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摂食障がいの克服248【心と体】

 仕事から帰宅しました。
 
 小説家の山本文緒さんの『眠れるラプンツェル』は愛読書でした。
 ヒロインの汐美ちゃんは28歳。22歳(確か)のころモデルを若干していてその時にCMディレクターの今の夫と恋愛をして結婚。夫はその後汐美ちゃんに興味がなくなり滅多に帰宅しなくなりますが、月15万円の生活費をきちんと仕送りしてくれます。汐美ちゃんは夫が好きなので、いつ夫が帰ってきてもいいように冷蔵庫にはきちんと、この15万円を駆使して食材が揃っている。

 『暇ですなあ』汐美ちゃん。昨日も暇だった、今日も暇である。明日も暇であろう。

 この後、お隣の4人家族のうちの夫であるダニー(愛称)と、息子であるルフィオ(愛称)と微妙な三角関係を築き、破滅を導く。これは、孤独が起こした悲劇でしょう。

 この孤独な汐美ちゃんのご近所に柳田さんという、また孤独な主婦が住んでいて汐美ちゃんに(あまりおいしくない手作りの)お惣菜を持ってきては、それを口実に上がり込み愚痴を言うのですが、ある日働きだしてから、『あのね、昼休みがいいのよ。周りとぐだぐだ言いながら午後からもがんばろーって』柳田さんは家庭では孤独でありながら、自分の道をみつける。

 孤独だった時代の柳田さんが、『今日誰とも話さなかったわ』そんなシーンがあるんです。

 ちょっと、前の私だなあって思って。

 何が言いたかったというと、今日は仕事がフルタイム勤務時間に比較的近く、ずっと発言をしていたため、帰宅したら何のエネルギーもなかった。
 つまりどちらにせよ、ぐったりしている、という比喩です。

 生き方が下手だとどちらに転んでも、幸福感が得にくい。
 きっと、体と心が仲良くないんだと思います。

 無論、生きていくためには学生さんであればお勉強だとか部活だとか、社会人であれば仕事だとか家庭のことだとか、心と体がそれぞれに100キャパがあるとすればうまく調整しつつ生きているんだと思います。柳田さんの場合は、心の不調を無理なく体を動かしパートすることで解決の糸口を見つけた。

 生き方が下手だと、体も心も酷使して、無理を強いて、ぎりぎり自分が生命として成り立つぐらいのレベルまで、何とか頑張ってしまうんですよね。
 
 頑張ってしまうっていうのは、今の自分で全力でトライしても、恐らくは難しいことの更に上を目指すとか・・いい例えが私が能力以上の仕事をしているとか、英検1級チャレンジというところと気づきました。

 ちょっとだけ違うのは、私は英検1級に合格したいという意志を持っているので、努力自体は本当に苦しいし、諦めたいって思っても意志がそれを頑張らせるので。なんにせよ、意志がそうしたいといっても、体はもう無理だって言っています。(意志が頑張りたいので、引き続きチャレンジします)

 英検1級が主題ではなくて、心と体がいつしかこれほどまでにバラバラなんだなあと思って。すべての今の自分において。

 ちなみに悲劇になる前の汐美ちゃんは、パチンコに若干依存します。
 眠い眠いと感じつつ、ずっとパチンコしていたりする。

 『行動依存』です。
 依存症には、2パターンあって、『行動依存』と『物質依存』です。
 
 摂食障がいは、どちらにも当てはまります。

 過食って、食べるという『行動依存』なのか
 もしくは食べ物への『物質依存』なのか。

 食べるって、大事なんですよね、・・・生命維持のために。
 食べないと生きていけないので。なので完全に取り除くわけにはいかない、依存対象になる。

 一般的にいって、依存行動に走る前には、120%の無理の負荷が掛かっているのでは、そう思います。
 恐らく依存行動が必要になるぐらいに、苦しい。
 だからそれを取り除けるのであれば、それが一番なのかもしれない。
 というより、それしかないのかもしれない。

 物質依存は、それではというと、体を無視した結果。
 体はもしも、もしも、まだまだ成長期の段階で摂食障がいになる方がいたとしたら、まだまだ、栄養を必要としている、体からの叫びだと、私は思う。

 摂食障がいの過食衝動は、リストカット衝動と同じです。

 心の叫びからの衝動だから。
 
 かつて、ステップあやさんのブログが大好きで毎日読んでいて、なんで『いち抜けた』ってその世界から抜けて今の自分を楽しまないのかなって思ったのだけど、やっぱり、あの苦しみを知っていると、抜け出せない。誰かが今も苦しんでいるとしたら、抜け出せないんだ。

 そう気づいた、今日でした。

 写真はハチャメチャ探偵帳です💧
 また、いつか語らせて頂ければと思います。 

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