゆっくりと、歩いて行った。
歩いて行った。5分もしないうちに、その場所らしきところに着いた。すると、何人か、先客がいた。
きみちゃんに、会いに来る人々が、他にもいるのである。
家内と、有名なんだねと話した。
家内が、寄付金を手にとり、きみちゃんに語りかけながら、募金箱に入れた。私も、僅かだが、別に、寄付した。
家内が、言った。
マスクを作ってくれる人も、いるのね。可愛いマスクね。
小さな銅像は、凜として立っていた。私は、人の夜の切なさと、暖かさを同時に思い、きみちゃんの銅像に、祈った。
世の中の、ありとあらゆる闇が消滅しますように。
希望が、次から次へと生まれてきますように。
これから先、ずっと。
ちょうど、お昼の時間だった。家内と、2人で、歩き出した。
確か、その、美味しい鯛焼き屋さんは、すぐそばにあるはずだった。
すると、すぐに、家内が、看板を見つけた。
あったよ。食べよう。
家内と私は、お昼も、そこで食べることにした。
心の中の、リトルkojuroが、感慨深げに、呟いた。
懐かしいね。
明日の記事は、この、鯛焼き屋さんの記事だね。
明日、この鯛焼き屋さんの紹介を、少し、しようと思う。
きみちゃんのゆかりの地は、全国、ここかしこに、あるそうだ。それを、できれば家内と一緒に、ゆっくりと、まわろうと思った。
(注1)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間を意味する。
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