健康診断
6月14日は、健康診断の日だった。その前日に、急にだが、またもや、飲み会の誘いがあり。さすがに、検査結果への影響を考えて、断ることにした。
会社の同期会。最近、この誘いが多い。出張でこっちに来る関西のメンバーがいて。出張がそれほど重なることもあるまいとは思っているのだが、最近、今年度になり、3回目になる。
家内は、同期なんて、いい歳だし。すんでいるところも近いわけじゃないんだから、行ってきなさいと言ってくれるほうなのだが、今回ばかりは、ちょっとタイミングが悪い。
前日に、準備万端に整えて、翌朝、9時15分の集合時間に、健診会場に行く。最初に、身体測定だ。
そこで、受け付けの人に、ちょっと驚かれる。
去年より、かなり体重が減っていますが、これは?
私の歳になると、体重減は、すなわち病気だと判断されるのが常である。
昨年、87kgだったのが、なんとっ!72kgになっていて。
ちょっと、心の底ではほくそ笑みながら、こう、真面目な顔で、静かに言った。
意図的に、減らしています。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、カッコつけすぎだよ。しかも、73kgの壁を、突破しているっ!
すると、その若い保健師さんは、にっこり笑いながら、すごいです〜と、こっちがほめてあげたいくらいの笑顔になった。
検診は進み、別の保健師さんからも、褒められ、決まりですから、不要だと思いますが配布が決まりですのでと言いつつ、去年私が引っかかった、要管理者(健康になるには管理が必要な人)の、プログラム案内を渡された。
そしてさらに検診は進み。医師の診断室に来たとき、一通りの触診や問診が終わり。
これ、意図的に減らしたの?凄いねって話になり。
実は、僕も、減らしたんですよ。半年で、15kg。
マジっすかっ!
ええ。ちょうど、半年で15kg減量って、かなりの成果ですよね。
いやいや、まぁ、そうですが。とにかく、仲間ですね。
うん。
先生も、やりますねっ。
うんうん。
と、話は尽きず。2人で、どうやって減らしただの、どこが辛かっただのと、大笑いしながら、問診をして。
とうとう、外の看護師さんから、咳払いが聞こえた。
すると、医師は、罰が悪そうに頭を掻きつつ、こう、言った。
還暦にも近くなると、注意しなければならないのは、筋肉が自然に落ちることで。それを和らげるためには、筋トレしか無いんですよ。でね、たんぱく質を、存分に摂ってください。とにかく。そして、運動してください。できれば、ジムに通うくらいの方が良い。
すると、リバウンドせずに、体重を維持し続けることが可能です。
健闘を祈ります。
問診室から出た私は、周囲の冷ややかな視線を、かなり浴びたが。まあ、少しは、反省しよう。
健康診断で、笑いながら話が出来るというのは、幸せなことである。
健康診断というのは、早期発見を旨としているが、ひとたび病気が発覚してしまうと、途端に、行く先が暗転してしまう危険もはらんでいる。
今回、ガンマーカーなどの、血液オプション検査を、可能な限り、してみた。来年で卒業ということ。また、今、生活改善に取り組んでいることを考えれば、いいタイミングであると思い立ったのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
来年、最後の会社での健診も、笑って過ごしたいものだね。
昼間の、そんな話を家内に語ろうとして。後ろを振り返ると、家内が、にっこりと笑いながら、言った。
あんよ、働かされ過ぎて疲れちゃって、痛いのよね。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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