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桜島のへが降っど


南九州の雄・鹿児島

鹿児島と言えば、桜島、知覧、霧島、指宿、西郷さんなどが出てくるはずです。しかし、鹿児島はそれだけはありません。今出てきた大半は薩摩半島側のもので、大隅半島側のほとんどありません。鹿児島市や指宿市のある薩摩半島に比べると大隅半島側の影が薄くなってしまいますが、薩摩半島に負けないほどの観光スポットもあります。今回の鹿児島では種子島、屋久島、奄美大島の離島は取り上げず、鹿児島本土を取り上げたいと思います。なんせ鹿児島の離島は非常に有名ですので。

今日も元気な桜島

道の駅たるみずからの桜島

鹿児島で一番の観光スポットは鹿児島のシンボルでもある桜島です。桜島は鹿児島県のほぼ中央に位置し、錦江湾の真ん中にある火山です。そんな桜島には世界で一番大きい大根である桜島大根と世界で一番小さいミカンである桜島小みかんがあり、世界一が揃っている島になります。山の名前は御岳で、その山がある島が桜島です。しかし、誰も御岳と言わず、桜島と言っています。桜島は島と名が付いていますが、1914年の大正大噴火で大隅半島と陸続きになっています。錦江湾に面しているところであれば、桜島はよく見えます。桜島は世界でも珍しい毎日のように噴火している活火山で、鹿児島の人にとって、噴火は日常の一幕でしかありません。大規模噴火が起こらない限り、気に留めることはありません。噴火のたびに気にしていては他のことがままならなくなってしまいます。そして、桜島に住んでいる小学生はヘルメットをかぶって登下校をしています。もちろん、それは噴石などから身を守るために着けています。桜島以外の鹿児島市内ではその光景を観ることはありません。ヘルメットを被って登下校は桜島でしか見られない貴重な光景です。
鹿児島の人が気にしているのは桜島上空の風向きでそれ次第で外で洗濯物が干せるかどうかが決まるからです。そして、桜島は活発な活火山ですので、登山はできません。どうしても、近くで見たい方は湯之平展望所まで行くことができますが、麓からでもその迫力はよくわかります。桜島へは鹿児島市内からフェリーか大隅半島から行くことができます。フェリーターミナルの近くにある足湯は日本一の長さを誇ります。火山の麓ならではの場所になっています。桜島内での移動は基本的に車になりますので、レンタカーを借りるのがおすすめです。

桜島内は国立国立公園に指定されているので、火山灰や軽石を持ち帰ることは違法になります。桜島で火山灰や軽石が欲しい場合は売店で売っている火山灰や軽石を買いましょう。桜島から出れば、その辺に落ちている火山灰や軽石を拾っても特に問題はありません。鹿児島の人曰く、軽石は買うものではなく、砂浜で拾うものらしく、軽石にお金を出してかうなんて信じられないと思われるぐらいです。砂浜で拾った軽石はかかとのお掃除に使っています。

大隅半島から桜島へ行かれる際は垂水市の道の駅・たるみずへ立ち寄ってみてください。ここに足湯に浸かりながら、桜島を眺めることもできますし、温泉に入ることもできます。食堂からは桜島が一望できます。大隅半島ではカンパチが有名ですので、カンパチのあら煮やカンパチのお刺身が食べられます。カンパチのあら煮は頭がそのまま出てきて、大きさに圧倒されます。一度、召し上がってみてください。そして、ここの一番のポイントは観光客でごった返すことがありませんので、ちょっとした穴場です。しかし、地元の人は多いので、時間によっては混んでいることがあります。この道の駅・たるみずの近くに森伊蔵の酒蔵があり、地元の人でも抽選で当たらないと買えないほどの幻のお酒となっています。

道の駅たるみずはまびらからの桜島

道の駅・たるみずから南に行くとまた道の駅(道の駅たるみずはまびら)があり、そちらからも桜島を望むことができます。写真でよく見る桜島とは違った桜島が見えますし、火口が大隅半島にあるので、小さな噴火も見ることができます。薩摩半島よりも迫力があるかもしれません。ちなみにですが、桜島を見て、写真を撮っていたり、桜島を見ながら食事をしていたりする人はほとんどが観光客です。地元の人は桜島が噴煙を上げていようが気にかけることはありません。

次は鹿児島の歴史について取り上げていたと思います。

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