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freee Design Radio立ち上げ記

この記事はfreee Designers Advent Calendar 17日目の記事です。

こんにちは、freeeのプロダクトデザイン本部におります、応用エスノグラファのawa (@n_awamura)です。

この秋、おくればせながらLUUPにドハマリしまして。
夜の目黒通りを時速20kmで徘徊したりなどしていたのですが、冬真っ盛りになるにつれ徘徊できなくなってきています。
サンタさん、あたたかいLUUPが欲しいです。

さて、今年の中頃でしたか、もっと露出増やしていくか〜という機運がデザイン組織で持ち上がってきました。
なので、freee Design Radioというものを、同僚のmagiさん(@magi1125)、hiromitsuuuさん(@hiromitsuuuuu)と始めました。
この記事では、この数ヶ月の軌跡をいったん振り返ってみます。

もっと露出を増やさないといけないという、そこはかとない機運の中にいるデザイン方面の方々(地味にたくさんいるかもしれない)にご笑覧いただければ幸いです。


人材方面の友人と話す

容易に類推できるように、もっと露出を増やさないといけないという話が持ち上がったのは、採用のためです。
デザイナー、いなくないですか?

まず、採用のためにできることってなんだ、を、友人の人材方面の人にLINEで聞いてみました。すると、

  • 露出を増やす

  • 勉強会とかに出まくってよさそうな人を口説く

の2つしかありませんね、と言われました。

銀の弾丸はありませんでした、というところで、イベントはイベントで出させてもらうとして、どうすれば持続可能に露出を増やせるかな、を考え始めました。
まずもって、早々に更新が止まってるコンテンツほど寂しいものはありません。
それを防ぐためには、楽しく、低コストでなければならない、ということをまず思いました。

モメンタム来たる

さて、どうしようか。
何事もとりあえず言ってみることから始まります。
というわけで、社内のSlackでのろしを上げて様子をうかがい始めました。

後のパーソナリティ3人の会話。「magiでいいとも」みたいな番組を作りたい テレホンショッキングをする いいともの最後って2014年3月らしいですよ 令和のタモリはfreeeにいた けど、なんか紹介制にすれば無限にコンテンツ作れませんか そうですね 私がタモリ役で質問しつつ、次の人紹介してもらう、は割と続けられそう なんでいいともw 僕が昭和だから・・
後のパーソナリティ3人の会話

この会話がサブリミナル的に残っていたのか、後日、映画を見た帰りらしい、ほろ酔いのmagiさんがXでこう言い始めます。

ほろ酔いmagiさんのツイート。そういや会社でTwitterスペースやってみる的な企画あるから、練習しといたほうがいいのかな
ほろ酔いmagiさんのツイート

このとき、僕も家で酒を飲んでいました。なので「やりますか〜」的に絡み、23時から2時間くらい、公開1on1みたいなことをしました。
ノー打合せでも2時間しゃべれるなら、収拾つかなくなることはあっても沈黙で立ち往生することはなかろう。なら、とりあえずほんとにやってみっかな、と思った夜でした。

公称freee Design Radio、通称いいともと名乗る

ここらへんでpodcastとかもちらりと考えていたのですが、編集とかを考えると走り出しが重くなりそうだし、当面は一発録りの方針としました。
そうすると、編集できないので、言っちゃダメなことが後で切れません。
なので「飲むなら録るな、録るなら飲むな」という標語を作り、Xで行くことにしました。

すでに、freee Design Magazine が存在していました。
freee Designっていうことばからいろいろ派生するのがいいのかなー、と思いました。
かつて、オールナイトニッポンを毎日聞く中高生でもありました。
というわけで「freee Design Radioでどうでしょうか?」とそれっぽいSlackチャンネルで聞いてみたところ、よさそう、という反応だったので、そうすることにしました。

ただ、着想時点での「いいともみたいな番組」っていうイメージにも個人的に愛着があったので、「通称いいとも」と言い続けたところ、内容がいいともっぽいかどうかはともかく、社内用語としては無事に?定着しています。
ちなみに、番組に出て欲しいときの誘い文句は「来て、くれるかな?」で、新卒に近い子でも意外と「いいともー」と言ってくれます。
おじさん嬉しい。あと、タモリさん偉大。

パーソナリティを集める

この時点で、magiさんと僕は確定。
3人寄れば文殊の知恵と言うし、もう1人巻き込みたいなと。

「リサーチの話もデザインの話も組織の話もできる (コンテンツの成立が目的)」and「Xでの知名度が相対的にある (告知が目的)」で考えて、数人が思い浮かびました。
その中で、自分でpodcast(furoshiki.fm)をしているhiromitsuuuさんにお願いしました。

手前味噌ですが、上記のAND条件が成立する人が複数人思い浮かぶfreeeはありがたい環境だな、と感じます。

バナーを作る

僕は日ごろデザインリサーチを中心に動いていることもあり、グラフィックデザインはとりわけ不得手です。
ただ、freeeには自由に使ってよいイラスト素材が用意されているので、ものは試しにやってみるかあ、ということにしました。

とはいえ、仮にもfreeeと名がつくものに単騎で突っ込むのはさすがに怖すぎたので、師匠としてお願いしたのは、新卒1年間、僕のチームで一緒に働いてくれていたwozくんです。
表面上は物静かながら、美大卒で確かなグラフィックスキルを持ち、からあげくん的なキャラを発明したりクレクレタコラに前触れなく擬態したりするやや狂気的なセンスを持つ彼にお願いしました。
(今年もやや狂気的な記事を上げるらしいので楽しみにしています)

スタート時点のこれが、

レビューのやりとり。添削お願いします なんかもうちょいキャピりたいんだけど星入れるくらいしか思いつかない 1.freee design radioをfreeeとdesignとradioでそれぞれ改行する。今は左下に余白が出来すぎているので全体的なバランスが取れると思います 2.地の色が青一色で味気なさがでてると思うので、背景をいじるのがいいと思います。画像ほどじゃなくても白い図形を散りばめるとかでも違ってくると思います。
初期状態

励ましを受けながら、

レビューのやりとり。爽やかさが出てきましたね! 背景がストライプになったので文字の存在感をもう少し強めたほうがいいと思っていて、文字をもう少し太くするか行間を詰めると全体的にバランスが良くなると思います。青いストライプは全体の統一感が出る分、イラストが埋没しているので青の色味をもう少し抑えてあげるのがいいと思います
励ましを受ける

最終的に、こうなりました。

レビューのやりとり。50 50が丁度いいと思いました ご指導ありがとうございました 師匠もそのうちご出演ください、よろしくお願いいたします 良かったです、ありがとうございます Wozのレビューがすごい
完成

ちなみに、この後バナーは、吹き出しのところにタイトルが入る感じに、ちょっとアップデートされています。
結局、巻き込まれたwozくんにバナー制作お願いしてます笑

freee Design Radio #7 Spectrum Tokyo Festival 2023で初めてブース出してみた
いまの感じ

ともあれ、freeeではこんな感じで老若男女カジュアルに助け合いながら仕事をしています。

運営する

初回は実験回の扱いでゲリラ的に1時間で話してみました。
でも、ちょっと長えよなー、とみんなで思ったのと、固定の方がいろいろいいんじゃない?という話もあり、基本は隔週木曜の20:00-20:30の固定枠でしてみますか、というところにいまは落ち着いています。

今のところ、運営サイクルは以下の感じです。

放送数日前

  • 放送会議。30分程度ゲストとパーソナリティが集まって、どんなことを話すかを決めて、タイトルも決める。Xスペースの接続テストを、不安な場合にはする

  • バナーを作成する

  • Xスペースの予約設定をする

  • 告知する

放送当日

  • 10分前に集合。Xの接続テストをする

  • 楽しく話す

放送後、数日以内

  • さっと振り返りをする

  • 次回のゲスト誰にするかなー、と話す

  • 「来て、くれるかな?」→「いいともー」

これまでの放送回のリスト

リストでやんす。

振り返り

Qも終わるね、ということで、振り返りをしました。
とりあえず、パーソナリティー3人とも「なんらか続けようかー」というテンションです (発起人として安堵)。

その上で、出た意見を要約してみます。

よかったこと

  • いまのフォーマットとペースは負荷も少なく、安定して続けやすい

  • わりと録音聞いてくれてる人がいるので、録音はあるとよい

  • Xやnoteなどで露出してないメンバーにも出てもらうことができる。出る側も、話をまとめたり振り返ったりする機会が得られる

  • 配信中の反応を見て、世の中のトレンドをふんわりと感じられる

改善できそうなこと

  • アーカイブがない。Xスペースだと自然にはアーカイブは形成されないので作らないといけない

  • Xアカウントがない人が聴けない

  • Xアカウントがないゲストが、アカウント作らないといけない。また、操作を学ばないといけない

  • 成果を測りづらい

  • Radioといいつつリスナーと双方向な感じをするには至っていない

  • 呼ぶ人の幅は広げられるかもしれない

「立ち上がったし、形にはなって来たけれど、なんらか続けるとしたときに、使うプラットフォームとか目指す方向性とかを一度考える時期には来てるんだなあ」という感じでしょうか。

おわりに

シンプルに楽しかったっすね、この数ヶ月。
意外な人が聴いてくれたりもするし、直近で社外ゲストも呼べたし(仙田さん(@masatosenda)、年末でご多用の中ありがとうございました)。

採用のため、みたいなのはあったんですが、途中からそんなことはどうでもよくなっていました笑
目標的な観点から見てどうかってのは大事なんですが、それよりも、楽しいから、ってのがめちゃくちゃ大事な気がする今日この頃です。

あと、デザイン周辺の話題でなにかしら話す、という機会にはいろいろ参加していければな、と、この「プロジェクト」をきっかけに思いました。
始める前は露出にまだちょっとした気負いや気後れのようなものもあったのですが、もうすっかり慣れてしまいました笑
何事も実践から学べるものですね。

というわけで、形は変えていくかもしれませんが(ほんとにpodcastにするとかね)、引き続き、「freee Design Radioプロジェクト」をよろしくお願いいたします。
この先、他の番組と相互に出演みたいな機会があれば面白そうだなーと思っているので、よろしければお声がけくださいませ。

明日は、今年カスタマーサクセスからデザイナーに本格的にキャリアチェンジをしたtomozoさんです。
お楽しみに!

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