最新技術に踊らされるな。本当に必要な技術を見極めろ
最近、IT業界を見ていて思うことがある。
みんな、新しい技術を追いかけるのに必死じゃないか?
AIだ、ブロックチェーンだ、量子コンピューティングだ。WEB周辺の開発においてもNext.jsやVercelを初めとしたエコシステムが大きくなりつつある。AWSをはじめとしたクラウドコンピューティング技術、データベース関連もSupabase、どれも魅力的な技術だ。
でも、ちょっと待ってほしい。
本当にそれらの技術が、今の自分や会社に必要なのか?それとも、ただ流行りに乗っているだけじゃないのか?
エンジニアになって、色々な技術を知る中で、それらがどんな価値を作るのかという点が根本の疑問としてずっとあった。
技術を追いかけるのは大切だ。でも、もっと大切なのは、その技術が本当に価値を生み出せるかどうかを見極めることだ。
ここで、ある先輩の言葉を思い出す。
「新しい道具を手に入れても、使い方を知らなければただの飾りだ」
最新技術を導入したはいいものの、それを活かしきれていない企業をたくさん見てきた。結局のところ、高価な「飾り」を手に入れただけで終わっていることも多い。
じゃあ、どうすればいいのか?
答えは簡単だ。技術そのものじゃなく、その技術が解決できる問題に注目すること。
具体例を挙げよう。
BlueAIのあるプロジェクトで、顧客から「AIを使いたい」という要望があった。普通なら「はい、わかりました」と言って最新のAI技術を導入するところだ。
でも、我々はちょっと違うアプローチを取った。
まず、「なぜAIを使いたいのか?」「どんな問題を解決したいのか?」を徹底的にヒアリングした。
すると面白いことに、顧客が本当に欲しかったのは、大量のデータを高速で処理する仕組みということがわかった。AIである必要は全くなかった。
結局、従来のデータベース技術と少しの工夫で問題を解決できた。コストは抑えられ、メンテナンスも容易。顧客は大喜びだった。
これこそが、技術とビジネスを融合させる本当の意味ではないかと。
新しい技術を追いかけるわけではない。問題解決のために、最適な技術を選択する。時には、古い技術の方が適している場合だってある。
でも、誤解しないでほしい。最新技術を学ぶなと言ってるわけじゃない。
むしろ、もっと貪欲に新しいことを学んでほしい。ただし、その目的を間違えるなということだ。
新しい技術を学ぶ目的は、それを使うことじゃない。その技術が何を解決できるのか、どんな可能性を秘めているのかを理解することだ。
そうすれば、問題に直面したときに、「あ、これはあの技術で解決できるかも」と思いつくはずだ。
これが、BlueAIが求める真のエンジニア像だ。技術に精通しつつ、ビジネスの本質を理解している人間。
ここで、みんなに問いかけたい。
あなたは最新技術を追いかけることに疲れていないか? それとも、新しい技術を学ぶのが楽しくてしょうがないか?
どちらでもいい。大切なのは、その先にある「なぜ」だ。
なぜその技術を学んでいるのか?何を解決したいのか?
その「なぜ」をしっかり持っていれば、技術に踊らされることはない。逆に、技術を踊らせることができるようになる。
BlueAIは、そんなエンジニアたちが集まる場所でありたい。常に学び、常に考え、そして適切に実行する。そんな仲間たちと一緒に、本当の意味でのイノベーションを起こしていきたい。
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