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30歳で初めてボランティアに参加③

30歳で初めてボランティアに参加②の続き

というわけで、初めてボランティアに参加すると決めた。もちろん仕事をしているため、休日に参加だ。そして、一人で参加だ。

豪雨災害ということで、活動内容はおおまかに泥出し、室内の家具出し、掃除などだ。服装は運動用の速乾性に優れて、さらに、汚れても洗いやすいメッシュの半袖Tシャツ。ジャージの長ズボン。腕は日焼け対策のアームカバー。頭は帽子かヘルメットを被るということで、ランニングキャップ。と、すでに自分が持っているものでいこうと決めた。軍手とタオルも家にあるのを持っていく。マスクは不織布は汗でベトベトになりそうだから、ウレタンマスクにする。問題は長靴だ。確かに私は長靴を持っているが、防寒で完全なる冬用の長靴だ。(しかもそこそこおしゃれ)冬に履くのはいいが、夏に(しかも動き回る)は絶対に向かない。ということで、長靴はホームセンターで買うことにした。
他に必要なものは、熱中症対策で飲み物。水筒を持っていくことにする。そして、スコップだ。家にあるスコップというと雪かき用で、泥を運ぶのに適してなかった。ボランティアセンターでスコップは貸出できるということで、借りることに決めた。

そんなこんなで当日、ボランティアセンター本部であるコミュニティーセンターまで車で行った。そこそこすでに車が埋まっていたが、満車ではなかった。受付周辺には人がたくさんいた。夏休み期間ということで学生もそこそこいた。駐車場に車を停める。運転席に座ったまま、(あー、来ちゃったよ。気が利かない人間やけど、本当に参加して大丈夫なんかな。……帰ろうかな)とまたネガティブなことが頭によぎってしまった。

しかし、失敗してもいい!30歳の初ボランティアで失敗するのと、40歳の初ボランティアで失敗するのやったら、30歳の失敗がまだ精神的にマシや。今日が自分の人生で一番若いのだから未来より今日、失敗したほうがいい!と、自己啓発本が言いそうなことを頭に並べて自分を納得させる。(ここで、自分がボランティア作業で何か失敗する、やらかす前提でいると思っているのが情けないがそういう人間だから仕方ない。そして、失敗するなら若い方が受けるダメージが少ないと思っているだけだから、別に40歳、それ以降で何か失敗したとしても、失敗自体は悪いと思っていない)

こうして、午前9時頃、覚悟を決めて車を降りた。暑いは暑いが昼間の暑さと比べたらマシだ。ドキドキしながら受付テントに向かう。

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