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地方高利回り投資とは何か?③購入に至るまでの特徴

5回に分けて、私の得意とする地方高利回り投資について説明します。一連の連載で、地方高利回りの長所短所を検討する際、都内の一棟と比較した方がわかりやすいので、その都度引き合いに出してしてお話しします。

これまでの2回で投資目的から地方高利回り投資を検討してきました。

続いて2回に渡り、実際に不動産投資に取り組む際の段階ごとでの地方高利回り投資の特徴を確認します。不動産投資の段階を単純化すると、

(1)物件検索及び購入検討
(2)融資
(3)管理
(4)リフォーム

の四段階に分けられます。

今回は、上記(1)(2)の点から見ていきましょう。

(1)物件検索及び購入段階

物件探しは、不動産屋からインターネットまで、都内だろうと地方だろうと入口は非常に充実しています。

地方投資の強みは、物件購入時にそれほどライバルがいなく、もしいたとしても、それほど強敵ではないということです。これが都内の場合は変わってきます。投資家個人ではなく業者が売り物件がないかじ~と鵜をの目鷹の目で探しています。購入者も一定の資産家や高属性の投資家が多く、かつ、知識も厚い方々がライバルです。

新規参入者は、なかなか太刀打ちができません。

これに対して、地方一棟の場合には、徐々に投資家が増えていると言っても、たかが知れてます。ライバルは少ないです。また、アパート間の競争でも、地方の場合には地主が相続対策で建てている場合が多く、それほど投資の感覚がないので、都内のような強力なライバルにはなりえません。ストレートの言うと、のんびりしており、空室もそれほど気にせずに、また設備投資も消極的です。さらに、地方にはサブリース系のアパートも多いですが、当初の建築単価が高いために家賃を下げることができない方が多いイメージです。

いずれにしろ、都内と比較して強力なライバルが少ないと思われます。我こそは都内投資で戦っていく資金とバイタリティ、そして口八丁手八丁の不動産業者と渡り合う自信があるという人以外は地方投資の方が無難な選択と言えるでしょう。

(2)融資

購入時の一番の問題(悩みの種)は融資ですが、これは都内投資、地方投資のそれぞれに一長一短があると思います。

金融機関は各々エリアを持っています。地方ではどうしてもエリア外として検討すらしてくれない金融機関も多いです。地方投資では融資先を探すのが最初の高いハードルです。地方でも融資してくれる金融機関は必ずありますので、日頃より情報収集をし、そういった金融機関を把握しておくべきです。(この金融機関の融資事情などは後日改めて独立した記事を書く予定です)

都内の場合には、融資してくれる金融機関は多いです。ただ、2億円ともなると、その頭金を用意することが困難であり、よりハードルが高いと言えます。

総合すると融資の面でも地方の方が現実的です。もちろん、自分の足で熱心に情報収集するならという条件付きですが、そもそも情報収集を怠っている人は都内投資ですぐに業者の口車に乗せられ、痛い目を見ることになるでしょう。 

この記事を書いた人

中島亮(なかしまりょう)

中央大学法学部卒。法務博士
主に地方の一棟アパートを購入する個人不動産投資家。
サラリーマン15年目にアパート投資を開始。
その後、6年間で10棟93戸を購入し、退職。

現在、39棟383世帯所有。年間賃料19,000万円超え。キャッシュフローは実質3,000万円を超えている。大家向けN塾主宰


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