見出し画像

ずっと好きでいるために、わたしは彼に手紙を書く

付き合いが長いカップルや夫婦は、お互いを「空気のような存在」と表現されることがあると思います。
良く解釈すれば、なくてはならない存在。悪く解釈すれば、いて当たり前の存在。

しかし長く一緒にいたとしても、パートナーを完全に理解することは難しいでしょう。
親しくても言いづらいことはあるし、時が経てばお互いの状況も価値観も変わっていきます。
相手の知らない部分に無関心になりすぎて、ちょっとしたすれ違いが大きな溝を産むのだと思います。

「何を考えているのか分からない」「察して欲しいのに的外れ」「そんなことを考えているなんて知らなかった」…
そんな気持ちを回避するために、わたしはパートナーに手紙を書くことにしています。

結婚生活30年、円満のために母が送る手紙

わたしが手紙を書くようになったきっかけは、昨年実家に戻ったときに母からもらったアドバイスでした。
その時わたしは、当時のパートナーに相談したかったことや自分の感情を溜め込んでいて、複雑に絡まった気持ちを会話で相手に伝えることができなくなっていました。

そんな事情を母に話すと、「疑問や不満があるなら手紙を書いてみれば?」とアドバイスをもらいました。
同時に、これまで母が父に送った手紙に関するエピソードを話してくれました。

娘のわたしたちは全く気づいていなかったのですが、母と父も何度か大きな夫婦喧嘩をしていたようです。
その度に母は父に、疑問や不満に思っていることを手紙で問いかけて手紙で回答を求めていたとのこと。
会話で解決しようとすると、タイミングを見計らいすぎて言えなくなってしまったり、言い負かされてしまうから手紙で書いているとアドバイスをもらいました。

わたしもパートナーに手紙を書いてみた

母からそんなアドバイスをもらい、わたしはパートナーに3通ほど手紙を書きました。

泣きながら書いたり、パートナーから返ってきた手紙を読んでまた泣いたり…と感情的になることもありましたが、手紙を書くことで会話よりは冷静になれたと思います。

ふたりで受けたカップルカウンセリングもその手紙を元に進めたので言い残しがなかったし、カウンセラーさんにも状況を伝えやすくスムーズに進みました。

その結果、最後の手紙では「もう言い残すことはない!」という想いで感謝の気持ちを伝えることができました。

空気になってもずっと好きでいるために、手紙を習慣化する

不安や疑問だけでなく感謝の気持ちを伝えるために、わたしは今のパートナーに手紙を書くようにしています。
これまでよりも気軽に、ちょっとした感謝やねぎらいを伝えたい時に短い手紙を送るようになりました。

すると、彼からもたくさん手紙をもらえるようになりました。
ひとつひとつは短い手紙でも、手書きで感謝やねぎらいの言葉をもらうと好きの気持ちが増したり蘇ったりするものです。

逆に不満があるときは、記録が残るようにテキストに残すようにしています。
良し悪しがあるかもしれませんが…わたしはnotion化して今後の行動に活かしています。笑

わたしの結婚生活の反省点は、世間の正解に自分たちの正解を当てはめ過ぎたこと。
「本当はまだ子供は早い」「こんな働き方も試したい」そんな気持ちに完全にフタをしてしまったことでした。

恋愛や夫婦関係のマニュアル本に縛られるより、たったひとりの相手をまっすぐ見続けられるように。
関係が深まって相手が空気のような存在になってもずっと好きな気持ちを忘れないために、わたしはこれからも彼に手紙を送り続けたいと思っています。