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こんなはずじゃなかった。


こんにちは、こんばんは。
お久しぶりです。えぬです。

最後の投稿から気づいたら一年以上経過してました。笑
ふと思い出し、自分自身の投稿を見て、また書きたいなと思って綴ってます。温かい目で見守ってください。

久しぶりですが、映画の感想でも綴っていこうと思います。
ネタバレ等含みますので、嫌な人はここで閉じることをおすすめします。


「こんなはずじゃなかった・・・。」

夢見ていたものとは違い、現実とのギャップで辛く、苦しい思いをすることはあるだろう。
そんな思いを持ちながら今を必死に生きる若者たちのリアルを描いた映画。
それが「明け方の若者たち」である。

実は公開前からみたいと思っていたのだが、見逃してしまった作品である。それをやっとこさみることができた。
見終わった後は、ぼーっと考えてしまった。笑
「花束見たいな恋をした」と同じような展開と思っていたが、全く違う作品であった。これはこれで好きな作品である。


現在25歳の自分。転職をして新しいことに挑戦して行き詰まっている自分。やりたいこととやっていることにギャップを感じる自分。
自分の現状と当てはまることが多いからこそ、考え深いものがあったのかもしれない。
ただ思っているだけじゃなく、それを書き残そうと思って今に至るのだ。
心に響いたシーンがある。
それについて書いていこうと思う。


作中の描写にこんなシーンがあった。
同期と彼女と居酒屋で自分たちの思いややりたいことをひたすらに語っている場面である。
ダラダラと会話をし、生産性がないけれど、

「この時間が楽しい。」
「今日が終わってしまう。」
「明日が来てしまう。」

そして作中の最後シーンでは、あの時語った夢に対して、ダサいなと思いながら、心の底ではまだ諦めていない。少し前まではなんでもできると思っていた。こんなはずじゃなかったと必死になっていたあの時間こそが「人生のマジックアワー」なのだと。


同年代の方々には意外と共感する部分があるのではないだろうか。
入社まもない頃や転職して実現したい夢。
同期や友達、知り合いに将来こんなことしたいんだよね〜なんて話を一度はしたことあるのではないだろうか。

そんな僕自身も経験があり、転職する前や転職してどうなりたいかをひたすら友人に語ったことがある。ちょうどその頃、友人も転職を考えていて、同じ境遇だったのでお互いの夢を語っていたのを思い出した。朝まで飲みながら語る。こんなの若いうちしかできないよね〜と言いながら遊び、楽しいひと時を過ごした。

作中のこのシーンが少し前の自分と重なり、思うようにいかない人生に葛藤しながら生活していく。夢と現実とのギャップに埋もれないように、自分の歩んでいる道を正しいと思いたかったのだろう。そしてきっと今もその最中にいるのだと思う。

多分、何者かになろうと必死で生きている。何者かの正体が漠然としていて、分からないまま自分の進んでいる道が正しいと思って生きていく。
そんな人生でもいいんだなと思えた。
それがきっといつか形になって、あの頃は〜とかあの時は〜とか思える日が来ると信じて。
今は辛くても泥臭くても乗り越えた先に、この作品のようにあの時間は「人生のマジックアワー」だったと思えるように。
そんな日が来ることを信じて。

それと同時に、今キラキラして見える人はきっとどこかで努力して乗り越えた人なのだろう。
そんな人にも辛くて必死で何かをしていたと思うと、今の自分も間違ってないんじゃないかと思える。

別に自分の道が正解か不正解かなんて確認したいわけではないし、人生に正解も不正解もないけれど、きっとどこかで自分の歩んでいる道に対して安心したい気持ちがあるのではないかと思う。

ただ今をひたすらに生きる。簡単なことだけど難しい。これが5年後、10年後に思い出として感じることができるのであれば、あの時の自分は間違っていなかったんだと思えるのだろう。

そんな日が訪れるまで人生のマジックアワーを楽しもうと思う。

個人的にとてもいい作品だった。
人によって思うところや感じることは違うけれど、僕はそう思えた。
ただのエモいとは違うそんな考え深いものだった。
いつかまた時間が経ったら見たいと思う。

最後に余談なのだが、作中に出てくる同期の「尚人」という人物がとてつもなくいい人だった。
主人公僕が彼女と別れた後に言った一言。
「この機会にめっちゃいい男になろうぜ!」
そんなことをさらっと言えることが余裕あって、人想いで素敵だなと感じた。普通にイケメンすぎるだろ。笑

少しづつ書いていこうと思うので、改めてよろしくお願いします。

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