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#37 宗教について

宗教について。



この国で宗教について触れることは少し危うい。


酒の席で政治と宗教の話はするなと言われるほどだ。
この言葉には少し嘘がある。僕の肌感覚でいうと政治の話はそうでもないが、宗教の話となると、酒の席でなかろうと怪訝そうな顔をする人は多いと思う。


宗教と聞くと、どこか怪しいと眉をひそめる人が多い。
僕の母親は宗教に熱を持っている面がある。僕の家の中では普通だと思っていたことが年齢を重ねていく上で一般家庭とは少し違うなと思っていることが多かった。なので未だに僕は普通の家庭の感覚というのが少しわからない。特に葬祭となるとどれが普通か全くわからない。


なので僕はその宗教に絡んだ自分の家が嫌なときもあった。今でも少し嫌な側面もある。母は僕にその感覚を勧めてきたが、どうにもこうにも僕は染まらなかった。
母としては、悪気があるのではなく「良いこと」だから勧めたいのだ。

これは世の宗教の信仰心が強い人誰にも当てはまることなのだけれど、陥れようとして宗教を勧めようという人はほとんどいない。その多くは、自分が救われたからあなたにもお勧めしたいという感覚のなのだ。


あそこに美味しいカレー屋さん見つけて、これはマジで絶品やからぜひ食べて欲しいという具合だ。そのカレーを食べて人生観変わるほどの絶品だったらあなたも誰かに勧めたくなるだろう。一人でいくのが嫌なら私も付いていってあげるから。本当にそれぐらいの感覚なのだ。


これが飲食店なら騙されたと思って一回行ってみてもいいという人は多いと思う。しかしこれが宗教となると話は別だ。

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