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摂食障がいの克服88【スーツケース】

 ロンドンは、お昼の1時です。
 現在ヒースロー空港にいます。
 夕方の便で香港経由関空に向かい、後23時間後には日本に到着予定です。

 ロンドンも、エディンバラも、とても楽しかったです。アイスランドは、またいつか来られたらいいなって思いますが、遠い国ですね。

 たった10日間でしたが、この旅行は忘れられない旅となりました。先日まで、一歩も外に出ない日もある、引きこもりがちな私は、スマホの歩数計で、『9歩』という信じられない日もありましたが…この10日間は平均1万歩を超えています。

 ロンドンの地下鉄にも慣れました。
 
 1番のアクシデントは、2日目、ストーンヘンジに置いて行かれたこと。ツアーガイドさんが、ストーンヘンジ前、ウィンザー城で、『集合時間に戻らないと、ウィンザー城に暮らしてもらうよ?』と冗談を言っていましたが、ストーンヘンジ横の、竪穴式住居みたいな住居に暮らすところやったね…と息子と項垂れました。(息子と、不思議だねって話していたのは、イギリスと日本では全く違う文化が発達したけれど、大昔の住居は同じような感じになるんだな、と。)

 ラッキーが重なり、無事ツアーに戻れました。

 初日にどうやら、息子のリュックも盗難にあったんです。(お土産が消えた)真相はわかりません。息子が置き忘れたのか。とにかく、大切なものは肌身離さず、無事に、旅行を終えられれば、何より素敵なことです。

 無事に安全に暮らせる、命の危険がない、恵まれたことなんですよね。

 帰ったら、また現実が待っていますが、まずは、おにぎりとラーメンか、日本酒と天麩羅食べて、立ち飲み屋さんも行きたいなー。

 もしかしたら、案外少しの期間でも環境を変えると、一歩離れた場所から、摂食障がいという症状が見えるのかもしれないな、と考えたり。

 でもまだまだ、解明されづらい症状、今後も考えていきたい病気です。

 私もよく、心に波があって、悲しくなりますが、摂食障がいのことだけは、いつもいつもまじめに、本当に世の中から消えてほしいと思っています。

 普通に食べられるということ、どんな体型でも、呼吸が楽にできること、対等に周りに向き合えること、あの例えようのない孤独感がないこと、今や未来があっていいと思えること、本当はそう、許されていいと、思うんです。他の人の評価の中に自分を押し込めて、生きると表情も曇ったまま、生きてしまう。

 今朝スーツケースが壊れました。

 ちゃんと、帳尻があってます、もう帰るだけだから。詰め込みすぎると壊れますね…
 私たちのからだだって、胃だって腸だって、心だってそうなんだろうなーって、壊れたスーツケースを撮ってみました。

 この世にいる間、このからだを借りて、色々歩いて色々見て、色々食べて、話して、そう考えると、胃袋だって、借り物って考えると、大切に扱ってあげられるかなあ、と考えたり。過食してる間、借り物の胃腸も一緒に闘ってくれていたんですよね。

 本当、からだには無理させてきたから、もっと、丁寧に扱ってあげないとですね。この、丁寧に扱ってあげないと、という思考になるまでが難しいけれど。でも、心がしんどいからと、からだまで苦しめたら、からだも悲しがってます。

 イギリスにもっといたいけれど、日本に戻れるのも同時に嬉しいです。後数時間、イギリスを楽しんできます。

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