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【N2iの学び】「感情社会学講座」を行いました!
こんにちは。N2i(DS事業部)の広報担当です。
DS事業部では、メンバーの「学びたい」と思う気持ちを汲み上げ自己成長へつなげていただくために、さまざまな学びを行なっています。
今回は、1か月間(全4回)を通して行われた「感情社会学講座」の様子をご紹介します。
感情社会学講座
感情社会学講座とは?
感情社会学講義は、慶應大学通信学部にて行なわれている授業『生と感情の社会学』を基に構成されています。今回は、慶應義塾大学名誉教授の岡原正幸先生をお招きしてワークショップ形式で開催しました。
講師:岡原正幸 先生
慶應義塾大学名誉教授 / 慶應義塾大学協生環境推進室 /
ダイバーシティ専門委員
著書『生の技法 家と施設を出て暮らす障害者の社会学』
『ホモ・アフェクトス』
『黒板とワイン もうひとつの学び場〈三田の家〉』
『感情資本主義に生まれて』
『アート・ライフ・社会学 ~ エンパワーするアートベース・リサーチ』
受動的な学びだけでなくアウトプットを行うことで、「感情社会学」の概念が、より実感を伴った形で理解できました。
感情社会学ってそもそも何?
今回私たちが学んだ講座は、特に働く人の感情に着目した社会学です。
働く人は感情とどう向き合っているのか?をテーマに感情労働という概念について学びました。
労働の場で、私たちの感情はどう扱われているのか?
そもそも「感情」とは?そして社会が感情に与える影響とは?
環境(例えば職場)が個人に与える影響とは?
こういったテーマを、感情管理社会・感情資本主義という社会側の仕組みから紐解いていくと、いかに私たち一人ひとりの感情が「社会や環境に依存するものなのか」が分かってきます。
なぜアウトプットが必要なのか?そして実際にやってみて思ったこと
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「今、語る」という行為は、語る主体=自分自身への意味づけそのものです。
語る内容や語り方など、そのすべてが「私自身」を表現していて、そしてそれを感受しようとする主体もまた同じ「私自身」です。
語るという行為によって他者を自分に近づけ、相互理解が生まれる。
これは性別や年齢を超えた「重なり」であり、「大切な生を生きてきた人間同士」としての関わりを促進することに繋がります。
今回の講義の中のアウトプットワークショップでは、寸劇として「他者の感情を演じる」という体験をしました。
演じるということは、さらなる第三者にそれを伝えるということであり、またそのためには、他者の感情をただ聞くだけではなく、自分事として置き換える必要があります。
「辛かったんだね」だけではなく、「なぜ辛かったのか?」
「それ、わかるー!」ではなく「なぜ理解できるのか?どの部分で理解しているのか?」
こういった、さらに一歩他者に近づくための行為が、実は「触れている」だけではなく「触れ返されている」という行為であることに気づきます。
感情社会学を学ぶ上でのアウトプットの重要性は、感情社会学というものが持っている自己矛盾に表れているように感じます。
感情は(感情社会学的には)社会に支配されている。とはいえ私たちは今実際に感情を持って生きています。どうにかこうにか、それを調整しながら他者と共に生きていく、だったらもっと理解しあえた方が面白いんじゃないか、そんなことを感じました。
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各チーム盛り上がりながら寸劇の作成を行なっていました。
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岡原先生からの一言
今回講座を担当していただいた岡原先生より、所感をいただいたのでご紹介します。
まずはみなさんに感謝。何が出るのかわからない中、積極的に関わってくれました。
積極性は、すごく単純なことで、自分から出す、というただそれだけです。出される内容よりも、自分が出すという形式が大事です。
4回にわたるセッションでは、感情社会学的な見方を、職場の日常や業務と掛け合わせて、日常や仕事にちょっと別の視角が生まれれば幸いだろうと思って、座学の講義からストーリー作成や演じられる寸劇まで色々と試しました。
なんであれ(僕らの感情ですら)固まらず、少し揺らいで、隙間があれば、そこには新しい息吹が流れる事でしょう。
またみなさんにお会いできれば嬉しいです。
まとめ
組織の中で働く一人として、様々な学びがあったこの「感情社会学講座」。
受講することで、社内での共通言語が少し増えました。学ぶ前には「モヤっとしたもの」として残ってしまっていたような概念が、「これ、あの講義の中で勉強したあれだよね」と言語化できるので、「扱える問題」として取り上げることができます。
今後もさまざまな角度からさまざまなことを学んで、業務に生かしていきたいな、と考えております。
まずは岡原先生、ありがとうございました。そして参加されたみなさま、お疲れさまでしたー!
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