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【産休にっき】尾道ふたり旅


何十年ぶり?の尾道旅🐣

SNSを駆使して行きたいカフェをなんとか4軒にまで厳選、いちにちのプランを練って母親と鈍行でふたり旅。1時間半くらいがたごと。

途中、二束三文で売り払ったというばーちゃんじーちゃん家を久しぶりに見た。車内からだから一瞬ね。生きていた頃はキレイに切り揃えられていた草木、その一瞬でも分かるくらいに生い茂っていた。近所迷惑になってないのかしら。

懐かしいな。広くて落ち着くいい家だった。子どもの頃は何度も何度も、弟とふたりで電車で泊まりに行った。最寄りの駅に毎回車で迎えに来てくれていて、「よう来たね」とレモン味のガムをもらうのがルーティンだったな。出てくるごはんは決まって具たくさんのお味噌汁だった。夜は応接間で麻雀をしたな。役もいまいちわからないままに。応接間以外は、たくさんの物で溢れていた記憶。

朝10時前、尾道駅に降り立つ。
さっそく10時オープンのカフェ1軒目へ。急な傾斜の坂道と、何段もの階段による洗礼を受けて身重なわたしは息もきれぎれ。細い路地だらけだ。探検みたいでわくわくする。

しんどくてはやくも心が折れかけたけれど、は〜もうカフェ好きにとっては最高の街だねここは。

まずは「帆雨亭(はんうてい)」。

お客さん1人目。窓際の特等席に座りたくて、張り切ってやって参りました。おじいちゃんが接客をしてくれる。店内はじいちゃんばあちゃん家に来たみたい。


分厚いトースト+ヨーグルトとアイスコーヒー。トーストはネギとちりめんじゃこ。シンプルでなんとも美味しい。
ここからまだまだ食べるので、トーストは母と半分こ。キーマカレーも気になる。

私たちの座っていた席は特等席で、窓からはきれいな景色が広がっていて、海も見える。そしてそこは「ゆずりあいの席」らしく、長時間いる場合はゆずってね、と書かれていた。いいよね。
おしゃれなカップルが途中から来たので、食べおわったあとに母とヒソヒソ「そろそろゆずろうか」と話して、母が話しかけたのだけれど、「いえ、この席でもステキな写真撮れたので大丈夫です、お声がけありがとうございます〜」と、とても気の良い感じで回答があった。その返しだけで、ふたりともコミュ力が相当に高いとみた。すてきなふたりだな。かわいい。

さて、そこから11時オープンの2軒目へ。「LOG」という、ホテルと一緒になっているカフェだ。とてつもなくおしゃれだった。どこを切り取っても、なんともすてき空間なのだ。

センス溢れる空間。わたしはレモンケーキと焙煎紅茶。母は無花果のパンナコッタとレモネード。美味しいしおしゃれだししあわせ。。。

食後にトイレに行ったのだけど、ふと手を洗っていたら手前に男性便器が。なんと男性トイレに入っていた。。オシャレすぎて気づけず。誰にも出くわさなくてよかった。。(すみませんでした)
母と大笑いした。(笑いごとではない)

散歩するだけで、たのしくてたのしくて。「猫の細道」には、猫いっぴきもおらず。前日雨も降って、すこし肌寒かったものね。海外からの旅行者もまあまあいたな。

名物のロープウェイはまあいいか、となってやめた。商店街をぶらり。たのしい。

おひるは尾道ラーメン。

背脂たっぷり。うまい。スープがきらびやか。喫茶店を内装そのままに、ラーメン屋に変えたお店のようだった。ボラーチョ!

カフェ3軒目、「茶立玄 山手(ティースタンドゲン)」🍵ここは日本茶のお店なのです。これまたよかった。
店員さんがひとりでお茶を丁寧に沸かしてくださる。1組ずつの接客。できあがったら1階のカウンターからお出ししてくれる。

お盆を持って、急な階段をのぼって2階へ。タイミングよく、はじめは私たちだけだった。2階には畳一面が広がっていて、お盆を乗せる台がいくつか置かれている。
ひたすらぼーっと、窓からちらりと見える海を見ながら。2種のお茶比べ飲みと、みたらし団子。ほっと落ち着く。

商店街をまたぶらりとして、夕やけカフェのドーナツをテイクアウトし、本屋「紙片」へ。
カフェやホステルが並ぶほそーい道をずんずんいちばん奥まで進むと着く本屋。
これまた最高すぎる本屋だった。本好きはぜったいぜったいぜーったい、いってほしい!個人的、ではあるけれど、本のセレクトセンスが抜群だった。

ついつい5冊購入。すべてがお気に入り。出会えてうれしい。定期的に来たい。。。
カフェも大満足だったけれど、紙片がなんといってもいちばん来れてよかったかも。

いちばんのお気に入りが出口かずみさんという方の画集🐈 ついつい一目惚れしてサイン本を買ったら、店員さんから「出口さん先ほどまで来てくれてたんです」と。ニアミス!(なんだかうれしくてInstagramにコメントしちゃった)
いま読んでいるけれどどの本もおもしろくって、いまだにしあわせが続いている。本は偉大。

最後のカフェは「satie coffee」☕️
さいしょ、場所がわからなかったのだけれど、珈琲のかおりが外まで充満していて、「きっとこのおうちだ!」とわかるくらいだった。

その日は残念ながらストレートコーヒーのみだけだった。スイーツが美味しそうなのでまた食べたいな。店内は6席のみで、私たちだけだった。
入口は遮光カーテンで閉ざされていて、雰囲気が唯一無二な感じ。「さあもう何も外界のことは気にせずに、珈琲だけを楽しみなさい」と言われているような。レコードプレーヤーではクラシック音楽が流れている。

店員さんが珈琲を心から愛していることがすごーく伝わってきた。(ありきたりな言葉だけれど…)

そこからぶらりとまたすこし歩いて、また鈍行電車でがたごと帰宅。1.7万歩も歩いたわたしは大爆睡していました。

ああ、いちいちすべてがかわいくて足を止めてしまう街だった。尾道でしか作れないであろう、行きたいカフェ空間がまだまだ山のようにある🦭

よきいちにちでした。

おしまい。


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