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人間、どこに「やる気スイッチ」があるか分からない

ランニングを始めて1年半になります。

先日、横浜赤レンガ倉庫で開催されたレースで10kmを走ってきました。身バレにならないよう具体的なタイムは書かないのですが、前回の10km出場よりタイムを4分近く伸ばし、自己ベスト更新となりました。

走り終わった後の一杯は美味い(※搾りたてレモンスカッシュ)

ここで何度か書いている気がしますが、学生時代は運動に苦手意識があり、高校の体育の成績も真ん中より上は取ったことがなかったのです。それが、ふとしたきっかけでフルマラソンを走るような人々の集団と交流することになり、走れるようになっていく様が実感できるようになりました。そして、始めて1年半にしてはなかなかのタイムが出せるようになってきました(まだ10kmより長い距離は走れませんが)。本当に何がきっかけになるか分かりません。

学校の授業で長距離といえば、学校によっては持久走やマラソン大会があったりしますが、走り方のコツなどを教わる機会はほぼありません。だから仮に長距離の「センス」があったとしても、陸上部(あるいは走り続ける必要のあるサッカー部あたり?)に入らない限り、学校生活の中でそれに気づくことはないのでしょう。長距離だけではなく、学校ではメジャーでない多くの競技はすべてそうだと思います。カヌーのセンスとか、空手のセンスとか、学校じゃ分からんでしょ。

部活動にせよ授業にせよ、学校だと「マイペースで体力をつけていく」みたいなことが許されない空気を感じます。とかく大会で勝つことが目的になりがちだと、運動部未経験の立場からは見えています。本来、体育の授業の目的は運動やスポーツに「親しむ」ことであり、将来にわたって運動やスポーツに積極的に取り組むきっかけを作ることなのですから(出典は学習指導要領)、逆に運動嫌いを錬成するような現状はいかがなものかと…。

自分に「センス」があるのかどうかは分かりませんが、楽しみながらも時々本気でやって自己ベストに挑む、みたいなノリが意外と好きです。このノリが学生時代に欲しかったですね。そして、スポーツ全般としては苦手でも、長距離走ることに関してはちょっと得意かもしれない、と当時思えていたならば、運命は変わったのでしょうか。まあ、それに30代になってから気づいたことこそが運命というものでしょう。

うちの師匠、「やる気スイッチ」を探すのが本当に上手いなあ。そんなことを思いながら次の目標を考えています。