#33 うどんについて
年齢を重ねていく上で面白いことのひとつに、今まで嫌いだったものが好きになるということがある。
これは「日常の中の日常」か「積み重なったイエスタデー」のどこかでも書いた気がするが、今まで拒んでいたものを受け入れた瞬間、それは大好きになる。
なぜなら今まで否定していたことを受け入れるというのは今までの自分の価値観の過ちを認めるということになる。
だからそこには当然ながら多量のエネルギーを使うのだ。人は一貫性の法則によって行動を起こすものだから、今まで否定していたものを受け入れるということは、それに見合った行動を起こすことになる。
どういうことかと言うと、今まで苦手だと思っていた人の良い部分を知って、ひとたび好きになると他の人以上に大切に扱うようになる。
そして嫌いだった食べ物が実は食わず嫌いで美味しいということを知ると、ことあるごとにその食べ物を食べたくなるのだ。
それは嫌いだった期間が長ければ長いほどレバレッジが効いて一層好きになる。と僕は思っている。
年齢を重ねる楽しみはそこにあると思っている。
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