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Mリーグチームを作ろう!(門前の虎版 Ver.2023)(1チーム目)

前回noteにて予告したように、今回は門前の虎版の「Mリーグチームを作ろう!(以下Mつく)」のnoteとなります。



「Mつく」とは?

「Mつく」はYouTubeチャンネル「麻雀遊戯王」の人気コンテンツの1つ。
ざっくり説明すると、自分がMリーグチームの監督になると想定して、自分が指名したいプロ雀士を発表していくという企画。
これまでにMリーガーや名だたるトッププロが登場し、指名するプロの顔ぶれからその人の麻雀感などがわかったりするというなかなか意義深い企画なのである。


藤崎智pの「Mつく」より

「Mつく」の基本ルールはMリーグドラフトの規定に準ずる。
監督自身の指名(選手兼監督)は不可、当然ながら既存のMリーガーは指名できず、必ず男女混成でなければならない。
指名人数については実施時期によってバラバラなのだが、現在の規定では1チーム4人の指名が必須となっている。

上記のとおり「Mつく」では当時の既存のMリーガーは指名できないのだが、
やはり「Mつく」で名前が挙がるということは実力者と認められていることの裏返しとも言えるが故か、
これまで「Mつく」で名前が挙がった後に実際にMリーガーとなったプロは数多くいる。


今年のドラフトでBEAST Japanext(以下BEAST)から第1巡指名を受けた猿川真寿選手も、
2020年に当時のMリーガーだった藤崎智pがBEASTと同じく第1巡で指名している。


同じく今年のドラフトでセガサミーフェニックス(以下フェニックス)に指名された醍醐大選手も過去に「Mつく」で指名されている。
しかも、この時に指名したのは当時のMリーガーにして現フェニックス監督の近藤誠一監督だった。
今年のドラフトでフェニックスの指名予想が醍醐選手に集中した背景には、間違いなくこの時の「Mつく」が絡んでいたといっていいだろう。


他にも、2020年当時に多井隆晴選手が後にフェニックス入りする東城りお選手を挙げてたり、

同じく2020年当時に二階堂亜樹選手が後にKADOKAWAサクラナイツ(以下サクラナイツ)入りする堀慎吾選手を挙げてたりと、
「Mつく」からMリーガーの例はとにかく枚挙に暇がない。
それだけMリーガーやトッププロたちの見る目が確かということでもあるだろう。


説明が長くなったが、そんな「Mつく」を僭越ながら自分がさせていただく次第である。



前回noteにて予告したように、今回の「Mつく」では2チームを作る。
その2チームの大まかなテーマとして「〇〇」と「非〇〇」というキーワードも前回noteで出した。
では、その「〇〇」に入る言葉は何か。


ズバリ「連盟(=日本プロ麻雀連盟)」である。


元々自分が麻雀にのめり込んだキッカケはサクラナイツの岡田紗佳選手であり、
その岡田選手が連盟所属ということもあり、自分にとって連盟は推し団体であり、
他の団体と比べても思い入れが強く、所属雀士についても詳しいというのがある。

現在のMリーガーの団体別の分布を見ても、

日本プロ麻雀連盟:20人
最高位戦日本プロ麻雀協会:9人
日本プロ麻雀協会:4人
RMU:2人
麻将連合:1人

と連盟は過半数を占めている。
この歪な分布が政治力によるものなのではという声も一部で挙がっているようだが、
そもそも麻雀プロ団体としては連盟が最も歴史が古く、早くから麻雀格闘倶楽部などで世間に麻雀を浸透させてきた功績もあり、今や最もプロ雀士を抱える最大手となっただけに、
それだけ実力や人気で際立った存在が多いというのもまた事実といえよう。

そんな連盟の中にはMリーガー候補に挙げられるプロ、もしくはMリーグ入りを熱望されているプロがまだまだたくさんいる。
自分がパッと思いつくだけでも余裕で4、5チームは作れるほどだ。
ただ、本気で4、5チーム作るとなるとさすがに編成で頭を抱えそうなので、
今回はそこから4人を厳選して1チームを作ろうということだ。

そして、そんな「連盟」チームの対局として、連盟所属プロを1人も入れない「非連盟」のチームも1チーム作らせていただく。
わかりやすく言えば、「連盟」チームがKONAMI麻雀格闘倶楽部(以下格闘倶楽部)やTeam 雷電(以下雷電)、「非連盟」チームが赤坂ドリブンズやU-NEXT Piratesのようなものだと考えていただければいい。


なお、「連盟」、「非連盟」の共通要素として、今回の「Mつく」では以下の点を重視してメンバー選考を行っている。

①今のMリーグに足りない要素を持っている
②Mリーグで結果を残せる下地もしくは将来性がある
③対局中、対局外で見る人を惹きつけられるものを持っている
④既存Mリーガーとの間に関係性やドラマがある

以上の点を踏まえた上で両チームの顔触れを御覧いただければ幸いである。


実は当初は「連盟」、「非連盟」の順に1人ずつ紹介しようとしていたものの、「連盟」のボリュームがあまりに大きくなったため、今回は「連盟」のみとさせていただく。
なお、「非連盟」については最後の方に詳細を記載しているのでそちらを。


第1巡指名

第1巡指名を考えるにあたって、1つの大きなテーマとして挙げたのは「レジェンド世代」だった。

今期はフェニックスの近藤誠一選手が選手勇退→監督就任となり、
年齢公表ありのMリーガーの中での最年長は1970年生まれ、(2023/7/24時点で)現在52歳の雷電・瀬戸熊直樹選手となっている。
かつては格闘倶楽部の前原雄大選手やサクラナイツの沢崎誠選手が60代でMリーグを闘ったが、いずれも病気を患ったこともあり勇退の道を辿っている。

かつて、前原選手や沢崎選手の打ち回しに熱狂させられた身としては、この2人のような「レジェンド世代」をまたMリーグの舞台で見たいという想いを以前から抱いていた。
確かに「レジェンド世代」の打ち回しは今の麻雀界の流れからは逆行しているのかもしれないが、
そういった多様性を見られることもまたMリーグの面白さをより深めていくのではないかと自分は考えている。



というわけで第1巡指名は「レジェンド世代」からということなのだが、
前原選手沢崎選手の復帰は確かにドラマ性は高いもののインパクトには欠けるし、
どうせならこの2人にはかつての所属チームで復帰してほしいという想いもあるので今回は指名せず、新たなる「レジェンド世代」を指名させていただくこととした。

最大の決め手はその年齢と、年齢を感じさせない近年の健在ぶり。
2019年指名時の沢崎選手を超える史上最年長Mリーガーの誕生で、まずは一発強烈なインパクトを御見舞いする。




(2023/7/24時点で)御年74歳、現在の連盟副会長でもある伊藤優孝pだ。

連盟の1期生であり、主な獲得タイトルは、

・第3期最強位
・第9期鳳凰位
・第6期、第7期發王位
・第36期十段位

とまさに「レジェンド」といえる実績。
中でも特筆すべきは第36期十段位で、獲得時は70歳(古希)だった。

決定戦では、当時の十段位であったサクラナイツの内川幸太郎選手、当時はサクラナイツ所属だった沢崎p
当時は格闘倶楽部所属だった藤崎p、現在鳳凰戦A1リーグ所属の杉浦勘介pとなかなかに凄いメンバーが揃っていた中での優勝だった。

十段戦は連盟特有である段位が上の方がトーナメントで闘う試合数が少なくなるため、基本的にはキャリアの長いベテランが有利なタイトルではあるのだが、
それでも並み居る強豪たちを押し退けて70歳で初の十段位というのも驚異的なことである。


また、現在の第40期鳳凰戦でも内川選手や渋谷ABEMAS(以下ABEMAS)の白鳥翔選手、雷電の瀬戸熊選手黒沢咲選手、BEASTの猿川選手と同じA2リーグに所属。
前期の第39期ではB1リーグ後期で16人中の1位(前原雄大pと同ポイント)となり、当時73歳にしてA2リーグへの昇級(復帰)を果たしている。

どれだけ厳しい状況に追い込まれても幾度となく這い上がってきたことからつけられた二つ名は「死神の優」。
そんな「死神の優」の不屈の精神は過去の鳳凰戦でも幾度となくドラマを生んできた。
中でも自分が特に衝撃を覚えたのが第37期鳳凰戦だった。

当時はA1リーグ所属も、
降級争いの中で迎えた第11節にて

連盟特有の九種九牌(数字の1と9、字牌が合わせて9種類以上ある)途中流局も適用できる配牌が来るも、少しでも素点を稼ぎたい優孝pは国士無双狙いへ。

3巡目に2枚あった發を1枚切り、国士無双の
迷彩(手牌を読みにくくする捨て牌)を仕掛ける
その後、1枚切った發を引き戻し、
7巡目に東待ちで国士無双聴牌
東は他家の手牌に3枚で山には残り1枚の中、
最後の東をツモって国士無双和了

ここまでならよくある展開なのだが、本当に凄かったのはここから。
なんと、次の第12節でも国士無双を和了ったのだ。
それも第11節と同じツモでの和了である。

今回は配牌時点で十種十一牌(国士無双二向聴)、
これで国士無双を狙わないわけがない
2巡目に西と北が2枚ずつとなり、
西を手出しして迷彩を仕掛ける
5巡目に早くも中待ちの国士無双聴牌、
実況の古橋崇志p、解説のHIRO柴田pも騒然
山に3枚あった中をあっさりとツモ、
僅か7巡目にして国士無双和了

結局、この第37期で優孝pはA1リーグから陥落することにはなったのだが、
最終盤での2節連続国士無双はまさに「死神の優」の真骨頂ともいえる展開だった。


例え圧倒的に苦しい状況に追い込まれても、この「死神の優」がいれば何かが起こるのではないか、そんな期待を抱かせてくれる存在はチームからしてみれば本当に心強いものがあるし、
最後まで諦めないその姿勢が、Mリーグの舞台で様々なドラマを生み出してくれるのではないかと期待するのだ。



「レジェンド世代」で懸念されるのは体力面だが、御年74歳の優孝pには年齢を感じさせない若さと溌剌ぶりがあるように思う。
上の麻雀最強戦2022の選手紹介PVでは当時72歳なのだが、バリバリに煙草を吸っている。
煙草が吸える(=止められてない)ということは、それだけ健康であるということだろう。

もちろん第1巡指名だからといって最も試合に出すというものでもないし、
その辺りは体調面なども考慮して他の3選手と上手く使いまわしていく形にはなる。
ただ、どうしても落としたくない試合が出てくるようなら、その時は優先的に起用したいとは考えている。



そして、優孝pを指名したさらなる大きな理由が、ABEMASの白鳥選手の存在だ。

「供託泥棒」「麻雀ハイブリッド」などの二つ名で知られる白鳥選手だが、最近ニュースなって「冥府の先導者」なる新たな二つ名を使い始めた。
この「冥府の先導者」の誕生に大きく影響を与えているのが優孝pなのだ。

上のインタビュー記事にて、白鳥選手はこう語っている。

伊藤優孝さんをすごく尊敬しているんですけど、僕が『冥府の先導者』って言い始めたのは、優孝さんは『死神』と言われているからなんです。もし優孝さんが引退してキャッチフレーズを受け継がせてもらえるならば、『死神』が欲しいなって思ってます。麻雀プロになって挫けそうな時もあるんですけど、優孝さんのキャッチフレーズを自分が受け継いでるって考えたら、頑張れそうな気がしますので

白鳥選手のインタビュー記事より

「冥府の先導者」は優孝pを意識しているが故に誕生したということだ。

確かにいずれ優孝pは引退するだろうし、そうなれば白鳥選手が「死神」を引き継ぐことになるのかもしれない。
それならば、せめて優孝pが引退するその前に、優孝p白鳥選手がMリーグの舞台で闘う姿を見てみたいと自分は感じたのだ。

既に2人は鳳凰戦をはじめ様々な舞台での対戦経験があるものの、当然ながらMリーグでの対戦はまだない。
今やMリーグで優勝を果たし、押しも押されもせぬMリーグの顔となった白鳥選手と、その白鳥選手が憧れる優孝pとのMリーグでのマッチアップ、
ここに日吉辰哉pの実況が加われば、間違いなく新たな熱狂が生み出されることになるだろう。

他にも、同じ連盟の後輩である瀬戸熊選手佐々木寿人選手滝沢和典選手勝又健志選手
かつての後輩であった多井隆晴選手、今まで交わることすらなかった女性選手など、
優孝pとのマッチアップが楽しみなMリーガーはたくさんいる。

何より「レジェンド世代」の優孝pの活躍により、優孝pと同世代の人たちの熱狂はより高まるだろうし、全く知らない若い世代は新たな衝撃を受けることになるだろう。

Mリーグにさらなる奥行きと深みをもたらすために、「死神の優」を是非ともMリーグの舞台に送り込みたい。

第2巡指名

第2巡指名は「女性プロのエース」という位置づけとした。

今年のドラフトでは菅原千瑛選手中田花奈選手浅見真紀選手と新たに3人の女性Mリーガーが誕生したが、他にもMリーガー候補と言われる女性プロは数多くいる。
その中でも、実は一昨年辺りから「いつかはMリーガーに」と自分が密かに思い続けていた連盟所属の女性プロがいる。

近年の実績は申し分なし、ビジュアルの面でも際立つものあり、
そして何より大舞台でインパクトを残す強烈なスター性を持っている。
Mリーグスタジオで闘う姿を想像するだけでも実に画になるし、その存在感がMリーグに新たなドラマを生み出してくれるという確信がある。
その想いの強さも含めて、「女性プロのエース」として堂々と獲りにいく。



人口で47都道府県で最も少ない鳥取が生んだ「裏セレブ」一瀬由梨pだ。

一瀬pを最初に知ったのは2021年のEX風林火山(以下風林火山)の新メンバーオーディションだった。
松ヶ瀬隆弥選手が優勝して風林火山入り、後に雷電入りする本田朋広選手が準優勝、
他にも伊達朱里紗選手仲林圭選手など、後のMリーガーも多数参加しているこのオーディションに一瀬pも参加していた。
しかも、160名以上が参加している中でABEMAでの放送対局の機会を得た。
そのサムネを見て、まずそのビジュアルに自分はハートを掴まれてしまったのだ。

右が一瀬p、左は後の雀王にして現雀王の浅井堂岐p
(現在は視聴不可)

元々昔から女性の黒髪ロングに目がなかった自分にとってはストライクど真ん中のビジュアルだった。
しかも、どこか淑やかかつ儚げなオーラも放っていて、本当にプロ雀士なのか、女優さんとかじゃないのかと思わせるほどのものがあった。

当時、自分と同じタイミングで一瀬pを知ったのが「キリンジゲート」などでお馴染みのあのウヒョ助(塚脇永久)先生であり、そのウヒョ助先生が生み出した二つ名こそが「裏セレブ」なのである。

このウヒョ助先生の「裏セレブ」の効果もあってか、一瀬pは一気にその名を知られるようになった。

風林火山オーディションの放送対局での一瀬pの対局メンバーも、今となっては「もってる」という顔触れだった。
当時の雀王・矢島亨pに後の雀王にして現雀王の浅井堂岐p、Mリーガー候補として度々名前が挙がる山脇千文美p
実は3人とも今年のMトーナメント2023の団体推薦プロである。
対局結果こそボロボロだったものの、この3人と放送対局で同卓したというのもなかなかに強力なエピソードの1つだ。

そんな風林火山オーディションをキッカケに一瀬pのことを追い始めた中で、早々に巡ってきたのが麻雀最強戦2021の予選「女流プロ最強新世代」への出場だった。

元々この「女流プロ最強新世代」では各団体から選出された32人で予選会を行い、ABEMAでの放送対局を闘う8人を決めている。
その顔触れを改めて振り返ると、この年からMリーガーとなった伊達朱里紗選手を筆頭に、
現女流桜花の白銀紗希p、現女流雀王の水崎ともみpなど錚々たる名前が並んでいる。
この予選会を勝ち抜いただけでも相当なのだが、そこからさらに「女流プロ最強新世代」で優勝を果たし、ファイナルへの切符を掴み取った。

そして迎えた麻雀最強戦2021ファイナル。
その1st STAGEで対戦したメンバーも、今となっては「もってる」顔ぶれだった。
当時はアマチュアだった鈴木大介p、当時の最高位だった醍醐大p、そして最強戦ファイナル常連の
猿川真寿p

そう、3人とも今年のドラフトで指名された新Mリーガーなのである。

そんな後のMリーガー3人との対局で、一瀬p醍醐pとともに勝ち上がりを決める。
その決め手となったのが、大介pから和了った国士無双だった。

麻雀最強戦2021の放送対局での役満和了は2回しかない。
1つは原佑典pが「全日本プロ選手権」で和了った門前清老頭、そしてもう1つが一瀬pの国士無双だ。
ファイナルという大舞台、しかも和了ったのは最強位経験者の大介pからというダブルの衝撃で、一瀬pはさらに注目度を高めることになった。

もちろん役満は狙ったところで簡単に出せるものではないし、運の要素が強いものではある。
しかし、この大舞台で国士無双を和了る「もってる」ぶりにはやはり惹きつけられるものがあった。

続く2nd STAGEでは当時の女流桜花の川原舞子p、レジェンドの井出洋介pを下して決勝卓へ。
決勝卓では大逆転で最強位となる瀬戸熊直樹選手をはじめ、宮内こずえp醍醐pと激闘を演じ、最終的には3位となった。
この時、対局中に突如として涙を流したのも実に印象的だった。

風林火山オーディションから僅か半年の間に一気にその存在感を高め、その間に様々な「もってる」ところを見せつけられたことで、
いつか一瀬pをMリーガーとして見たいという想いがこの頃から芽生え始めたのであった。


その後、2022年には麻雀格闘倶楽部への新規参戦を果たし、
今年行われた「IKUSA」ではMリーグルールの半荘16戦を闘うプロ予選にて、全参加者208人中の1位(445.2p)となり準決勝進出を果たした。

準決勝ではアマチュア代表のしゅもさんへの大三元放銃などがあり敗退となってしまったが、
自身の不利な状況を加味し、他家の大三元聴牌が見えるところから立直で押し通しての大三元放銃には痛い中にも凛々しさがあったし、何より画になっていた。
かつてMリーグの舞台で四暗刻単騎に西で放銃し、それがCMにまで繋がったMリーガーがいたが、
そういう場面を経験できるのもまた「もってる」ということなのではないかと自分は考えている。


過去の麻雀最強戦や「IKUSA」での活躍、特にMリーグルールの「IKUSA」での活躍は、Mリーグでの活躍のイメージがしやすいし、
目を見張るほどのビジュアルの凛々しさは今までの女性Mリーガーにはあまりいないタイプだったりする。

そして、既存のMリーガーとの関係性という点でも楽しみなところはたくさんある。

一瀬pには憧れを持つMリーガーが2人いる。
そのうちの1人は風林火山の二階堂亜樹選手で、一瀬pは元々風林火山のサポーターでもあった。

今年のドラフトでBEASTから指名された中田花奈選手も元々は風林火山ファンであり、来期のMリーグでは風林火山との対決も楽しみなところだが、
その中田選手と同様に、一瀬pもまた亜樹選手をはじめとする風林火山メンバーとの対局となれば間違いなくエモいことになるだろう。

そしてもう1人が本家「セレブ」こと黒沢咲選手だ。
事あるごとに一瀬p黒沢選手の名前を挙げており、今や黒沢選手一瀬pのことを意識するようになり、一瀬pからのリプに対して返すということも増えてきている。

過去のMトーナメント2023の出場選手予想noteにて一瀬pを予想に入れたのも、黒沢選手との「セレブ決戦」が見たいという希望が大きかったということもある。
手牌次第ではあるものの、ともに門前主体の高打点派の2人が全力でぶつかり合えば、きっととてつもない展開を巻き起こしてくれるに違いないと思っている。


さらにもう1人挙げたいのが、BEASTオーディションで優勝してMリーガーとなった菅原千瑛選手だ。

菅原選手一瀬pはプロ歴こそ違えど共に1991年生まれの同学年で、
お互いにラストチャンスだった第2期桜蕾戦では決勝で対戦して菅原選手が優勝、一瀬pは4位に終わっている。
また、桜蕾戦の翌年の麻雀最強戦2022予選「女流チャンピオン決戦」でも決勝で同卓し、ここでも菅原選手が優勝してファイナル進出、一瀬pは2位に終わっている。

大きな舞台で2回も相対した2人が今度はMリーグの舞台で相見える、そんなドラマも見てみたいのだ。



というように、とにかくMリーグで見たいという理由が多すぎるが故に、ここで一瀬pを選ばないという選択は微塵たりとも浮かばなかった。
何なら一瀬pが今回の「連盟」の4人の中で最もMリーガーに近いとさえ思っている。

「女性プロのエース」と見ているだけに、出場試合数はそれなりに確保する予定だ。
カギは現在も勤務している会社との兼ね合いだが、どうにか調整は利くのではないかと見ている。

実はSE(システムエンジニア)の端くれでもある自分からすれば、同じSEである一瀬pはSEとしての希望でもあるし、
是非ともMリーガーとSEの「二刀流」を成し得てほしいと考えている。

第3巡指名

ここまでに挙げた2人はチームの軸としての指名であったが、
ここから挙げる2人は今後に向けてのチーム、そして麻雀界の希望として、その将来性を高く買っての指名となる。
早い話が「新世代」ということだ。

まず第3巡指名は男性プロの「新世代」から。



現在のMリーグドラフトでの最年少指名記録はサクラナイツの岡田紗佳選手で25歳、
男性プロの最年少指名記録はABEMASの松本吉弘選手で26歳であり、松本選手以降に20代で指名された男性プロは1人も出てきていない。

なかなか若くして結果が出しづらい麻雀界において20代でドラフト候補になること自体が至難の業ではあるのだが、
それでも本当に今の20代の男性プロに指名する価値のある人が1人もいないかといえばそうとは思わないし、
むしろそういった「新世代」が入ることは、Mリーグや麻雀界を考える上でも必要なのではないかと自分は思っている。

周囲を見渡せば、将棋界では藤井聡太七冠が、囲碁界では仲邑菫女流棋聖が様々な最年少記録を塗り替えて注目を集めている。
やはり麻雀界にもそろそろそういう存在が必要なのではないかと考えているし、
そのためにも「新世代」にMリーグという大舞台を用意すべきではないかと自分は考えるのだ。

もちろん必ずしも結果が出る保証はないが、かといって全く結果が残らないとも限らないのが麻雀というもの。
そんな未知なる可能性に懸けて「新世代」をMリーグの舞台に立たせたいのだ。

そんな「新世代」の代表として自分はこのプロに懸けることにした。
第1巡指名の伊藤優孝pが歴代最年長Mリーガーなら、こちらは歴代最年少の男性Mリーガーの誕生だ。



土佐が生んだ「令和無頼」岡崎涼太pだ。

実はこの第3巡指名が今回の「連盟」の1番の悩みどころで、第3期若獅子の早川健太pとの天秤だったのだが、
最終的には「何かをやってくれそう感」をより強く感じた岡崎pとした。

岡崎pは1998年生まれで現在24歳(2023/7/24時点)。
もし今年のドラフトで指名されていれば岡田選手を超える歴代最年少指名記録になっていた。

その存在が一躍注目されるようになったのは麻雀最強戦2021予選「男子プロ最強新世代」。
この時は同年の「女流プロ最強新世代」と同様に各団体から選出された32人で予選会を行い、ABEMAでの放送対局を闘う8人を決めているのだが、
このとき岡崎pは予選会2回戦で敗退し1度は出場権を逃していた。
しかし、当初の出場予定メンバーから欠員が出たことで、急遽予選会2回戦敗退の8人で行われた追加予選を勝ち上がって出場が決まったのであった。

迎えた「男子プロ最強新世代」では尻無濱航pとの死闘の末に優勝してファイナル進出。
ファイナル1st STAGEでは当時の最強位・多井隆晴選手に果敢に挑戦し、多井選手を敗退に追い込んでの勝ち上がり。
結局2nd STAGEで敗退となったものの、当時23歳の若武者の挑戦には心震えるものがあった。

続く麻雀最強戦2022では前年ファイナリストとして「男子プロ因縁の抗争」に出場。
決勝卓では現Mリーガーの白鳥翔選手猿川真寿選手、門前清老頭の原佑典pを相手に優勝し、当時23歳にして2年連続でのファイナル進出を決めた。
ファイナル1st STAGEでは前年と同じく当時の最強位であった瀬戸熊直樹選手(現最強位)に果敢に挑むも、瀬戸熊選手前原雄大pに抑え込まれての敗退となってしまった。
しかしながら、同卓した内田みこpと2人でレジェンドの2人に向かっていく画には「新世代」の息吹というものを感じさせられたものだった。

麻雀最強戦2023予選「最強ハンサム決戦」では予選卓で敗退し、3年連続でのファイナル進出こそならなかったものの、
今やその存在感は20代の男性プロの中でもトップクラスといっていいだろう。


二つ名の「令和無頼」の「無頼」とは「無法な行いをすること」という意味を持つ。
言うなれば傍若無人ということだ。
実際、岡崎pは数多くの先輩たちとの交友関係を持ち、その傍若無人ぶりをあちこちで見せている。

一般の社会人がやったら下手すれば減給や左遷に繋がりかねないような傍若無人ぶりなのだが、
それでも先輩たちが喜々としてその振る舞いについてツイートしているというのは、
それだけ岡崎pが周囲から愛されていることなのだと思うし、それが許されるような空気感があるが故なのだと思う。
そして、その将来性に期待が持てるからこそ、先輩から練習会などに誘われているということだろう。


麻雀最強戦2021予選「男子プロ最強新世代」の勝者予想アンケートにて岡崎pを挙げた佐々木寿人選手岡崎pをこう評している。

若かりし日の滝沢とダブる。彼のように酒に溺れなければ、いずれ天下をとる

その滝沢和典選手は「Mつく」で岡崎pを第4巡ながら指名している。

当時(2020年2月)の岡崎pはまだ21歳で最強戦ファイナル進出前なのだが、その時点で名前が挙がるほどの注目株だったのだ。

さらに、滝沢選手を上回る「Mつく」第3巡指名で岡崎pを指名しているのが白鳥選手だ。

元々のチームコンセプトがかなりぶっ飛んでるため、岡崎pの指名理由もかなり特殊なのだが、その中でも将来に向けての期待感が表れている。

寿人選手滝沢選手白鳥選手という連盟が誇る先輩たちからこれだけの期待を集めている岡崎p
期待されているということは、裏を返せば実際にMリーグに来られたら厄介ということなのかもしれない。
岡崎pとしてもMリーグの舞台で可愛がってくれた先輩たちに対局で「恩返し」となればさらなる自信に繋がるだろうし、見る側としても「新世代」の躍動には胸が高まるというものだ。

もちろん経験量の少なさ故に時には手痛いミスもするだろう。
そんな時に超大先輩の伊藤優孝pが同じチームにいるというのも大きいと思っている。
普通は超大先輩相手だと萎縮してしまうものだが「令和無頼」にはおそらくその心配は無用だろう。
2人の世代差は実に49年、Mリーグだからこそできるこの究極の世代の交わりは、きっと双方に新たな刺激を生み出してくれるはずだ。



第4巡指名

第3巡指名が男性プロの「新世代」ならば、第4巡指名は女性プロの「新世代」である。

女性プロのエースとしては第2巡指名の一瀬由梨pがいるので、ここでは過去の実績よりも将来性を重視するとともに、
中田花奈選手のようにビジュアル面でも注目を集め、見ている人がその成長過程を見守っていけるようなプロが望ましいのではないかと考えた。
そう考えたときにピタリとハマった「新世代」を第4巡指名とした。
中田選手とは全くの同期であり、現役芸能人でもあるこのプロだ。



岡崎涼太pが高知なら、こちらは愛媛が生んだ現役アーティストにして9頭身のスーパーボディの持ち主、「ひなぽん」こと武田雛歩pだ。

当然のことではあるのだが、まず何といってもビジュアルが強すぎる。
小顔で9頭身で透明感があって、守ってあげたくなるような可愛さがある。

そんなビジュアルに加えて、民謡の四国チャンピオン、全国大会準優勝のキャリアを持つほどの歌唱力があり、
2017年に結成された音楽ユニット「たけやま3.5」では長らくリーダーとボーカルを担当してきた。
紆余曲折があり、現在「たけやま3.5」のメンバーは雛歩pだけになったのだが、現在でもアーティストとしての活動は継続。
現体制になってからは、それまでの拠点だった愛媛・松山に加え、東京での仕事も徐々に増加してきている。

今年3月から稼働を開始した麻雀ファイトガールでは麻雀アクター(実際にキャラクターの1人としてゲームをプレイする人)の1人として起用されるなど、
徐々にプロ雀士としての活動の幅も広がりつつある。

放送対局は同期の中田選手よりもまだまだ場数が少なく、ABEMAでの放送対局は2021年のRTD Girls Tournament(以下RTDGirls)が最後。
しかも、そのRTDGirlsではノーテン立直のチョンボを犯して予選で敗退しており、ほぼ何もできないまま終わってしまっている。
ただ、「熱闘!Mリーグ」でも密着されていたプロ合格までの道のりでは、1度不合格となったところから再び立ち上がってプロになっているだけに、
たとえ大きな挫折を味わうことになるとしても、それがきっと大きな成長に繋がるという確信が持てるからこそ、
彼女をさらなる大舞台・Mリーグで闘わせてみたいという想いをずっと持っていたのであった。
そして、その成長過程を通じて、雛歩p個人にもチームにもさらなるドラマが生まれるのではないかと考えるのだ。

ちなみにレギュラーシーズンでの起用法としては、ベースとして成績に関わらず最低15戦は出場させて、
その間にトップを獲ればトップの回数分だけ出場試合数を増やす(残り数戦の終盤戦は除く)という方式を考えている。
最初の15戦でトップ5回なら20戦以上は出場できるということだ。
これならトップ獲りへの意識が明確に持てるし、起用としてもわかりやすくなるものと見ている。




繰り返しになるが、BEASTの中田花奈選手とは同期に当たる。
この同期同士のマッチアップをMリーグで見られるのも個人的にはアツいと思っている。
2人が切磋琢磨しあってさらに成長していけば、麻雀界の未来はさらに明るいものになると思っている。

また、BEASTの菅原千瑛選手中田選手の「ヒロカナ」のように、
一瀬由梨p雛歩pの「ユリヒナ」というコンビも実現したら面白いと思っている。
2人とも身長があってスタイルが良くて「ヒロカナ」以上に姉妹感があると思っているので、チームのさらなる盛り上げにも繋がっていくのではと感じている。


まとめ&今後の予定

最後に、改めて「連盟」チームの指名選手の一覧を。

第1巡指名:伊藤優孝p
第2巡指名:一瀬由梨p
第3巡指名:岡崎涼太p
第4巡指名:武田雛歩p

実は岡崎p雛歩pはともに1998年度生まれで、早生まれの雛歩pの方が年少。
もし今年のドラフトで指名されていれば、岡崎pが男性の最年少指名記録、雛歩pが女性と歴代の最年少指名記録を更新していた。
そんな「新世代」の2人と最年長の優孝pとの世代差は49年、実現すれば沢崎誠p所属時のサクラナイツをも凌駕する究極の世代差チームの誕生だ。

優孝pの凄み、一瀬pの気品、そして「新世代」の息吹と、見どころ満載のチームだと思うし、
様々なところで見る限りでは優孝pもなかなかに茶目っ気があるだけに、チームとしての空気もそこまでピリつかないのではと見ている。

さらに言えば、一瀬pの同期であり雛歩pを「推し」と公言する松田彩花pをチームスタッフに入れればかなり献身的に働いてくれそうだし、
チームとしてもより面白くなるのではないかと思っている。



実際に「Mつく」を書いてみると、想像以上に指名選手1人1人への想いが強すぎて、結果としてまたかなりの長文になってしまいました。
最後まできっちり読まれた方も飛ばしながらここまで来た方も、ここまでお読みいただきありがとうございました。

この後は取り急ぎで書きたい内容が控えているため、そちらを優先させていただきますので、
2チーム目の「非連盟」編については8月中旬以降での投稿を予定しております。
だいぶ間が空いてしまうことになりますが、お待ちいただける皆様はどうか気長にお待ちくださいませ🙇


(2チーム目の「Mつく」note完成次第リンク貼付け予定)

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