親ばなれする

気がついた。私は全く親離れができていない。

実家暮らしだし、駅まで送り迎えしてもらっている。仕事はしているけれど、家にお金をいれたことがない。言い訳だが、いれようとしても断られる。それに甘んじていれていない。週末の習い事も、送り迎えしてもらっている。

当たり前だと思っていたけれど、これ、なかなかヤバいんじゃないの…?

小学生から今まで、生活スタイルが変わっていない。仕事か学校かだけ。一人暮らしなんてしなくていい、実家から通える職場を探して就職した。

両親のことは大好きだが、ちょっと距離が近すぎるのかもしれない。

と、いうのも精神的に。私は「親を悲しませたくない」という気持ちが人一倍強い子供だったように思う。それは今も変わらない。

好きな人ができても、「親に紹介できない人」だと判断すると、わざと疎遠になって、それ以上好きにならないように努力していた。好きではいたけど、親に話せない恋愛をする方が嫌だった。

また、海外旅行にも誘われたけど、親が心配すると思って断った。行きたいなーとは思ったけど、親を心配させたくないという気持ちの方が勝ってしまった。

結婚も、すごくしたい!と思ったのは何でか考えると、「親を安心させたいから」という理由が第一にくる。とにかく普通の人と結婚して、親を安心させたい。親にウェディングドレス姿を見せたい。その一心だった。

これも言い訳になるけれど、幼少期、ドラマなどでキスシーンがあると、両親に目を隠されていた。だから、キスなどの愛情表現は恥ずかしいものだという刷り込みができて、そういう行為にものすごく抵抗がある。興味はあっても、悪いことをしているような気持ちになる。だから、デートをすること=悪いこと、のように思ってしまうのだ。親に心からの申し訳なさを感じてデートに行くのは、辛い。男性と遊ぶのにすごく罪悪感みたいなものがある。興味本位で遊んだ後は、毎回すごく自分を責めてしまう。長期的な自傷行為なのかもしれない。

なんでこんなに親に気を遣っているのか。親離れできていないからだと思う。人間的に親のことは好きだけれど、親のために生きているわけじゃない。自分のために生きたい。

一人暮らしをしてみたいと思う。貯金、頑張る。頑張って、どうにか一人暮らしをしよう。そうすれば変われるかもしれない。

たまに、親のことを重荷に感じてしまい、体調を崩す。心と身体のバランスが取れなくなり、しんどくなってしまう。心配されるのも億劫になって、全てを投げ出して、飛び降りてしまいたくなる。親にとっての世界の中心は私なんだ。だから、しっかりしなくちゃ。そう思うんだけど、上手くいかない。そこで、私は絶望的に人に悩みを話したり、頼ったりすることが下手なのだ。伴侶と呼べる人ができたら、変わるのかな。ただ、今はいない。というか、ずっといない。恋人と呼べる人が今までいたことがない。恋人じゃなくても、私にとって何でも話せる人、分かってくれる友達を作れたらいいのだが。

ずっと一緒にいたい、と思える人ができないのも、親と一緒にいなければいけない、という根本的な考えが強いからだろうか。親に望まれた訳ではないのに。でも、私はひとりっ子だから、最終的に親を守っていかなくてはいけないのだ。そういう考えが強すぎて、今までの行動に出てしまっているのかもしれない。

何はともあれ、物理的に離れたら何か変わるかな。たまにこうやって一人で考えすぎてしんどくなるのは、もうたくさんだ。さっさと家を出よう。こういう時、頼れる兄弟がいたらよかったな…と思ってしまう。または、愛情を分けられるような存在。ひとりでずっと愛情を惜しみなく注がれるのは、しんどい。しんどい。しんどい。

親にももっと…広い世界を見てほしいというのが本音だ。よし、明日から親にべったりな自分を変えよう。私が応えるから、親も私から離れられないのだ。それは親にとっても不幸なこと。だから、控えよう。

しんどい、なんでこんなに大切なのに。大切の仕方って難しいね。


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